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旅行が認知症予防に有効?本格的な調査を開始

公開日: : 最終更新日:2018/12/12 認知症, 認知症の予防と治療

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7月6日、東北大学とクラブツーリズム株式会社は、旅行の頻度や動機と認知症の予防や抑制の関係についての調査・研究を始めると発表しました。

旅行が脳の老化を防ぎ、認知症を予防するのでしょうか?

2つの仮説を検証

60歳以上の高齢者約90人を対象に、今後3年間に渡って2つの項目を脳科学的に検証する調査・研究が実地されます。

検証項目

・旅行が高齢者の主観的幸福感やストレス対処能力を向上させ、脳萎縮を抑制し、認知機能を維持すること
・旅行の頻度や経験が、どのような認知機能のレベルの維持に関連するか

東北大学では「旅行に頻繁に行くグループ」と「あまり行かないグループ」を対象に、MRIや認知機能などの検査、心理検査などのデータ採取を通し、参加前と参加後の脳の変化を分析します。

ツアー参加者の65%以上が60歳以上であり、目的志向型の「テーマ旅行」に強みを持つクラブツーリズムは、調査への協力依頼を呼びかけるほか、研究結果を基にしたツアーやイベントなどの企画・販売などを実施するそうです。

旅行回数が多いほど、人生に対する失望感低く

研究グループは5月に、クラブツーリズムのツアーに参加したことがある60歳以上の45人を対象にプレ調査を実施。認知機能の維持に影響を与える「個人の主観的幸福感」と、旅行に行く頻度や観光動機などの関連を調べました。

結果

▼旅行回数が多いほど人生に肯定的
過去5年間の旅行回数が多いほど、人生に対する「失望感」が低く、自分の人生を肯定的にとらえている

▼「現地交流」が目的の人はポジティブ
旅行動機が「旅先で出会う人々と交流したい」という人は、「人生が面白い」、「今の生活は過去よりも幸せ」と感じており、人生に対して満足感を持ち、ポジティブ

▼「文化の見聞」が目的の人は自信がある
旅行先の文化や歴史を知ることを旅行の動機とする傾向が高い人ほど、「人生で起こる困難な状況に自分で対処できる」という自信が強い

このことから、頻繁に旅行に行くことや明確な動機を持って旅行に行き、動機が満たされるほど、主観的幸福感が高くなるのではないかと考えられるそうです。

旅行前から旅行後まで続く脳への効果

研究チームの担当者である東北大研究所の瀧靖之教授は、旅行がもたらす脳への効果を「旅行前から旅行中、旅行後にいたるまで続く」と表現しています。

旅行前:計画や情報収集で認知機能、知的好奇心を刺激
旅行中:動くので筋量低下を予防。旅先での経験が知的好奇心を刺激し、コミュニケーションを活発に
旅行後:旅行での体験を思い出し、認知機能を刺激

要介護状態になっても、旅行をあきらめる必要はありません。最近では「介護旅行」という言葉も出てきており、要介護者の旅行をサポートするサービスも出てきています。

>>トラベルヘルパーとは 介護中の旅行で頼れる専門家

>>介護旅行を成功させるコツは?気分転換&思い出作り!

気分転換になり、思い出作りにもなる旅行。認知症の予防もできるのなら、うれしいことばかりですね。

※こちらの記事は2016年7月時点の情報です

(参考)
>>(外部サイト)東北大学プレスリリース「クラブツーリズム×東北大学 旅行が認知症予防にもたらす効果について共同研究を開始」(7/6)

>>(外部サイト)トラベルボイス「旅行は認知症を抑制するのか? クラブツーリズムが東北大学と共同で「旅行×健康」の研究開始」(7/6)