介護の不安を解消できる「安心介護」
専門家に無料で相談

投稿から検索

要介護1~3の4割が「低栄養」傾向 – 認知度の低さも明らかに

公開日: : 最終更新日:2018/12/13 介護の食事, 低栄養

pixta_17680105_S

認知症や寝たきりのリスクを高める「低栄養」。厚生労働省も高齢期の疾病や介護予防を目的に、低栄養防止を推進しています。

4月14日に日清オイリオグループ株式会社が発表した「低栄養に関する実態調査」を見てみると、まだまだ世間に「低栄養」が浸透しているとは言えないです。

低栄養が疑われる人が約4割

今回の調査では、要介護1~3の人の食事を手作りしている介護家族100名が対象となりました。

要介護者100名の身長と体重を図り、BMI(肥満度を示す体格指数)を計算したところ、4割の人が、低栄養の目安となる20を下回っていました。

▼BMIの計算方法
BMI=体重kg÷(身長m×身長m)

他にも、血液検査で「血清アルブミン値」が3.8g/dl以下の場合や、6ヵ月で体重が2~3キロ減少した場合も低栄養が疑われます(出典1)。

本人も家族もなかなか気づきにくい低栄養ですが、在宅でこまめに体重を測れば、変化に気づきやすく、早めに対策することが可能です。

しかしながら、4人に1人以上の人が、「3カ月に1回以下」しか要介護者の体重を測っていないという結果となりました。

低栄養:図1

低栄養の意味を知っている人は4人に1人

「低栄養という言葉とその意味を知っていますか」という質問では、74%の人が「低栄養の意味を知らない」という結果となりました。

低栄養:図2

食事に問題がある要介護者は6割以上

「要介護者の咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)のどちらに問題があるか」という質問には、3人に1人が「どちらにも問題がない」と回答しました。

しかしながら、「噛むことと飲みこむことの両方に問題があると思う」(21%)、「噛むことに問題があると思う」(18%)、「飲みこむことに問題があると思う」(22%)となり、全体の6割以上が、噛むことと飲みこむことの一方、もしくは両方に問題を抱えていることが明らかになりました。

低栄養:図3

78%が市販の介護食品を利用せず

介護家族の食事を作っている人のうち、78%が市販の介護食品を「利用していない」と答えています。

その理由としては、「使う必要がない」(44.9%)が最も多い結果となりました。

「手作りが好き」(15.4%)、「手作り感がある方が良い」(12.8%)と、手作りにこだわっている人が多いようです。

「価格が高い」(24.4%)、「種類が少ない」(15.4%)といった理由から、市販の介護食品を利用していない人もいました。また、「市販の介護食品があることを知らなかった」(5.1%)という声もあがっています。

低栄養:図4

低栄養とは

低栄養とは、特にエネルギーとたんぱく質が欠乏し、健康な体を維持するための栄養素が取れていない状態のことです。

「いつも決まった食材しか食べない」といった認知症の人や、嚥下機能や消化機能が落ちた人、高齢者だけの世帯などが陥りやすい状態です。

一度低栄養になると、身体機能や食欲が低下して、さらに栄養不良が進んでしまいます。

低栄養になると起きやすいこと

・認知機能の低下
・体力や筋力の低下による要介護リスクの増加
・免疫機能の低下
・気力の低下
・骨量が減少し、骨折の危険増加

>>参考記事:第1回 高齢者の低栄養を予防する「スマイルケア食」とは

市販の介護食品や宅食サービス、ヘルパーさんの助けをうまく利用しながら、栄養状態の管理をしていきたいですね。

(出典1)厚生労働省 介護予防マニュアル(改訂版) 第4章 資料4-2 低栄養状態の指標について