介護されている人も、時には「ちょっと遠出させてあげたい」と思うことがあるのではないでしょうか?
しかし、家の中や施設内では問題がなくても、遠出をするとなると何に気をつけたらいいのか、どんなことが起こるのか気になってしまうものです。
そんなときにお勧めしたいのが、“トラベルヘルパー”です。
トラベルヘルパーとは?
“トラベルヘルパー”を聞いたことがない人や、聞いたことがあっても、サービス内容まで把握していない人が多いのではないでしょうか。
日本トラベルヘルパー協会の公式サイトによると、“トラベルヘルパー(外出支援専門員)”とは、「介護技術と旅の業務知識をそなえた『外出支援』の専門家」だそうです。
具体的には、ホームヘルパー2級などの介護または看護系の資格(介護保険法)と、旅程管理者などの資格(旅行業法)を併せ持った、まさしく“介護旅行の専門家”です。
宿泊旅行だけではなく日常的なおでかけの相談まで、外出に関わる支援サービスを行っており、幅広くサポートしてもらうことができそうです。
トラベルヘルパーを頼めるシーン
それではどういったシーンでトラベルヘルパーを頼めるのでしょうか。
サービスを提供している会社のサイトなどをみると、こんなときに頼めるようです。
・個人、団体での旅行
・近所への外出
・日々の買い物などへの同行
・冠婚葬祭への出席や同行
・映画鑑賞への同行など
日常的なことやちょっとしたお出かけ、宿泊を伴う旅行やかしこまった場への出席など、幅広くサポートしてくれるようですね。
トラベルヘルパーの利用料金や介護保険の適用
トラベルヘルパーを利用したいと思ったときに、気になるのが利用料金です。
要介護度やサービス内容、時間などによって異なりますが、目安としては以下の通りです。
1時間:3,000円程度~
半日(4時間):1万4000円~1万7500円程度
1日(12時間拘束実働8時間):2万1600円~2万7000程度
要介護者の旅行や長距離移動については安心介護内でも相談が寄せられていますが、まだまだトラベルヘルパーについては知らない方が多い様子でした。
外出支援サービスも
外出支援に関しては、地元のボランティア団体が行っていたり、各自治体が介護サービスとして行っていたりすることもあります。
自分の希望にはどのサービスを使うのが適しているのかは、ケアマネジャーさんに相談してみるといいかもしれません。
外へ出るというのは普段とは勝手が違うものです。
また、普段とは違う場所に行くことで、認知症の方にいい刺激を与えることもあります。
突然のアクシデントやトラブルに備えてトラベルヘルパーを利用すれば、介護者の方も安心でき、より外出を楽しめそうですね。