生きていくうえで必ず行う必要のある「排泄」。ただし、年齢を重ねるにつれて、トイレまで行くことや、トイレでズボンや下着を上げ下ろしすることといった、排泄に関する行為が簡単にはできなくなってしまうことがあります。 >>トイレを使った排泄介護の注意点と方法
大阪府豊中市の株式会社岡田製作所が10月3日に発表したプレスリリースによると、自力でお尻を拭いている被介護者は約半数だそうです。
介護者454名を対象にしたアンケート調査
大便に関するアンケート調査に回答したのは、家庭・施設・病院で介護を行なっている454名です。
自身でお尻を拭けている被介護者は半分
まず、被介護者が大便の排泄後、自身でお尻を拭けているかどうかや拭けない場合の処理の方法を聞くと、下記のような結果になりました。
・被介護者自身でお尻を拭けている(53.3%) ・介助者が被介護者のお城を持ち上げるなどして、お尻を拭いている(30.2%) ・温水洗浄装置で洗浄した後、拭かずに温風などで乾燥させている(6.2%) ・その他/回答したくない(10.4%)
お尻を拭くことに抵抗を「感じる」
介助者がお尻を拭いているケースが3割を超えています。
被介護者のお尻を拭くことに抵抗を感じるかを聞いたところ、精神的にも体力的にも抵抗を感じる方が多くいました。
また、「被介護者が抵抗を感じている」と感じている介護者も、54%に上っています。
画像出典元:株式会社岡田製作所
お尻を拭くロボットも
アンケート調査を行った岡田製作所は、介護者の負担や被介護者の「恥ずかしい」や「情けない」という気持ちを軽減するために、介護ロボット「楽々きれっと」を開発しました。
「楽々きれっと」には、家庭のトイレに取り付けて使うタイプと、居室に置いて使うポータブルタイプがあります。
画像出典元:株式会社岡田製作所
同社では自己負担額がいくらくらいなら、お尻を拭くロボットを導入したいかを聞いたところ、「導入したくない」と答えた人は4人に1人以下にとどまりました。
画像出典元:株式会社岡田製作所
「10万円未満」と答えた人が51.1%と半数を超えており、お尻を拭くロボットを安い価格で望む人が多いようです。