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「尿モレ」経験者が抱える不安とは?専門家のアドバイスとともに紹介

公開日: : 最終更新日:2018/12/12 排泄用品, 清潔・入浴介護

pixta_11429261_S2006年に東京都老人総合研究所などが発表した調査に、ほとんど家を出ない高齢者は、毎日外出する人たちに比べて
歩行が不自由になるリスク:4倍
認知機能が落ちるリスク:3.5倍
となるというものがあります。

高齢者が閉じこもりがちになってしまう理由には、“外出への不安”が挙げられます。具体的には、足腰が弱ったことや、自分の健康状態に自信が持てないことなどです。

そんな不安のひとつである「尿モレ」。8月8日にユニ・チャーム株式会社は、「尿モレへの不安」にポイントを絞った調査結果を発表しています。

尿モレ経験者はどんなことに不安を抱えているのでしょうか? 結果を見てみましょう。

尿モレ頻度が高くなるほど「落ち込む」

今回の調査の対象となったのは、30~79歳までの尿モレ経験者500人です。

まず、「尿モレによって気が落ち込むことがありますか?」と聞くと、解答は半々に分かれました。

ある 49.8%
(内訳)
– とてもある: 2.9%
– ある:8.8%
– 少しある:38.1%
全くない:50.2%

尿モレ頻度との関連では、尿モレ頻度が「週2~3回未満」の人で、気が落ち込むことが「全くない」と答えた割合は59.4%ですが、尿モレ頻度が「ほとんど毎日」の人だと、同割合は32.7%となり、26.5ポイントの差がついています。

尿モレ経験のある60代以上、閉じこもり傾向は26%

60代と70代の222人に「1日中家にいる日はどれくらいありますか?」と聞くと、「毎日」(11%)、「週5日くらい」(15%)と、4人に1人以上が閉じこもり傾向にあることがわかりました。

その他の回答は「週2~3日くらい」(28%)、「週1日くらい」(19%)、「月に2~3日」(9%)、「月に1日以下」(4%)、「ない」(14%)となっています。

どんな時に不安だと感じるか

「尿モレを不安だと感じるのはどのようなときですか?」という質問に対する60代以上の回答を、ケースごとに見てみましょう。

▼ケース別、不安だと感じる割合

長時間の外出をする時:70代・64.6%、60代・60.2%、全体・50.4%
バス旅行やドライブ時:70代・49.1%、60代・38.3%、全体・31.9%
飛行機に乗る時:70代・20.4%、60代・11.0%、全体・11.3%
電車に乗る時:70代・19.5%、60代・11.6%、全体・13.9%

専門家が勧める外出時の対策

尿モレへの不安から閉じこもりがちになってしまっている人に、外出をしてもらうにはどんな対策をしたらいいのでしょうか。

安心介護内に投稿されている専門家のアドバイスをまとめます。

失禁用パンツなどを利用する

・リハビリパンツ

パンツ型のオムツになります。薄型の物もありますので、洋服を着ても目立たないものも多いです。
ただ、「オムツ」に抵抗を覚える方にはお勧めが難しいかもしれません。

・尿取りパッド

下着やオムツにつけるタイプのものです。
下着につけておき汚れたら変える事が出来ます。
女性の方ですと、生理用品に近い感覚で使えるのかと思います。
下着につけたままの洗濯、トイレに流してしまうなどがないように配慮が必要です。

・失禁用パンツ

普通の下着に尿取りパッドのような物が付いています。
汚してしまってもそのまま洗濯が出来ます。
ご本人的には一番抵抗が少ないかと思いますが、量が多い場合は吸収が出来ずに汚してしまう事もあるかと思います。
価格は普通の下着よりは高く、2000~4000円位です。

(専門家minminさんの回答)
引用元:介護のQ&A「おもらしについて

金額は張るのですが、最近は失禁パンツも種類が多く、デザインも様々です。
介護用品を取り扱う事業所や包括支援センターに「福祉用具便利帖」や「ALL LIFE」と
いったカタログがあると思いますので、それを見ると色々な失禁パンツが掲載されています。

(専門家sumire12さんの回答)
引用元:介護のQ&A「認知症の母の失禁服

外出時、こまめにトイレに誘導する

ご家族が付いての外出であれば、1~2時間に1回はトイレに誘導していく(ご本人が出ないと言っていても)事で、失禁の心配も少なくなると思います。

(専門家minminさんの回答)
引用元:介護のQ&A「おもらしについて

医療機関を受診する

お母さんの失禁の理由が分かるだけでも、お母さんとの心の距離が縮まるように思います。まずは、医療機関の受診をお勧めします。
原因によっては、症状を改善できることもありますよ。

(専門家ぜんちゃーんさんの回答)
引用元:介護のQ&A「おもらしについて

また、尿モレに不安を抱えている人が外出する際に、脱水を起こさないように注意が必要だという指摘もありました。

失禁してしまうからと水分を取らなくなったり、量を極端に減らすことも脱水につながり気を付けないといけません。尿意がある場合はトイレに行きたそうなサイン、素振りがあれば失禁が起きる前にお手洗いに連れて行ってあげる事も大切です。

(専門家介護屋さんの回答)
引用元:介護のQ&A「認知症の母の失禁服

一度生まれてしまった不安を取り除くのは大変かもしれませんが、上記のアドバイスを参考に、不安をやわらげてもらい、外出を通して社会とのつながりを楽しんでもらえるようになるといいですね。