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抗コリン薬が脳に与える影響を調査【アルツハイマー病研究の最前線】

公開日: : 最終更新日:2017/01/27 認知症, 認知症の最新研究

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頻尿改善薬として処方される抗コリン薬ですが、認知機能障害と関係しており、認知症のリスクを高めることは、以前から言われていました。

実際に抗コリン薬を服用している人の身体にはどんな変化が起こっているのでしょうか。4月18日に米インディアナ大学メディカル・センターが発表した研究結果で、変化の内容が明らかになりました。

抗コリン薬とは

脳内で記憶や学習を手伝っている神経伝達物質のアセチルコリン。アリセプト(ドネペジル)は、このアセチルコリンの濃度を高めることで、脳の神経伝達を助ける薬です。

一方で抗コリン薬には、アセチルコリンを抑えることで、副交感神経への刺激を減らす作用があります。

主な抗コリン薬

・頻尿改善薬
・下痢止め
・抗パーキンソン薬
・乗り物酔い防止薬など

451人の高齢者を対象に調査

調査は平均年齢73歳である451人を対象に、認知機能の低下を促進させる身体の変化を調べました。

60名が中度から高度の抗コリン作用薬を、少なくとも一種類は服用していました。

脳の代謝と体積が減少

脳の画像診断によると、抗コリン薬を服用中の患者は、脳の代謝が低下していることと、脳の体積が小さくなっていることがわかりました。

認識力テストでは、抗コリン薬を服用している人は、短期記憶テストのほか、推論、計画、問題解決などの一部の実行機能テストの結果が、服用していない人と比べて悪い結果となりました。

また、抗コリン薬を服用している人は、脳のエネルギーとなるグルコース(ブドウ糖)代謝が低いこともわかっています。グルコースは記憶をつかさどる海馬でも、エネルギーとしても使われています。

さらに抗コリン薬を服用している人は、脳の体積が小さくなっていました。さらに髄液に満ちている脳室が大きくなり、脳の内部には空洞が発生していました。

「さらなる研究が必要」

今回の発見によって、抗コリン薬が脳にどのように働き、認知機能障害や認知症のリスクを高めるのかへの理解が深まりましたが、「メカニズムを解明するにはさらなる研究が必要だ」と研究者はコメントしています。

継続使用に注意

また、インディアナ大学による過去の研究では、強い抗コリン作用薬を継続して服用すると、60日間程度で認知機能に障害が出るとしています。弱いものでも90日間ほどで障害が出る可能性があるそうです。