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暖房機能付き便座で重傷事故も!製品評価技術基盤機構が注意を促す

公開日: : 最終更新日:2018/12/10 介護用品・福祉用具, 高齢者の暮らし

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涼しい日が増え、秋を感じることが増えてきました。
これからどんどん寒くなるにつれ、便座についている暖房スイッチを入れる家庭も増えてくるかと思います。

ただし、高齢者の温水洗浄便座使用について製品評価技術基盤機構(NITE)は注意を促しています。

5年間で16件の製品事故

9月9日にNITEが発表したところによると、2011年から2015年の間に報告された温水洗浄便座の製品事故は16件。そのうちの5件が重傷事故でした。

その大半が80歳以上の高齢者だったということです。

温水洗浄便座での事故例

2015年3月19日には、80歳以上の女性が温度調整を「強」にした状態の温水洗浄便座に26分間座っていたため、低温やけどで重傷を負いました。

そのほかにも、1回5分程度の使用でも、温度調整が「高」の状態の温水洗浄便座を3~4回使用して重傷になった例もありました。

また、温度調整は「中」だったものの、10分間座っていたため重傷を負った例もあるそうです。

▼低温やけどとは
低温やけどとは、比較的低い温度のものでも長時間触れ続けることで起こるやけどです。

目安としては、
44度で3~4時間以上
45度で1~3時間程度
46度で30分~1時間程度
50度で2~3分
ほどで、低温やけどは発生します。

見た目は皮膚が赤くなる程度ですぐに痛みが出ないため、見過ごしてしまいがちですが、ひどい場合には皮膚が壊死してしまうこともあります。

NITEに報告された事故の中には、皮膚移植をした例もあるそうです。

対策方法

温度設定を「低」または「切」に

温水洗浄便座の使用についてNITEでは、「便座の温度調節を「低」にするか、または使用直前まで温めて、使用中は「切」に するようにしてください」と促しています。

ただし、温度調整を「低」にしてテープで固定していたものの、テープを剥がして「強」にしたケースも報告されています。

トイレにかかる時間を気にする

トイレで寝てしまったため低温やけどを負ったケースもあり、NITEは「普段より使用に時間がかかっているなどの異常に気を配るなど、家族や周囲の人も気にかけるように」と注意を促しています。

経年劣化に気を付ける

16件の事故のうち、3件は経年劣化によるものでした。温度が短時間で高くなりすぎないかなど気を付けるとよいでしょう。

介護ベッドや電動車いすの使用にも要注意

福祉用具の中では介護ベッドや電動車いすでの事故が最も多く、死亡事故も発生しています。

NITEでは再発防止のため、毎年注意を促しています。
>>介護ベッドや電動車いすなど、福祉用具による事故に要注意!

2011~2015年の間にNITEに報告された死亡・重傷事故件数は、介護ベッドが36件、電動車椅子が21件でした。

こちらも改めて、使用方法や注意事項を確認したいところです。