年齢を重ねると昔のようにできなくなってくることがあります。
「歩く」こともその一つです。
以前のように早く歩いたり、 長く歩いたりすることが難しくなってきます。
自力での歩行が難しくなり、 杖や歩行器を使うようになることもあります。
それでも「歩く」ことを日常的に続ければ叶う、 4つのことを紹介したいと思います。
歩くメリット1. 健康でいること
高齢者ではなくても、歩行などの有酸素運動が 健康にいいことはよく知られています。
たとえゆっくりでも、杖や歩行器に頼ってでも、 高齢者が歩くのには、こんな健康面でのメリットがあります。
寝たきりの予防
歩かなくなると足腰が弱ってしまい、 立つこともできなくなってしまうことも。
転倒防止
高齢者が転倒すると、骨折などの 大きなケガに繋がってしまうこともあります。
歩くことで足腰の筋力やバランス能力を高めておくと、 転倒の防止にもつながります。
男性では6000歩/日、女性では5000歩/日 の歩行を目標にしましょう。
まだ体力のあるのなら、1日の歩行のうち 7分30秒程度を早歩きにするといいそうです
歩くメリット2. 認知症予防
無理をせずにゆっくりと歩くことでも、 脳の血流がよくなり、認知機能の低下を防げるのだそうです。
70~80歳の女性を対象にしたある研究によると、 少なくとも1週間に90分程度(15分/日)歩く人は、 そうでない人よりも認知機能テストの成績が良かったそうです。
(参考文献)東京都健康長寿医療センター研究所(掲載終了)
歩くメリット3. うつ予防
ウォーキングや水泳などのリズミカルな運動が、 うつの予防のためにいいと言われています。
ストレス解消の効果もあるので、 介護でストレスを感じている方にもおすすめです。
うつ予防のためのウォーキングのポイントは
・1日15~30分程度、できるだけ毎日続ける ・できれば朝のうちに、同じ時間帯に行うようにする ・慣れてきたら少しずつペースを上げる ・姿勢を意識する
>>参考記事:介護予防にも!「座る」、「歩く」の“良い姿勢”を知ろう
また、散歩をすることで気分が解放され、 思考の孤立化を防ぐ効果もあります。
歩くメリット4. 家族との楽しい時間
「歩く」ことで、子どもたちや孫たちと 新しい思い出を作ることができます。
95歳のおばあちゃんと9ヵ月の赤ちゃんが 「歩行器対決」をしているこんな動画もあります。
95yr old Grandmother teaches her 9 month old great granddaughter to walk.
歩行器を使い、諦めずに歩いているおばあちゃんだからこそ、 生まれた笑顔の時間だと言えそうですね。
歩行器に関連する基礎知識
安心介護では、歩行を補助する道具について、以下のような記事を公開しています。