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介護専門家が直面する利用者からの暴力・暴言-その実態と対処方法は?

公開日: : 最終更新日:2017/01/31 その他

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複数の利用者を対応する介護職員さんですが、98%もの人が暴言や暴力を受けたことがあるそうです。

被介護者からの暴言や暴力は介護専門家だけではなく、在宅介護をしている人にとっても深刻な問題です。

介護専門家の方々は、利用者の暴言や暴力にどう向き合っているのでしょうか。7月11日に株式会社ウェルクスが発表した「介護職が受ける暴言・暴力」に関する実態調査から、ご紹介したいと思います。

暴力・暴言の内容

調査の対象となったのは、介護職の人材紹介サービスのウェブサイト「介護のお仕事」や介護系SNSの読者である20代から70代の男女100人(男性28%、女性72%)です。

利用者から暴言・暴力を受けたことが「ある」と回答した人は、どんな暴言・暴力を受けたのでしょうか。

暴言についての具体例はありませんでしたが、暴力については「噛まれる」、「つねられる」、「引っ掻かれる」、「叩かれる」などのほか、「壁に押し付けられ、胸を触られたり、下着を外されそうになった」という性的な暴力もあるそうです。

暴力の原因については、認知症の周辺症状だけではなく「職員の対応の悪さから暴力になったケースがほとんど」(40代・男性)という声もありました。

相談することで気持ちが楽に

上司や職場の仲間など周囲の人に、利用者からの暴言・暴力について相談できたかどうかを質問したところ、87%の方が「相談出来た」と回答しています。

ただし、相談が解決に結びついたのは、15.6%に留まりました。

暴力暴言:画像1

しかしながら、相談したことで約半数の人が「気持ちが楽になった」と答えています。

暴力暴言:画像2

介護専門家の対処方法

自由記述から対処方法を抜き出してみましょう。

・認知症への理解を深めたり、認知症ケアの腹の置き方を見直した(40代・男性)
・対象利用者と良く会話するようにした。 こちらの意思が伝わると問題が起こる事が劇的に減った(30代・女性)
・利用者の不満や思いや問題を、色々な視点から理解する努力が必要だと思う(30代・男性)
・寂しさからの暴言、暴力なんだと感じたので、昔のお話を聞き出したり、ただ介助するのではなく優しさをもってする事で、相手がどんどん変わってこられました。 ありがとうという言葉もかけて頂けるようになりました(30代・女性)
・ユマニチュードなどの技法を用いた(30代・男性)

ユマニチュードとは「見つめる」、「触れる」、「話しかける」、「立つこと」を支援するのを基本とした認知症ケア方法です。特別な訓練や高額な治療も必要ないので、在宅介護でもすぐに取り入れられます。

>>「ユマニチュード」とは 優しい認知症ケアの方法

上記のほかの暴力・暴言の対応方法としては
・叱りつけたり、力で押さえこんだりしない
・その場を離れて様子を見守る
・気持ちが落ち着いたころに、できるだけ笑顔で穏やかな口調で話しかける
・「そうだね」、「嫌だったね」など、共感する姿勢をみせる
・可能ならいつも身近にいる人ではなく、第三者が対応する
といったことがあげられます。

感情的にならないように対処することは、なかなか難しいかもしれません。とりあえずその場を離れて、自分を守ることを優先させてください。

>>暴力・暴言の原因と対応

介護者への虐待も知ってほしい

この調査は「介護職員による高齢者の虐待」ばかりが取り上げられるのに対して、介護職員が受ける暴言や暴力は取りざたされていない現状が訴えられています。介護職の方だけではなく、介護家族にとっても同じことが言えるでしょう。

また、利用者である家族が介護職の方にケガをさせてしまうこともあるかもしれません。

家族を介護している方にとって、今回の調査結果は他人ごとではありませんね。