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キーワードは「ひとりじゃない!」男性介護ネットの活動【“ケアメン”ネットワークからのレポート】

公開日: : 最終更新日:2017/03/10 その他

danseikaigo

私たちの「男性介護者と支援者の全国ネットワーク(男性介護ネット)」は、男性介護者の抱える問題を社会化しようと2009年3月8日に発足し、今年で8周年を迎えます。

3月8日は日本にいればただの365分の1日のような日かも知れませんが、国際的には極めて重要な日で、この日街中を上げて祝福のイベントが盛んに行われる国や地域も少なくありません。「女性にパン(経済)とバラ(人権)を」をスローガンとする国際女性デーの日がこの日に当たります。

介護する男性を焦点化した私たちのネットワークの出発日が女性の日とは何とも偶然とはいえ縁を感じたものでした。

「ひとりじゃない!生きる勇気がわいてきた!」

以来、「ひとりじゃない!生きる勇気がわいてきた!」をキーワードに介護する男性の交流や情報交換を密にし、孤立を防ぎ、地域での介護者の支えあいの仕組みを作っていこうと力を注いでいます。

男性介護ネットの会員は累計で950人(在籍会員700人)と小さなネットワークですが、各地に生まれている男性を対象とした会や集いは私たちが把握しているだけでも100を超えています。発足した当初には片手で数えるくらいでしかなかった男性介護者の会や集いですが、そのコミュニティは確実に拡がりをみせています。

声を詰まらせて語った言葉

こうした小さな会や集いのプログラムの中心は、介護体験を「語る/聴く」ということに尽きるようです。私が主たる講師を務めるイベントでもひとたび介護する夫や息子の体験談が始まれば一気に舞台の主役は交代します。先日の大阪のイベントでも胸が熱くなるエピソードがありました。最後の閉会挨拶に立った会の副代表のお話です。

「妻が57歳の時、アルツハイマー病と診断された時のこと。『お幾つですか?』と聞く医師に『27歳です』、『それでは隣にいるあなたのご主人は?』の質問に少し考えて『私より2つ上ですから、29です』と答えたと言います。どうして27歳、29歳と答えのだろう、とずっと思ったのですが、それは二人が結婚した時の年だったのです。人生を変える大きな節目の年だったのですから、妻には忘れることのできない年だったのです」

あの希望と幸せに満ち溢れた結婚した時を忘れずに、今のことのように話した妻。-声を詰まらせながらの閉会のご挨拶でした。

介護する人もされる人も、女性も男性も、誰もが安心して暮らせる社会に

介護を契機に、介護する人される人の暮らしは大きく変化します。介護は辛くて大変、ということは言うまでもありません。でも、その辛くて大変な毎日の中にも、忘れることのできない心打たれる幾つものエピソードがあることも忘れてはなりません。

語る人がいればしっかり耳を傾け気持ちを分かち合おうとする人もいます。こうしたコミュニティこそが、介護する人の会や集いにはあるのかもしれません。介護する人もされる人も、女性も男性も、誰もが安心して暮らせる社会になることを願って活動を続けています。

《執筆者:津止正敏(男性介護者と支援者の全国ネットワーク事務局長)》
男性介護者と支援者の全国ネットワーク