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介護と仕事の課題-介護者の半数以上は働いている【“ケアメン”ネットワークからのレポート】

公開日: : 最終更新日:2017/03/17 その他

danseikaigo

男性介護者だからこそ可視化しえた新しい課題もあります。介護と仕事の問題です。

総務省が行った平成24(2012)年版就業構造基本調査によれば、いま介護しながら働いている勤労者は291万人、うち60歳未満が約200万人、性別では男性が130万人、女性が160万人に上るといいます。全有業者の4.5%が介護しながら働いており、50代後半の有業者ではもう10人に1人(10.1%)が介護真っ最中の人というのです。

過去に介護経験のある人、近い将来家族の介護役割が発生するのではないかという人も含めれば、その比率はこの何倍にも増えていくに違いありません。

介護者の半数以上の人が働いている

同調査結果にはさらに驚くべき実態が示されています。この291万人という数字は、557万人という全介護者という視点から働いている人を把握すれば、介護者の半数以上の人が働いているという実態です。年齢構成別に見れば、60歳未満の介護者では男性の80%、女性でも60%の人が働いているという事実です。

妻を介護する男性からのメッセージ

私たちの介護体験記『男性介護者100万人へのメッセージ』(2009年)に寄稿された介護者の声です。

「妻の認知症発生から7年、いま要介護4。ほとんど全介助。朝食の準備・食事・片づけ・着替え・歯磨き・洗顔・化粧など、朝は分刻みの忙しさ。デイのお迎えと同時に出社。通勤電車での1時間が私の一番ゆっくりできる時間。会社に着いたら、気持ちを切り替え仕事に集中し、ストレスも発散。帰宅したら、慣れない主夫業。『お父さん、疲れない?』『私ができないからね(泣)』『お父さん、美味しいよ』、妻の声に疲れも吹っ飛ぶ。こんな生活も後2ヵ月で終わる。定年退職。辞めようと思って2年。続けてこられたのもデイの皆さん、職場のみんなのお蔭です。感謝です。」(熊本県、Hさん、要旨)

介護者=専業主婦はすでに架空

私たちの社会はこれまで介護しながら働くということを全く想定外の事として扱ってきたように思います。

家族に介護が必要な者がいれば、介護に専念する人と家計の大黒柱として就労する人、というように家族の中に介護役割を割り振って、家族のキャリアや経済的問題などの家族リスクを最小限に封印しながら暮らしを維持してきたのが、これまでの個別家族における介護対処法だったように思います。

介護者=専業主婦こそがこのモデルでした。しかし、このモデルはすでに架空のものだということを政府自身がそのデータで示しています。

介護される人もする人も共にひとりの市民として幸せになる権利があります。私たち男性介護ネットは小さなネットワークではありますが、その権利が享受される真の介護社会の実現のために、会員と支援者の皆さんとともに力を合わせて頑張っていきたいと思います。

《執筆者:津止正敏(男性介護者と支援者の全国ネットワーク事務局長)》
男性介護者と支援者の全国ネットワーク

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