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在宅でも使用可能 歩行をアシストする“履く”ロボットの試作品が完成

公開日: : 最終更新日:2018/03/17 介護用品・福祉用具

履くロボット:アイキャッチ

要介護者の自立を支援するロボットの開発を進めている信州大学では、7月21日にズボンのように履いて歩行をアシストするロボットの試作品を発表しました。

「ロボティックウェアcurara®」と呼ばれるこのロボットは、神経難病の方や脳卒中で片マヒが残る方、高齢化で足腰が弱った方やその家族にとって、心強い味方となりそうです。

在宅での使用も可能

信州大学と東京都立産業技術研究センターの研究グループは、筋力が低下した患者の下肢に装着し、歩行を助けるロボティックウェアcurara®(クララ)の開発を進めています。

股関節とひざ関節にモータを装着し、モータの動きと人の動きの差(ねじれ)を検知して動きを補助します。無理やり手足を動かすのではなく、動きをアシストするロボットです。

ロボット自体に骨格がなく、着脱するタイプなので、体にフィットして違和感なく自由に動けます。

腕の動きを補助する「上肢モデル」、下肢の動きを補助して歩行を助ける「下肢モデル」、様々な生活動作をアシストする「上肢下肢一体型モデル」の3つのモデルがありますが、下肢のみに重点を絞った「下肢モデル」は、介助の必要もなく、3分ほどで着脱可能です。装着もしやすく小型なので、在宅で使用できます。

開発チームの橋本稔教授は「より小型にして早い製品化を目指したい」と話しているそうです。

▼着用時のデモンストレーション動画

補助ロボットによる治療は保険適用に

今年の1月、中央社会保険医療協議会(中医協)は、全身の筋力が低下した難病患者が補助ロボット「HAL(ハル)」を装着し、歩行機能の改善を図った治療について、「改善効果が認められた」などとして保険適用を承認しています。

履くロボット:画像1
(画像出典元:サイバーダイン株式会社)

curara®(クララ)も現在、医療機器としての認定を目指しているそうです。

ちなみにロボット自体が骨格を持つタイプのHAL(ハル)には、医療用と福祉用があります。現在のところ、福祉用も個人向けにはレンタルされていません。在宅でも使用可能だというcurara®(クララ)が、どうなるのかは注目したいところです。

「立つことで人の尊厳を自覚する」

フランス発祥の認知症ケア「ユマニチュード」でも、自分の足で立つということを重要視しています。

これは、立ち上がることで人と同じ空間にいることを認識し、自分の尊厳を自覚するのだといいます。

>>「ユマニチュード」とは 優しい認知症ケアの方法

そういった面で、curara®(クララ)は要介護者の精神的なサポートもしてくれるのかもしれません。

現在は数年後の製品化を目指してパートナー企業を募集しているそうです。

※こちらの記事は2016年8月時点の情報です。最新の情報はホームページをご確認ください。

(参考)

>>(外部サイト)朝日新聞「3分で装着、ズボン型ロボット開発 介護やリハビリに」(7/28)

>>(外部サイト)よみドクター「装着型ロボ「HAL」保険適用を承認…歩行機能の改善、認められ」(1/28)

アイキャッチ画像出典元:信州大学プレスリリース