病気やケガから回復!退院後の3つの行き先とは

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高齢者にとって“入院”は、 その後の生活を変える大きなきっかけになることも。

ケガや急性疾患、慢性疾患が急に悪化したときなどに入院する 急性期病院での入院日数は、だいたい20日未満ですが、 退院してもすぐに今までとは同じ生活に戻れるとは限りません。

それでは退院後にはどんな選択肢があるのでしょうか? 専門家のアドバイスを交えて紹介したいと思います。

退院後の行き先は3つ

退院後の行き先は主に3つあります。

自宅に戻る

リハビリが必要な状態で自宅に戻る場合、 介護保険内で訪問リハビリテーションを受けることが可能です。

その他、介護専門家からこんなアドバイスが投稿されています。

ご自宅で生活をされるとなると、リハビリのためにデイケア デイケアの前後で訪問介護のヘルパーさん等でフルに介護保険を利用しても 支払いは31000円+デイケアの昼食代25日×500円程度になります。 そして自宅内の環境整備(段差解消などお母様が生活をしやすいように環境を整えること)が介護保険で20万円分まで一割負担でできます。 介護保険の限度額で足りない場合は、役所の障害福祉課でご相談ください。 (保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉主事任用資格、ヘルパー2級、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、認知症介護実践者研修、福祉住環境コーディネーターの専門家norikoさんの回答) 引用元 介護のQ&A 「お金のない介護で私は死ぬしかないのか。」

転院もしくは病床を移動する

急性期が過ぎた後、入院しながら回復期のリハビリをする 回復期リハビリテーション病院への転院や 長期にわたって療養が必要な人向けの療養病床などに 移動するという選択肢があります。

転院や病床の移動が本人の病状にあっているのかなどを 医師と相談しながら検討するといいでしょう。

施設に入所する

退院後にはリハビリや医療のサポートが受けられる 老人介護保健施設 (老健)に入所する方法があります。 これは自宅に帰ることを目指した施設なので、 入所から3~6ヵ月ほど経つと退所を促されます。

>>参考記事:かしこい介護施設の選び方 その1 介護保険が使える3種類の施設、民間介護施設との違いは?

入居先の施設の探し方について、 介護専門家はこのようにアドバイスしています。

施設は、今のお義母様でも入れる所を、病院の地域連携室でいくつか紹介していただきお義母様とご一緒に見学に行かれ決められたらいいと思います。 どこに入られるかによって準備も変わってくると思いますので、入られる際の契約の時にご確認ください。 (保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉主事任用資格、ヘルパー2級、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、認知症介護実践者研修、福祉住環境コーディネーターの専門家norikoさんの回答) 引用元 介護のQ&A 「病院入院中、認定おりました。介護4 となり・・・・。施設入所希望」

特別養護老人ホームを希望する場合

退院後、リハビリを経て自宅に戻りたい人もいれば、 自宅での介護に不安があるなどの理由で、 特別養護老人ホームへの入所を希望する方もいると思います。

そんな方は、退院後の行き先を探しながら 同時に特養への申し込みをしておくといいでしょう。

特養は費用も少ないですが、すぐに入れるところは少ないと思います。したがって、ほかのところに入居され、合わせて、特養の入居申し込みもしていくことがよいのかなと思います。まずは現在入院中の地域連携室がすすめるところを見学し、費用、待遇の確認をし、入居後に、地域の特養の見学を行い、良いところの入居申し込み書をいただき、提出するとよいのかなと思います。特養の入居申し込みには、入居された施設のケアマネの記入欄もありますので、お願いすると書いてもらえますのでそのようにしていくとよいと思います。また、特養の入居申し込みは並行して何軒でもできますので、良い施設であれば多く入居希望を出しておくとよいのではと思います。 (専門家よろこびとかがやきさんの回答) 引用元 介護のQ&A 「病院入院中、認定おりました。介護4 となり・・・・。施設入所希望」

退院前に介護保険の申請を

在宅でリハビリをしながら介護をする場合や施設への入所を考える場合、 介護保険要介護申請を入院中にしておくといいでしょう。

手続きについては、入院している病院の医療相談室や地域連携室で 相談をしてみてください。

>>参考:要介護認定の手続きと流れ