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入れ歯をしないと閉じこもりリスクが約2倍に

公開日: : 最終更新日:2017/01/27 介護予防, 口腔ケア, 認知症, 認知症の予防と治療

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高齢者にとって口腔ケアは、おいしい食事を楽しむためにも、誤嚥性肺炎を予防するためにも大切です。

また、歯を失ってしまった高齢者が入れ歯を使用しないと、閉じこもりのリスクが高くなることが東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授らの研究によって明らかになりました。

高齢者が閉じこもることで増えるリスク

・要介護リスク
・死亡リスク
・認知症リスク

歯の本数と閉じこもりリスクを調査

2006年度に愛知県内で行われ、高齢者7270人が回答したアンケート調査があります。4年後の2010年度には追跡調査が行われ、5589人が回答しました。

2006年度の調査にて、外出頻度が閉じこもり状態ではない4390人(平均年齢は72.37歳)を解析し、歯の本数と入れ歯の使用状況と4年後の閉じこもり(外出頻度が週1回未満)リスクの関連を調べました

歯が19本以下で入れ歯未使用=閉じこもりリスク1.8倍

2006年に閉じこもっていなかった4390人のうち、4年後に閉じこもりになっていた人は、7.4%でした。

歯の状態で3つのカテゴリーに分けた結果は、このようになりました。

・20本以上歯がある人:4.4%
・19本以下で入れ歯を使っている人:8.8%
・19本以下で入れ歯を使ってない人:9.7%

単純に「20本以上歯がある人」と「19本以下で入れ歯を使ってない人」を比較すると、閉じこもりリスクは2.5倍です。

特に65歳~74歳までの前期高齢者において差が出やすく、学歴、所得、地域、うつ傾向といった心身の状態を調整しても1.8倍という高い結果になりました。

「これは1000人の閉じこもり高齢者に対して、187人が口腔の問題で閉じこもりになっていることと同等の意味である」とレポートには書かれています。

なぜ歯の状態が悪いと閉じこもりに?

75歳以上では歯の状態と閉じこもりリスクにそれほど大きな差はみられませんでした。

比較的元気なはずの前期高齢者にとって、歯がないことで起こる「しゃべりにくい」、「見た目が気になる」、「笑えない」、「食事に行きにくい」などが、他人とのコミュニケーションをためらわせ、さらに「噛めない」ことから栄養状態・体力が低下し、外出をためらわせているのだと考えられます。

口の健康は認知症リスクにも関連

「噛む」という行為は、脳の血流を増やし、脳に栄養や酸素を送ります。

また、「歯がほとんどなく入れ歯を使用していない人は、認知症発症のリスクが高くなる」とした神奈川歯科大学のレポートもあります。

それによると、歯が20本以上ある人と比べて、歯がほとんどなく入れ歯も使用していない人の認知症発症リスクは1.9倍という結果になったそうです。

自分の口で「食事をする」、「しゃべる」ことは、高齢者のADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の向上につながり、認知症の予防や症状の改善につながると考えられています。

歯の本数を減らさないことだけではなく、歯を失ってしまったら入れ歯(義歯)、インプラントなどで補うことが大切ですね。

(参考)
>>(外部サイト)日本老年学的評価研究プレスリリース「入れ歯しない高齢者閉じこもりリスク約2倍」

>>(外部サイト)神奈川歯科大学プレスリリース「歯を失うと認知症のリスクが最大 1.9 倍に」(2011 /1/ 7 )

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