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老老介護・認認介護とは その実態と対策について

老老介護・認認介護とは

老老介護・認認介護とは

高齢化に伴い、老老介護や認認介護といった問題が出てきています。

老老介護とは、高齢者が高齢者の介護をすることです。

例えば……
・高齢のご夫婦が配偶者の介護をしている
・高齢の兄弟・姉妹が、相手の介護をしている
・高齢者がより高齢の親(義父母含む)の介護をしている
などのケースがあります。

また、介護をする人もされる人もいずれも認知症を患っているケースを、認認介護と呼びます。

高齢化と核家族化が進んだ現在、高齢者だけの世帯も珍しくは無くなってきました。
さらには認知症の高齢者だけの世帯も増えてきているのではないかと考えられています。

安心介護にも夫や妻の介護をしているという会員様が多くいらっしゃいます。
高齢者同士の介護は、どのような現状なのでしょうか?

老老介護の実態

具体的にどのくらいの世帯が老老介護をしており、介護の実態はどのようなものなのでしょうか。

老老介護世帯の割合

2015年の国民生活基礎調査によると、2015年6月4日時点での65歳以上の高齢者のみの世帯は全世帯のうち25.2%です。この割合は増加傾向にあります。

また、2013年の国民生活基礎調査によると、要介護認定をされた65歳以上の高齢者のいる世帯のうち、半数が“老老介護”であり、75歳以上同士の世帯は約3割にものぼりました。

老老介護世帯の介護サービス利用状況

また、要介護者のいる高齢者世帯の2割が、1ヵ月のうち1回も、ヘルパーさんや宅食サービスなどの介護サービスを「利用しなかった」と回答しています。

世帯構造別にみた介護サービスの利用状況の割合(出典:厚生労働省)

利用しなかった理由としては、「介護家族や本人だけでなんとかやっていける」というもののほか、「他人を家に入れたくない」という声もありました。

老老介護世帯の介護期間

北海道旭川市が行った老老介護の実態調査では、介護期間で最も多かったのは「1~4年」(38.7%)だったものの、「5~9年」(28.0%)、「10年以上」(19.2%)と長期間の介護を行っている世帯もありありました。

認認介護の実態

認認介護の実態を、正確に浮き彫りにする統計はありません。

ただし要介護になった原因を見てみると、要介護者全体では「脳卒中などの脳血管疾患」(21.7%)と「認知症」(21.4%)が全体の4割を占めています。

また、要介護1~3のみに限定すると、要介護になる原因で最も多いのが、認知症という結果になっています。

要介護度別にみた介護が必要となった主な原因(上位3位)(出典:厚生労働省)

世帯の全員が要介護認定を受けている場合では、認認介護の割合も高いのではないかと考えられます。

認知症の人と家族の会では、80歳ごろの老老介護世帯の8%(11組に1組)が認認介護ではないかと計算しています。

初めから認認介護だったわけではなく、老老介護の状態で生活を続けているうちに、双方が認知症を発症し、認認介護状態になっていたというケースが多いのではないでしょうか。

また、老老介護の結果が悲しい事件につながってしまったというニュースも、よく目にするようになりました。

老老介護の家庭をいかに社会が支えるか、認認介護にならないように見守るかが、超高齢化社会を迎える今後の課題なのかもしれません。

(参考・外部)
平成25年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)
平成27年 国民生活基礎調査の概況
高齢者が高齢者を介護する老老介護実態調査結果(旭川市)※リンク切れ
No.25–増えている「認認介護」-80歳夫婦の11組に1組も!(認知症の人と家族の会)

無理なく老老介護を続けるには

安心介護には老老介護を自然に受け入れ、「嫁に頼らない」「子どもに世話はさせない」という決意を持って、介護を続けている方の声が多く投稿されています。

無理せずに老老介護を続けていくためには、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか。

老老介護・認認介護の問題点

老老介護や認認介護にはどんな問題点があるのでしょうか。

問題点1:介護者の体力低下

要介護に認定される理由として3番目に多いのは、「高齢による衰弱」です。
老老介護では、介護者の体力・筋力も落ちていることから、介護の負担は高くなっています。

問題点2:介護にかかる時間の増加

介護度が高くなるにつれて介護にかける時間も長くなります。

要介護度別にみた同居の主な介護者の介護時間の構成割合

(出典:厚生労働省)

要介護3を超えると、約半数が介護にかける時間が「ほとんど終日」や「半日程度」と答えています。
要介護4を超えると7割近くにまで高くなります。

老々介護では介護者も体力が落ちているため、よりかかる時間が長くなることも考えられます。

問題点3:介護によるストレス

同居をして介護にあたっている方に、日常生活での悩みやストレスについて聞くと、約7割の方が「ある」と答えました。

理由としてあげられたのは、「家族の病気や介護」(男性72.6%、女性78.3%)、「自分の病気や介護」(男性26.7%、女性28.8%)でした。
相手や自分の体の状態に悩みやストレスを抱えていることがよくわかります。

(参考・外部)
平成25年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)

ストレスで認知症の症状が進んでしまうため、認認介護の世帯では大きな問題だと言えるでしょう。

問題点4:閉じこもりがちになる

なにか趣味があったり、介護サービスをうまく使えていればいいのですが、「子どもたちに迷惑をかけたくない」、「自分が世話をしなくてはいけない」と思い込んでしまうと、介護に追われて、社会や周囲との関わりが薄くなってしまいがちです。

閉じこもりがちになると、こんなことが心配されます。

・認知症の症状が進む
・外に出ないため体力や筋力が衰える
・介護者が倒れた場合に深刻な状況になりやすい

さらには責任を抱え込んだ介護者が殺人事件を起こしたり、心中を図ったりする場合もあります。

その他の問題点

他にも認認介護では、こんな問題が出てくる可能性があります。

・服薬や食事の管理ができないため健康を崩す
・支払いなどが管理できないため生活に支障をきたす
・火の不始末など

老老介護を楽にするために

老老介護を楽にするために、介護専門家からはこんな意見が投稿されています。

ショートステイなどの介護サービスを利用する

▼まずは要介護認定を受けるところから

まず、お祖母さん、お母さんお二人とも介護度認定調査をしてもらって、
どういう介護が必要でどのようなサービスが受けられるかご相談してみてください。

介護度が決まるまで暫定的にヘルパー利用もできるのでケアマネージャとよく相談されるようお勧めします。

(専門家つりがねそうさんの回答)
(引用元)父がパーキンソン、母が痴呆になりました

▼ショートステイなどで介護から解放される時間を作る

一番いいのはお二人の距離を置いてあげることと思います。
お父様もお母様もそれぞれに良い方なのだと思います。
ただ、どうしても相性が合わない。

いきなり入所とかいった話ではありませんが、
できるだけショートのような朝晩の送り迎えみたいなドタバタ感のないサービスだと
お母様にとっても精神的に楽かもしれません。
またお父様にとっても、きっとこれまでずっと働いてこられたのでしょうから、
できるだけ居心地の良い空間を提供したいですね。

ユニットケアのような個室で、お母様とのあれこれから解放された時間を
介護スタッフからのケアを受けながら穏やかに過ごすことができればと思います。

(専門家とすかーなっちさんの回答)
(引用元)父を介護している母にどのように接すればいいのでしょうか。

▼ 施設入居を本人の治療の一環と考える

通所や施設にお願いすることは、決して手抜きや、悪い事ではありません。
お互いの関係を長く保つ為の手段の一つです。
特に認知症の方に接するにはそれなりの訓練が必要なのです。
本人の治療の一環と思って、サービスをもう少し取り入れられたらいかがでしょうか?

(専門家ケアママさんの回答)
(引用元)老老介護のサポート方法

特にショートステイを利用して、介護者の負担軽減を提案する声が多く上がっていました。

老老介護の場合、レスパイトケアのためのショートステイの利用と言うだけではなく、普段は介護をしている本人も介護スタッフからケアを受けるという目的もあります。

また、認認介護に陥っている場合には、無理に在宅介護を続けずに、施設への入所を勧める声もありました。

専門家、相談窓口を頼る

家族って不思議なもので家族が心を砕いているとかえってすまないとつらくなってしまうこともあるのですね。

ですから、こういったときには前述のケアマネさんをはじめとして、そうしたサポートを生業としている第三者の力を借りるといいのですよ。気も楽になりますし、誰かが我が家のことを気にかけてくれている、という思いは心強いものです。

(専門家とすかーなっちさんの回答)
(引用元)母の認知症の介護について

身内は「いつか治る」と思い現状から目を背けたくなるものです。お薬での対処もありすし、市役所の相談窓口も活用されると良いと思います。少しずつ穏やかな生活がお二人とあなたに戻ってきますように。

(専門家○あーちゃんさんの回答)
(引用元)母の認知症の介護について

ケアマネージャーさんにいろいろと相談することも多いと思いますが、地域包括支援センターや役所の高齢者相談窓口などを利用して情報収集や利用できるサービスについても伺うことをお勧めします。

(専門家ikuru0805さんの回答)
(引用元)認認介護

相談先としては、
・ケアマネジャー
・地域包括支援センター
・役所の高齢者相談窓口
があがっています。

家族や友人が介護者の気持ちを支える

▼話を聞いてあげる

もし身近に老老介護をしている人がいるのなら、ただ話を聞いてあげるだけでもいいかもしれません。

奥様のストレスは大きいものです。ご家族皆が話し相手になったり、気分転換や介護負担の軽減ができるようにしていくことが、介護を継続していく力になると思います。

(専門家みなみんさんの回答)
(引用元)父を介護している母にどのように接すればいいのでしょうか。

まずは、ゆっくりと話を聞いてあげるとよいでしょう。
アドバイスをするのでなくひたすら話を聞く。
それが大事なように思います。
話を聞くことでご友人が自分で道を見つけられるのではないでしょうか。
余計なアドバイスはしないほうがいいでしょう。

(専門家doraさんの回答)
(引用元)「認知症」奥さんへの対応について

▼主介護者をねぎらう

内容を拝見したところかなり認知症が重度のようです。
家族だけでおもな介護の時間を受け持つのは大変と思います。
お父様の頑張りを口に出してねぎらってあげて下さい。
また、あなたも良く頑張られていますよ!

(専門家ケアママさんの回答)
(引用元)老老介護のサポート方法

老老介護でもそうではない介護でも、うまく介護サービスや相談窓口を利用して、ひとりで介護を抱え込まないことが必要です。

そのほか高齢者のひとり暮らし対策の中には、老老介護の世帯の対策にも役立つものがあるので、あわせてご確認ください。
>>高齢者のひとり暮らしがもたらす問題と対策

また、老老介護の世帯が、安心して自立した生活を続けられるように、地域や社会で見守っていけるといいですね。