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脳内神経を作り出すタンパク質が多い人は、認知機能の低下が遅くなる【アルツハイマー病研究の最前線】

公開日: : 最終更新日:2018/12/14 アルツハイマー型認知症

脳内神経を作り出すタンパク質が多い人は、認知機能の低下が遅くなる【アルツハイマー病研究の最前線】

人は年齢を重ねるごとに自然に認知機能が低下していきます。

しかし脳の神経細胞にあるタンパク質が多い高齢者は、
認知機能低下のスピードが遅くなるという研究結果が、
1月27日に医学誌「American Academy of Neurology」
において発表されました。

535人の高齢者を追跡調査

この調査に携わったのは、
アメリカのラッシュ大学医療センターや
米神経学学会などの研究者たちです。

彼らは平均年齢81歳の535人に対し、
毎年思考力や記憶力に関するテストを実施しました。

高齢者が亡くなった後に脳を分析

そして高齢者が亡くなった後、
これまでのデータをもとに彼らが認知症だったのか、
わずかに思考力や記憶力に問題があったのか、
それとも全く問題がなかったのかを判定しました。

その上で、BDNFという、遺伝子から生み出される
タンパク質を抽出し、その量を比較しました。

BDNF(脳由来神経栄養因子)とは神経細胞の成長を促し、
脳細胞を増やすのに不可欠なタンパク質とされています。

認知機能低下が半分のスピードに

調査の結果、BDNFからのタンパク質の割合が
多かった上位10%の人は、少なかった下位10%の人に比べて、
認知機能低下のスピードが50%も遅いことが判明しました。

また思考力や記憶力を測るテストにおいても、BDNFが多い人は、
1年間に全体平均の5分の1の低下しか認められなかったそうです。

このことから高いレベルのBDNFは、
脳を保護して機能を維持する可能性があると結論付けました。

アルツハイマー病の予防効果も期待できます。

まだ直接の原因とまでは言えない

ただしBDNFの不足が、認知機能低下の直接の原因になると、
明らかになったわけではありません。

研究者らによれば、このタンパク質が
認知機能にどのような作用を及ぼすのかを見極めるには、
さらなる調査が必要だとしています。

参考:外部サイト(英語)
>>American Academy of Neurology「Growth Factor in Brain Tied to Slower Mental Decline」(1/27)

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