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先進国では認知症の発症率が低下、原因は不明【最新研究】

公開日: : 最終更新日:2018/12/13 認知症の予防と治療

先進国で認知症の発症率低下

「先進国では認知症になる人が減少しつつあるが、原因ははっきりしていない」

-このような研究結果が、2月11日に医学雑誌
ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」にて発表されました。

60歳以上の5205人のデータを分析

今回の結果は、アメリカの
「フラミンガム心臓研究(Framingham Heart Study:FHS)」によるものです。

フラミンガム心臓研究とは、1948年から続く疫学研究です。

参加者の健康調査を定期的かつ長期間行い、
特定の病気の危険因子などを調べています。

フラミンガム心臓研究は、肥満・高血圧・喫煙などが、心筋梗塞の
危険因子となることを明らかにした研究であることでも知られています。

今回の調査では60歳以上の5205人のデータを対象に、
年代区分ごとの認知症の発症率を調べました。

4つの年代区分

第1区分:1970年代後半~1980年代前半

第2区分:1980年代後半~1990年代前半

第3区分:1990年代後半~2000年代前半

第4区分:2000年代後半~2010年代前半

認知症の発症率は年代区分が高まるごとに減少

年代区分ごとの認知症の発症率を第1区分と比べると、

第2区分=22%減少

第3区分=38%減少

第4区分=44%減少

と、年代区分ごとに低下していることが明らかになりました。

また、発症率の減少は、高卒以上の集団にのみ確認できたそうです。

認知症の発症率が低下する原因は不明

報告では「フラミンガム心臓研究参加者において,
認知症発症率は 30 年間で低下した」と、結論付けていますが、
なぜ認知症の発症率が低下したのかは明らかにされませんでした。

心血管病の危険因子 (肥満と糖尿病以外) の有病率、
血管性認知症のリスク、不整脈や心不全が次第に減少しているものの、
「完全には認知症の減少を説明できない」としています。

認知症発症率の低下はオランダの研究でも確認済

「認知症になる人は年々減っているのではないか」
とする研究結果が発表されたのは、今回が初めてではありません。

2012年5月に学術誌「Neurology」で発表された、オランダでの研究内容では、
認知症を発症する人は、1990年と比べて2005年に減少した」としています。

他にも「一部の先進国で認知症の発症が減少した」という報告はあったのですが、
今回のフラミンガム心臓研究の報告によって、ようやく注目が集まりました。

減少した理由も明らかになるといいですね。

安心介護の認知症の基礎知識

安心介護では、認知症の予防について以下の記事を公開しています。

>> 認知症を予防する7つの生活習慣