介護ベッド(特殊寝台)へ切り替えるベストなタイミングとは

介護ベッドへの切り替えるベストなタイミング

介護ベッド(特殊寝台)とは

「1人では起き上がるのが不安」、「朝、晩、立ち上がるのがつらい」、「足が浮腫む」などの高齢者の悩みをサポートするのが介護ベッド(電動ベッド)です。

また、腰痛を持っていたり、体格が小さいなどの理由で、ベッドから立ち上げる介助が難しい介護者をサポートしてくれる存在でもあります。

そんな介護ベッド(電動ベッド)は、使用する方の身体状況によって、4種類から選ぶことができます。

>>介護用ベッド(特殊寝台)の機能と選び方

>>参考記事:福祉用具の選び方

ベッドからの起き上がりの介助が難しい介助者にとっては、とても便利な介護ベッドですが、どのタイミングで切り替えるのがいいのでしょうか?

介護ベッド(特殊寝台)へ切り替えるタイミング1:要介護2になったら

要介護2の認定を受けると、介護ベッドをレンタルできるようになります。

認知症の方など、要介護2でも体は元気な方も多くいらっしゃいますので、ひとつの目安として考えるといいかもしれません。 夜間は脳血流量も減りますので、ボーッとしたりふらふらしたりして、トイレ歩行などが危険です。

特に、トイレに行こうとして、一歩を踏み出すときに介護用ベットだと柵もついていますし、その人の足の高さによって立ち上がりやすくセットもできます。転倒を防ぐことが出来ます。介護保険上も要介護2から介護用ベットを借りることが出来るようになっています。 (専門家やっちんさんの回答) (引用元)「ベッドをさがしています」

 

介護保険を利用すれば、1割負担の場合で月々約1,000円程度で介護ベッドをレンタルできます。

レンタルの事業所によっても値段はバラバラですがおおよその値段はベッドとマットレス更にベッド柵など入れて合計月々1000円を少し超えるくらいです。まずはレンタルでベッドを使ってみてそれから再度検討されるのがいいと思います。 また、レンタルであればマットレスを交換したりもできますし衛生的・長期的に見ても色々試すことができるレンタルの方が十分メリットがあると思います。 (専門家安べぇさんの回答) (引用元)「ベッドをさがしています」

 

要介護2で介護ベッドをレンタルしたものの、のちに要介護1に認定が下がることもあります。 ですが、「介護度が下がったけど、ベッドは今までどおりレンタルしたい。」そのような方のために、条件を満たせば、特例という形で要介護2以下の方でも介護ベッドのレンタルが認められます。

介護ベッドを介護保険でレンタルするためには、要介護2以上に認定されていることが条件と定められていますが、介護度が下がっても、1人で起き上がることが不安な方や、主治医が介護ベッドの必要性を認めた場合などに、ケアマネジャーが自治体とかけあい、引き続きレンタルできる場合もありますので、介護度が下がっても、介護ベッドのレンタルを続けたい場合には、ケアマネジャーに確認してみると良いでしょう。

>>参考記事:保存版!福祉用具の選び方と相談先【PR】

介護ベッド(特殊寝台)へ切り替えるタイミング2:できない日に使う

「自分の腕の力だけで起き上がれる日もあれば、できない日もある」という方には、できない日のために介護ベッドを導入するのもいいかと思います。

介護ベッドを導入しても頼らないようにするには、ある程度高さを合わせて電源を抜けば固定されますから問題ないと思うのですが・・・・・いかがでしょうか? (専門家安べぇさんの回答) (引用元)「ベッドをさがしています」

 

ご本人のご要望は、どうでしょうか。借りたほうが体が楽、というお声があるようでしたら、主治医の先生に相談されていかれることもよいかと存じます。 腕の筋肉の維持は、他の日常生活動作や運動などでフォローできるかもしれません。 (専門家rikuhachiさんの回答) (引用元)「介護用ベッドを使用するタイミングについて教えて下さい」

 

・介護が必要な日以外は電源を抜いて普通のベッドとして利用する
・1日の活動を始めるためにベッドだけは介護ベッドを利用して、腕の筋肉の維持などは他の活動で補う

など、本人の意思や希望によって介護ベッドの利用方法を決めるのがよいでしょう。

介護ベッド(特殊寝台)へ切り替えるタイミング3:まだ寒い時期・寒くなる前

高齢者の日常生活で気をつけたいのは、起き上がりの際に転倒してケガをすることです。とくに、身体が動きにくくなる寒い時期には転倒の危険が高くなると指摘する専門家もいます。

特に冬場は寒さ(気温変化)で脳疾患や心疾患が増えたり筋肉の硬縮により足の上がりが悪くなり何でもない段差につまずいたりと事故が増える時期でもありますから、できるだけ労力・負担を少なく安全に過ごせるようにお考えになられた方が最善だと考えます。 (専門家安べぇさんの回答) (引用元)「ベッドをさがしています」

 

これから、寒くなりますし、また、転倒の危険性等、かんがえると、ベッドの選択準備は、できるだけ、早くしてあげてください。 (専門家の回答) (引用元)「ベッドをさがしています」

 

寒いとただでさえベッドから出たくなくなるものです。

ベッドから出る習慣をつけるためにも、寒い時期には介護ベッドを利用するのがいいのかもしれません。

介護ベッド(特殊寝台)へ切り替えるタイミング4:介助の限界を感じたとき

日によって体調にバラつきがあるのは、高齢者だけではありません。

介護者も同じです。無理に起き上がりの介助を続けたために、介護者がぎっくり腰で動けなくなってしまう……なんてことは避けたいものです。

腰への負担が大きいことと思います。その負担軽減をどのように考えていくか、も必要です。 時には介助を休める期間などつくれるとよいのですが。 (介助休暇(レスパイトといいます)の方法に関しては、介護度や状況でいろいろな選択肢があると思います。ケアマネジャーさんに相談されるのが一番です。) レンタルする、という方向になった場合は、その後の手続きはケアマネジャーさんに託されるとよいでしょう。 介護負担が軽減でき、ご本人の残存能力も十分発揮できるような方向で検討していただけるといいですね。 まずは、ご本人のお気持ちを確認されることから、始めてみてください。 そして、それを踏まえたうえで、どうやって介護負担を軽減するか検討していくのがよいのではないかと考えます。 (専門家rikuhachiさんの回答) (引用元)「介護用ベッドを使用するタイミングについて教えて下さい」

 

介護ベッドなどの福祉用品をうまく活用して、利用されるご本人も、介護者さんにとっても、無理のない介護生活を送りましょう。