どうなる?生活保護受給者が受けられる医療・介護サービス

どうなる?生活保護受給者に受けられる医療・介護サービス

厚生労働省が8月5日に発表したところによると、 生活保護受給世帯のほぼ半数が高齢者世帯ということです。

その理由を「年金が少ないから」だと、厚生労働省は分析しています。

また、事故や病気での入院をきっかけに支払いが難しいために 生活保護を受けることになる方もいるようです。

生活保護を受けている方の入院や施設の入居などは どんな点に注意したらいいのでしょうか?

生活保護が受けられるのはどんな人?

まず、金銭的に介護の継続が難しくなったら、 各自治体の窓口に相談をして生活保護の申請を行いましょう。

生活保護が受けられる基準は、おおむね以下の通りです。 ・年金を含む月々の月収が厚生労働省の定める最低生活費以下 ・貯金や保険、持ち家などの資産がない ・高齢のため仕事ができず、生活を支える術がない

生活保護受給者の治療

生活保護を受給している方は保険証の代わりに医療券が発行され、 健康保険が適用される治療はすべて無料で受けられます。 通院する場合には、交通費も控除されます。

ただし、無料で治療を受けられる病院は 生活保護法により指定されているので注意が必要です。

また、差額ベッド代、衣類などの貸出料金は本人負担です。

《経験者の声》 入院をきっかけに生活保護の申請をした会員の方から、 こんな経験談が投稿されています。

生活保護を受けると差額ベッド代を請求してくる病院はほとんどないと思います。 それでも請求してくるとしたら、かなり悪質な病院です。 生活保護では差額ベッド代は支払い対象ではありません。 また生活保護を受けることを伝えただけで入院継続・ 系列病院への転院受け入れを拒否する病院もあります。 生活保護では自己負担部分の医療費(後期高齢者は1割の部分)も 介護利用料(1割の部分)も負担分が免除になります。他にもおむつ代や療養中の食事代など。 引用元 介護のQ&A 「デイサービス利用中の転倒骨折事故について

施設への入居は可能?

生活保護を受給している方でも、 施設への入居やデイケア、ショートステイなどの 介護サービスの利用は可能です。

介護サービスを受けた場合の1割負担分は、 介護控除が利用できるので、利用者が直接支払うことはありません。

ただし、生活保護の方の受け入れができない施設もあります。

生活保護受給者の方の介護施設の探し方については、 こんなアドバイスが専門家から寄せられています。

生活保護受給を継続するのが第一であれば、特養施設。ただすぐに入所できるかは地域事情などもありますので望みは少ないかもしれません。 次は、老健施設が一般的に多いですが、入所申し込み手続きや、空床状況もまちまちです。そして、基本的には中間施設なので、施設ごとですがいつかは退所を呼びかけられます。また次を探さないといけません。 あと、少ないですが、サ付き、有料老人ホームも生保受給の方でも入居可能な施設もあります。 (専門家kotakuさんの回答) 引用元 介護のQ&A 「生活保護受給者の施設

 

生活保護の方の受け入れができない施設等あることは事実です。 しかし、お母さんが利用できて sanaさんの介護負担を軽減できるサービスはあります。(中略) 担当のケアマネさんで困難な事例ならば、 地域包括支援センターを巻き込んで相談して (専門家あなたさんの回答) 引用元 介護のQ&A 「認知症の母に優しくなれません。アドバイスをください。※長文です

 

生活保護であれば、まずは担当の福祉課の方に施設を探してもらうように相談するのが一番であると思います。 実際、わたくしが勤務する居宅介護支援事業所が併設されている住宅型有料老人ホーム(日常の食事などは施設サービスで介護サービスは別途介護保険にて利用する)には沢山の生活保護受給者が入居しております。 在宅に近い形での生活でありますが、完全な独居に比べれば、施設で食事や健康管理してくれますので安心ですし、生活保護の受給で生活できるので家族の負担もありません。 (専門家かねゴンさんの回答) 引用元 介護のQ&A 「生活保護受給者の施設

 

まとめると、 1. 特別養護老人ホームに申し込みをしておく 2. 待っている間の入居施設をケアマネジャーに探してもらう というのが良いようです。

ただし、ケアマネジャーが頼りないと感じたら、 生活保護の担当の方(ケースワーカー)もしくは、 地域包括センターを巻き込んで相談をするのがよさそうです。