介護の不安を解消できる「安心介護」
専門家に無料で相談

189,740件の投稿から検索

老人ホーム・高齢者住宅を選ぶなら[介護DB かいごDB]kaigodb.com
  • 老人ホーム・高齢者向け住宅
  • 訪問介護・通所介護
  • 介護用品
  • 介護の求人
  • 介護の資格
  • 施設入居相談
  • 介護リフォーム
  • 介護の食事

レビー小体型認知症とは 原因・症状・対応方法

レビー小体型認知症とは

レビー小体型認知症は、患者数が特に多い「三大認知症」とされている認知症です。「三大認知症」にはほかに、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症があります。

最も多いのがアルツハイマー型認知症で全体の50%、レビー小体型認知症は2番目に多く、20%を占めます。

レビー小体型認知症の原因

レビー小体型認知症は、脳に現れるレビー小体という異常なたんぱく質の蓄積が原因の認知症です。レビー小体は、パーキンソン病患者の脳にも確認されるたんぱく質です。

なぜこの異常なたんぱく質が蓄積するのかはわかっていませんが、レビー小体が大脳皮質や脳幹に広がることで発症します。

レビー小体型認知症の症状と特徴

症状1. 実際にはないものが見える幻視

レビー小体型認知症には、さまざまな症状が現れます。

特徴的な症状として「幻視」が挙げられるでしょう。これは虫や小動物、人など、実際にはないものが見える症状です。例えば「ネズミが壁を這いまわっている」「子供たちがベッドの上で遊んでいる」などといった幻視の症状から、「子供が来ているから私が世話をしなければならない」という妄想に発展することもあります。

症状2. 震えやこわばりなどの身体症状

また、パーキンソン病と共通する「手足のふるえ」や「筋肉のこわばり」なども、レビー小体型認知症の特徴的な症状です。

症状3.認知機能の低下

注意力などの認知機能が低下します。

アルツハイマー型認知症と比べ、初期のうちでは記憶障害が現れないことがあります。また、自分が置かれている場所や時間などの状況を把握する能力に障害がおこる「見当識障害」も、比較的軽い傾向があるといわれています。

症状4.うつ症状やレム睡眠行動障害など

初期の頃からうつ症状が見られるケースも多いです。また、寝ている時に暴れたり大声を出したりといった異常行動をする、レム睡眠行動障害と呼ばれる症状が出る事もあります。

レビー小体型認知症の進行

アルツハイマー型認知症のように徐々に症状が進行するわけではありません。

時間帯や日によって頭がはっきりしている状態と、極端に理解する力や判断する力が低下してボーッとしている状態を繰り返しながら進行します。

アルツハイマー型認知症より平均余命が短い

レビー小体型認知症は進行が早く、症状初期から後期までがおよそ10年未満といわれています。アメリカ国立衛生研究所のレポートによると、診断から死亡までは平均5~7年とのことですが、期間の幅は広く、2年というケースもあれば、20年もあり得るとのことです。

パーキンソン症状の治療に使われる、パーキンソン病治療薬への副作用が出やすく、反応が良くないことなどが理由に挙げられています。

レビー小体型認知症の診断

誤診されるケースが多い

初期から中期にかけて記憶障害の症状が目立たないことから、認知症と診断されないことも多いことが大きな特徴です。2014年8月に自殺したロビン・ウィリアムズさんもレビー小体型認知症でながら、「初期のパーキンソン病」や「うつ病」とされ、正しい診断は下されませんでした。
>>ロビン・ウィリアムズさんの妻、診断されなかった「レビー小体型認知症」を告白

また、認知症と聞くと記憶障害を思い浮かべる人が多いため、認知症と周囲の人が気づかないケースも少なくありません。正しく診断されなければ、それだけ認知症の治療が遅れてしまいます。

診断基準

主に使用されているのが、2003年に国際ワークショップが設けた診断基準です。

必須症状に加えて、
「中核的特徴と示唆的特徴がそれぞれ1つ以上あてはまる場合」と「中核的特徴が2つ以上あてはまる場合」には、ほぼ確実にレビー小体型認知症と診断されます。「中核的特徴が1つあてはまる場合」と「示唆的特徴が1つ以上あてはまる場合」は、レビー小体型認知症の疑いとなります。

≪必須症状≫
進行性の認知機能低下により、生活に支障が起きている
(顕著で持続的な記憶障害については、初期には現れないこともあるが、進行すると明らかになることが多い)

≪中核的特徴≫
・注意や集中といった認知機能の変動
・具体的な幻視を繰り返す
・原因のないパーキンソン症状

≪示唆的特徴≫
・レム睡眠時に大きな声などを出すといった行動異常症
・抗精神病薬への過敏症が顕著
・大脳基底核におけるドパミントランスポーター取り込み低下
(引用元)誤診されやすいレビー小体型認知症。ADやPDとの違いは?【最新研究】

画像検査でほかの疾患と区別を

レビー小体型認知症では、はっきりとした脳の萎縮が見られないことが多いです。

CTやMRIといった画像検査だけでははっきりとした診断を下せませんが、アルツハイマー型認知症や脳血管障害などの他の病気と区別をつけることが可能です。

また、MIBG心筋シンチグラフィという画像診断を利用して、レビー小体型認知症やパーキンソン病で多い、心筋を司る交感神経の機能低下を確認します。

レビー小体型認知症を発症した方への対応方法

対応1. 幻視を否定せず話を合わせる

レビー小体型認知症の特徴である幻視に対して、周囲から否定してはいけません。本人にとっては見えているため納得しないばかりか、「馬鹿にされている」と感じて怒ったり、暴力を振るったりすることがあります。

そのため、幻視の症状には話を合わせてあげましょう。虫などを嫌がっている場合にはその場所を叩いてみたり、追い払うしぐさをしてあげたりするのも効果的です。人が見えている場合には、「帰ったよ」などと話を合わせてから話題を変えましょう。

対応2. 遅い動作に合わせて介助を

レビー小体型認知症になると、低い段差でも躓きやすくなります。少しバランスを崩しただけでも転倒してしまいますので、注意が必要です。動作が遅くなるのは仕方がないこと。急かさないようにすることも大切です。

対応3.サポートネットワークを頼る

レビー小体型認知症についての啓もう活動や、臨床的・基礎的研究を行っている「レビー小体型認知症研究会」では、レビー小体型認知症の人やその介護家族、ケアスタッフなどと、交流会を通して情報交換する、「レビー小体型認知症サポートネットワーク」を日本各地で行っています。
>>家族や医師が交流し情報交換する「レビー小体型認知症サポートネットワーク」を知っていますか?

正しい知識や情報交換で、当事者も家族も不安や負担が減らせることでしょう。

レビー小体型認知症の進行予防と治療

早期発見が何より重要

レビー小体型認知症の進行を予防するためには、何といっても早期発見が大切です。初期に幻視の症状が現れますので、そこで気が付けば早期に治療を始めることができるでしょう。発見が遅れると体が硬くなり、動作が遅くなるという運動障害が現れてきます。

薬を使った治療方法

レビー小体型認知症の改善策として「アリセプト」という薬があります。アルツハイマー型認知症の治療に使われていた薬ですが、レビー小体型認知症でも効果があることがわかりました。しかし他の薬との兼ね合いが難しいため、他に薬を服用している人は使えないかもしれません。あらかじめ、医師とよく相談しましょう。