介護施設の中には、保育施設を併設していて お年寄りが子どもとふれあえるところがあります。
一方的にケアを受けることの多いお年寄りですが、 子どもの面倒を見て成長を見守ることで生きがいを感じ、 子どもにとっては情操教育的な効果があると言われています。
実際に子どもの前だと意識がしっかりするお年寄りも多く、 認知症症状が改善されることもあるそうです。
こういったケア方法は“幼老統合ケア”と呼ばれています。 少子高齢化を迎える日本で、今後普及していくかもしれません。
触れ合いを通して輝くお年寄りたち
アメリカのシアトルにあるProvidence Mount St. Vincentで撮影された “Present Perfect(プレゼント・パーフェクト)”という ドキュメンタリー作品では、幼老統合ケア施設での お年寄りの姿が記録されています。
ここは400人のお年寄りが暮らす介護施設であり、 同時に幼稚園でもある施設です。
ここで暮らすお年寄りたちは こんなふうに過ごしているそうです。
時には子どもの言っていることが聞き取れないことも。
子どもたちは遠慮なくお年寄りと触れ合います。
ボタンを留めてあげるのも一苦労ですが、それでもうれしそうです。
ハロウィンでは一緒に仮装を楽しみます。
一緒に作業をすることも。
お年寄りの孤独
この作品では、お年寄りの43%が社会的な孤立を感じており、 それが精神や身体を弱らせ、孤独や鬱の原因になると訴えています。
あるお年寄りはこう語っています。 「誰かを愛するとその人が与えてくれるものがあるんだ。 それがどれだけ強く胸を打つか、君も知っているだろう?」
>>外部サイト(英語):https://www.youtube.com/watch?v=6K3H2VqQKcc【動画】
予告編だけでも幼老統合ケアの効果が伝わってくるこの作品ですが、 まだ制作中の段階で公開日は決まっていません。 日本で公開される日が待ち遠しいですね。
(画像出典元:YouTube/Present Perfect Film)