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高血圧時と体温37.5度以上の時の入浴は要注意!-東京都市大学調査

公開日: : 最終更新日:2018/12/13 訪問系サービス

高血圧時と体温37.5度以上の時の入浴

介護が必要な方が、
自宅や施設での入浴が難しくなった際に
利用するのが、“訪問入浴サービス”です。

訪問入浴サービスでは、
ベッドの横に簡易浴槽を設置して、
看護師さんに見守ってもらいながら
介護職員さんに入浴の介助をしてもらいます。

主にこんなケースで利用されているサービスです。

・家族では介助が難しい場合
・自宅の浴槽が狭い方
・寝たきりの方
・体調の変化を受けやすい方

>>参考記事:訪問入浴介護とは 利用方法と選び方

事前に看護婦さんが体調の管理をしてくれるので、
介護が必要な方が安心して入浴できるサービスですが、
時として事故や体調不良などの入浴事故が起きてしまうことがあります。

こういった入浴事故は、どんな時に起きやすいのでしょうか?

東京都市大学などが訪問入浴の事故調査結果を発表

東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授などが、
訪問入浴に関連する入浴事故の事例を調査しました。

調査対象

訪問入浴事業所として登録される全2,330ヵ所の事業所

入浴事故例

596例

主な入浴事故

発熱100例(16.8%)
呼吸困難・喀痰喀出困難93例(15.6%)
意識障害64例(10.7%)
嘔吐・吐き気 63例(10.6%)、外傷63例(10.6%)
血圧上昇46例(7.7%)、血圧低下46例(7.7%)
チアノーゼ・顔色不良36例(6.0%)

事故事例平均年齢

82.3歳

正常に入浴を終了した対照例

1,511例

高血圧時と体温が37.5度以上のときに事故リスクが高い事が判明

高血圧時や体温が37.5度以上の時に、
下記のように事故発生リスクが高いことが明らかになりました。

入浴前に体温37.5℃以上
→入浴事故発生率16.47倍

入浴前の拡張期血圧が100mmHg以上
→入浴事故発生率14.71倍

入浴前の収縮期血圧が160mmHg以上
→入浴事故発生率3.63倍

自宅で入浴をする際にも、体温や血圧を
事前に測っておくほうがよさそうです。

今回の調査結果をどのように活かすか

介護保険が適用される入浴サービスでは、
事前に看護師が体調のチェックをするものの、
どの程度であれば入浴できるのかは、
介護者の経験によって判断されていました。

今回の調査結果によって、
判断の参考基準が明らかになったと言えそうです。

東京都市大学は「入浴可否判断の絶対的な基準ではなく、
最終的には個別に判断されるべきものです」としたうえで、
「これにより科学的根拠に基づく高齢者への安全な入浴の
実施が期待されます」と、プレスリリース上でコメントしています。