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光の刺激でアルツハイマー病の原因を減少できる可能性【最新研究】

公開日: : 最終更新日:2017/01/26 認知症の最新研究

cccccアルツハイマー型認知症の発症には、脳内にタンパク質であるアミロイドβの断片が沈着したり、凝集してプラークを形成することが関係していると考えられています。

アルツハイマー病の治療や予防のために、いかにこのアミロイドβを蓄積させないかという研究や、蓄積してプラーク化した後の除去についての研究が進められています。

マサチューセッツ工科大学の研究チームは、一定の周期で点滅するLEDライトを使い、マウスの視覚野内にあるアミロイドβを大幅に減らしたとする実験結果を発表しました。

ガンマリズムの乱れに着目

アルツハイマー病患者などには、神経疾患の特徴であるガンマリズムの乱れが脳の神経回路に見られます。ガンマとは、脳波のパターンのひとつです。

アルツハイマー病と同じ脳の状態であるマウスモデルでも、こういったガンマリズムの乱れが、アミロイドプラークの形成や認知機能の低下よりも先に起こることを研究チームは明らかにしました。

▼上が通常、下がアルツハイマー病マウスのガンマリズム

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点滅する光で脳に刺激

初期のアルツハイマー病モデルマウスに、1秒間に40回の周期で点滅する光を1時間当てて脳に刺激を与えました。

刺激を与えたマウスは、視覚野内のアミロイドβが約半分になったものの、24時間で元に戻ってしまいました。そこで1日1時間の刺激を1週間にわたって続けたところ、アミロイドβはプラーク化したものも含めて“著しく減少(markedly reduced)”。研究チームでは、この効果がどの程度続くのかを検証しているところです。

研究チームは、刺激を与えたことでアミロイドβを排除する機能が向上したことから、減少につながったとしています。

また、アルツハイマー病を引き起こすもう一つの原因である、異常なタウタンパク質の減少も確認されたそうです。

▼実験を解説した動画(英語)

※記事はMIT Newsを元に書かれています。

ヒトへの効果に期待

マウスで効果が確認できたことが、ヒトでは見られないことも多くあることを踏まえたうえで、研究者のTsai氏は「これは便利で身体を傷つけない方法。もしヒトに対してもマウスのような結果が得られるのであれば、可能性は大きなものになる」とコメントしています。

研究成果は12月7日、イギリスの科学雑誌ネイチャー上で発表されました。

(アイキャッチ・文中画像出典元:Massachusetts Institute of Technology (MIT)/YouTube)