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認知症予防薬はすでにあった? 期待したくなる3つの研究

公開日: : 最終更新日:2017/01/27 認知症, 認知症の予防と治療, 認知症の薬

pixta_16309812_S認知症の予防薬や特効薬は存在していません。発症や進行を防ぐため、要介護者の食事や運動などの生活習慣に気を使っている介護者の方も多いのではないでしょうか。

認知症の発症や進行を抑えるのに有効な薬があれば、本人だけではなく、介護家族も負担が軽くなることでしょう。

多くの人が望んでいる認知症予防薬ですが、実は既に存在しているのかもしれません。

脳梗塞の再発予防薬→アルツハイマー病の進行予防効果あり?

2014年2月、大阪府にある国立循環器病研究センターでは、血液をサラサラにする脳梗塞再発予防薬「シロスタゾール」が、アルツハイマー病の進行予防にも有効であることを確認。科学雑誌「PLOS ONE」で発表しました。

血管が脳梗塞だけではなく、アルツハイマー病の発症や進行にも関わっていることに着目したこの研究では、アルツハイマー病のためドネペジル塩酸塩を内服している患者を対象に、「シロスタゾール」を内服している患者としていない患者で、認知機能低下の進行の仕方が変わるかどうかを調べました。

その結果、シロスタゾールを内服している患者は、そうでない患者に比べて、記憶や自分の状況を正確に把握する見当識の低下が抑えられていることが明らかになりました。

作年5月からは、臨床効果や安全性を確認するため、200症例の軽度認知症障害(MCI)を対象とした治験を開始しています。

(参考)
国立循環器病研究センター プレスリリース(資料)
>>(2014年2月27日)、(2015年5月26日

インスリン鼻スプレー→記憶力や知力を改善

糖尿病などの生活習慣病が、認知症のリスクを高めることはよく知られています。

55歳から85歳までの軽度認知障害(MCI)~中等度のアルツハイマー病患者60名を対象に研究したところによると、インスリン デテミル(血糖値をコントロールするための持続型インスリン製剤)を鼻スプレーで21日間与えたところ、与えられたグループは、与えられなかったグループと比べて、短期間ながらも記憶力や知力の改善がみられたそうです

実用化について研究者は、「より大きなグループを対象に長期的な調査を行い、効果と安全性を確かめていく予定」とコメントしています。

>>インスリン(インシュリン)がアルツハイマー型認知症の症状を改善するとの調査結果!

結核の薬→認知症を予防

今年の3月には、結核やハンセン病などの薬として40年間使用されてきた抗生物質「リファンピシン」に、認知症を予防する作用があることが確認されました。

アルツハイマー型認知症と同じ状態のマウスと、前頭側頭型認知症と同じ状態のマウスにリファンピシンを1カ月与えて確認したところ、記憶障害が改善されたことが確認されました。

認知症発症の原因となる脳内にたまったたんぱく質をリファンピシンが減らしたために、記憶障害が改善されたのではないかと考えられるそうです。

>>結核の薬が認知症を予防する可能性 安全・安価な認知症予防薬誕生なるか【最新研究】

既存薬の研究が進む理由

認知症に関連するものだけではなく、既存薬の新しい効能を探す研究が世界各地で進められています。その理由は主に3つです。

・すでに副作用のリスクや製法が明らかになっている
・時間とコストを削減
・すでにジェネリック医薬品が出ているものは、安価で手に入る

5月22日付の日経新聞によると、「薬を最初から作る場合、優れた新薬が見つかる確率は3万分の1」と、かなり低いそうです。

製薬会社にとっても、患者にとってもメリットの大きい既存薬の研究。実を結ぶ日が楽しみですね。

 

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