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介護者が知っておきたい口腔癌(こうくうがん)とは 原因・症状・対策

口腔癌(こうくうがん)とは 原因・症状・対策

口腔癌(こうくうがん)とは

口の中全体を「口腔」と呼びます。
つまり口腔がんとは、口の中にできるがんのことです。
口腔内では、がんが発生する部分によって「歯肉癌(しにくがん)」「口腔底癌(こうくうていがん)」「頬粘膜癌(きょうねんまくがん)」「口蓋癌(こうがいがん)」「口唇癌(こうしんがん)」など呼び方が変わります。
口腔癌の中で最も発生しやすいのは、舌にできる舌癌。その次に歯肉癌が続きます。

口腔癌の原因

口腔癌の原因として挙げられる主な要因に、喫煙と飲酒があります。

喫煙が原因となるケース

中でも喫煙は最大の口腔癌の原因といわれており、喫煙者の口腔癌になる確率は、非喫煙者の7〜10倍にのぼるとされているのです。
死亡率についても、喫煙者の方が非喫煙者の4倍という調査結果があります。

飲酒が原因となるケース

また、飲酒が原因と思われる口腔癌も多く確認されています。
特にアルコール度数の高いウイスキーやテキーラ、ウォッカなどは、口腔内の粘膜細胞に刺激を与えやすいため、口腔癌の要因になる確率が高くなっています。

喫煙と飲酒どちらも行うケース

さらに飲酒しながら喫煙する人の場合、たばこの発癌物質がアルコールで口腔内の粘膜細胞に沁み込みやすくなります。
そのため、口腔癌が発生しやすくなると考えられています。
他にも、噛み合わせが悪く摩擦によって起こる慢性的な刺激や、不衛生な口腔内の環境なども、口腔癌の要因になっています。

介護者が知っておきたい口腔癌の症状

口腔癌は他の部位にできる癌と異なり、直接変化を目で観察できるため、本人や介護者が早期に発見しやすい癌です。
症状の見分け方について、以下のチェック項目を確認してみましょう。

・口の中に長い間(3週間以上)できものができて治らない。もしくは、口の中に腫れものができてやや硬いしこりになっている
・鏡で観察すると、頬の裏側や舌の上下、唇の裏側などに、赤く充血した部分や白く変色した部分がある
・よく口内炎になるが、今回は3週間以上と長引いている
・歯ぎしりなどで、いつも歯茎に傷がついているところに違和感がある
・入れ歯や差し歯がうまく合わず、摩擦で擦れる部分に違和感がある
・食べ物が飲み込みにくかったり、咀嚼しにくかったりする
・首のリンパの腫れが長期間(3週間以上など)続いている

セルフチェックの方法

口腔ケアの際に、併せて下記をチェックしてみてください。

・大きい鏡と明るい照明を用意し、口の中を隅々まで観察して、できものや硬いしこりがないか確認する
・唇の裏側や歯茎、頬の内側などを丁寧に観察して、赤い部分や白く変色した部分、できものなどがないか確認する
・上を向いた状態で、口蓋(上あご)にできものや変色した部分はないか丁寧に観察する
・舌を人差し指と親指でつまみ、内部にしこりなどがないか確認する

口腔内の大部分は、ピンク色をしています。
しかし、白と赤のまだら模様ができていたり、レース状の模様のようになっていたり、あるいは一部分だけ白く変色しているなどの症状がある場合は要注意です。
口腔外科や歯科クリニックで診察を受けるようにしましょう。

口腔癌の治療方法

口腔癌は、初期の発見ならば1日程度の軽い手術で済みます。
しかし、発見が遅れると骨を削るなどの大手術が必要です。

癌の進行度や状態によって、放射線治療や薬物治療、手術を合わせて治療が進められます。

口腔癌の治療後について

口腔癌を治療したあとには、どんな変化が起こるのでしょうか。

口腔癌の手術は、口の中を切除するものです。そのため、障害が残る場合があります。

安心介護内に投稿されている、治療後の変化にはこんなものがあります。
・しゃべりにくい
・噛みにくい、飲み込みにくいなどの咀嚼嚥下(そしゃくえんげ)障害
・薬による食欲不振
・口が閉じなくなる

咀嚼嚥下障害や食欲不振については、経鼻栄養補給や胃ろうでの栄養補給をされている方も多いようです。
>>経鼻栄養補給とは メリットや介護方法
>>胃ろう(PEG)とは メリットや介護方法

その他、切除した場所や方法によっては顔がだいぶ変わってしまうこともあるそうです。

治療を受ける際には、どんな変化や障害が考えられるのかについて、事前に聞いておくといいでしょう。

口腔癌の予防方法

口腔癌の予防には、禁煙や飲酒を抑えることが効果的です。
特に強いお酒を飲む場合はストレートを避け、水割りやお湯割り、ソーダ割りなどで、強いアルコールによる刺激を和らげる工夫が大切です。
また、熱いものを飲んだり食べたりして起きる口腔内の火傷も、口腔がんの原因になります。

さらに、規則正しい生活やバランスの取れた食生活なども口腔癌の予防になります。
また、口腔内を常に清潔に保ったり、虫歯や歯周病にならないよう予防したりすることも、口腔癌の予防法の1つです。