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7割が高齢者の“高速道路の逆走”、日本の技術力でゼロを目指す

公開日: : 最終更新日:2018/12/14 認知症のケアと介護

7割が高齢者の“高速道路の逆走”、日本の技術力でゼロを目指す

認知症の方など高齢者の運転ミスによる事故は、テレビや新聞などでよく目にするようになりました。

運転ミスの中でも周りを巻き込む危険が高く、重大な事故にもつながりかねないのが、「高速道路での逆走」です。

そんな高速道路での逆走を無くすため、国土交通省が中心となった「第1回高速道路での逆走対策に関する官民連携会議」が、1月22日に開催されました。

高速道路の逆走、7割が高齢者

会議の概要書には、高速道路で起こった逆走について、こんなデータがまとめられていました。

・高速道路での逆走は、およそ2日に1回起きている
・逆走の5割はICやJCTで発生
・運転者が65歳以上の割合は約7割
・運転者の約1割が認知症

表1:運転者の状態
(出典元:国土交通省)

2011年から2014年に起こった逆走による事故のうち、死亡事故になった割合は13%でした。
これは事故全体と比べると約40倍の割合だそうです。

 

表2:逆走事故の状況
(出典元:国土交通省、高速道路会社調べ)

逆走の発生状況は、2011年から2014年の間で平均194件ですが、2015年は1月から9月までの間ですでに190件を記録していました。

この件数は事故や確保によって明らかになった数ですので、通報されなかった分も含めると、さらに件数は増えると考えられています。

2020年までに“逆走ゼロ”へ

「第1回高速道路での逆走対策に関する官民連携会議」が目指すのは、高齢化や認知症問題の進展によって急増している高速道路の逆走を、2020年までにゼロにすることです。

2020年には団塊の世代が75歳を超えるため、さらに高齢者の数は増え、このままでは逆走も増えるだろうと考えられています。

この会議には国土交通省や自動車メーカーのほかに、車載情報機器を扱う企業など39社の民間企業や道路管理会社、関係団体、警察庁、経済産業省などから参加者が集まりました。

ではどのように逆走を減らしていくのでしょうか?

3つの逆走原因ごとに対策

逆走の対策を練るためには、まず逆走の原因を知らなくてはいけません。
会議では逆走に至る原因を3つに分けています。

原因1:過失

案内標識を見逃したことなどから、逆走に至ってしまうケースです。

原因2:故意

道を間違えていることに気付き、
正しい道に向かうためなどの理由で逆走してしまうケースです。

原因3:その他(認知症、精神異常、飲酒など)

正常な判断ができなかったり、高速道路を走っていることすら認識できないケースです。

それぞれについて「①逆走を未然に防ぐ」、「②逆走に気付かせる」、「③逆走が発生しても事故に至らせない」ための対策を講じる方針です。

クルマで逆走対策

この会議では、道路やインフラによる対策のほかに、クルマそのもので逆走させない対策を目指しています。

会議で発表された逆走対策には、こんなものがありました。

・カーナビやGPSを駆使して、逆走した際に注意を促すシステム
・道路標識を読み取る機能
・道路環境に応じて自動運転レベルが変化する定義の検討

同会議では3月を目途に全体のロードマップや各分野の取り組み内容を取りまとめるそうです。

これらが実現したら、車を運転している高齢者だけではなく、その家族や高速道路利用者など、多くの人が安心できるようになりますね。

日本の技術力に期待がかかります。

(参考)
>>高速道路での逆走対策に関する官民連携会議(第1回)配布資料