在宅介護経験者からのアドバイス - がんばりすぎない介護を!【アンケート結果】

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安心介護ではサイトを利用しているユーザーを対象に「後輩たちに伝えたい家族介護のノウハウ」を教えていただくアンケートを行い、33名から回答を得ました。

その中から、現在在宅で介護を行っている会員様からの貴重なアドバイスを紹介します。

 実父の介護生活を始めて、「12年目」になります。 実は、20年前に他界した母を介護していた父。あまりに力が入りすぎ、亡くなったときの「喪失感」がかなりのものでした。体格のいい元気いっぱいの父が、泣いてばっかり。 父が倒れて、長女の自分が「在宅介護」をすることになったとき、「夢中にならないようにしよう、がんばりすぎないよう」と決めました。 現在、夫は単身赴任、24歳に一人娘は自立して、本当に私一人で介護するようになりました。 ただ、父はありがたいことに、「認知症」にもなっておらず、「片麻痺」ではありますが、トイレも一人でできています。 私自身もパートではありますが仕事も続けられ、自分の時間も持てています。 これから「介護生活」入ろうとしている皆さん、「介護生活」の終わりは「死」です。大変だとは思いますが、「自分の時間」を大切にしてください。 「笑顔」を忘れないでください。「適当」にやってください。 そして「自分ひとりで抱え込まないでください」。 「ミルママ」さん
介護と育児はよく似ている、と言われていますが全く別物だと思っています。 ・育児は終わりの目途がつきやすい(保育園に入るまで、とか小学校入学までなど) けれど、介護はいつ終わるともわからない。 ・乳幼児は一番よく世話をする人に一番懐くけれど、高齢者は一番近い人に一番きつく当たる。 こういったことに悩まされる日もあるかと思います。 精神的な報酬も誉め言葉もなくいつ終わるかもわからない、関わるのがいやになる、かと言って放っておけない、自分の方がやられてしまう、まじめな介護者にのしかかってくる悩みだと思います。 もしもお仕事を持っていたら、辞めないでください。 介護がしんどい時に、「仕事」だと言って逃げて下さい。(実際に仕事でなくてもいいです) 自分がしなくても本人なりケアマネさんなりがしてくれます。 要は良い距離を保つことが大切です。 もっと言うと、たくさんさぼった方が良い介護ができると思います。 高齢者は遠慮会釈なしです。たくさんの要求をしてきます。でも本当はどの要求もそんなに目くじらたててしなくてもいいものばかりです。むしろその状況に音を上げてこちらが機嫌悪くなると、向こうの機嫌も悪くなります。 会っている時に優しい言葉や態度で接することができるように上手に手抜きをしてください。 「あやん」さん

また、何事も先手先手に!というアドバイスもありました。

・具合がおかしいと思ったら早めに病院に行く。早期発見早期治療。 ・総合病院などで総合的に見て貰って出来るだけ早期に出来るだけ正確な診断を受けた方が良い ・診断をもらったら症状に合わせて早めに介護申請などを受ける事。 最低限包括などの介護関係の窓口に相談に行く事 ・介護対象本人が入っている医療保険などの内容の確認 ・障碍者手帳が交付されれば、補助・割引・自動車税などの免税が受けられる。 状態によっては後期高齢者などに保険の変更も出来るので確認する事。 ・状態にもよるが何時入院になっても良い様に、お泊り用具的物は予め準備する事。 ・老人は基本的に愚痴ループなので右から左に聞き流す事。 「希」さん

介護は先が見えず、不安に駆られることも多くなります。そんなときは

・介護から距離をおき、息抜きをする ・笑顔を忘れず、適当に ・仕事はできるかぎり辞めない ・一人で抱え込まない

などのアドバイスを思い出して、介護者自身のケアを怠らないようにしてください。

また、「分からないこと」は人を不安にさせます。 介護についての「分からないこと」は周囲の専門家に相談したり調べたりして、早めに解決することを心がけましょう。 介護のQ&Aで過去の質問を調べたり、専門家に質問することもできますのでお役立てください。 (介護のQ&Aの閲覧、質問の投稿には安心介護の無料会員登録が必要です。)

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