若年性アルツハイマーと闘う女性と家族を描いた『アリスのままで』が公開

若年性アルツハイマーと闘う女性と家族を描いた『アリスのままで』が公開

若年性アルツハイマー病は65歳以下の まだまだ仕事や家事にかかりきりの年代が発症する認知症です。

急にそれまでできていたことができなくなったり、 物忘れをしたり、日付がわからなくなったりなどの 認知症の症状が出ても、年齢が若いため “更年期障害”や“うつ症状”と間違われて 治療が遅れてしまうこともあります。

>>参考記事:アルツハイマーかもしれない10の症状若年性アルツハイマーの初期症状もチェック!こんな行動をするようになったら早期診断

そんな若年性アルツハイマー病の女性を描いた 映画『アリスのままで』が、6月27日から全国公開されます。

50歳で若年性アルツハイマー病に

この映画は、50歳で若年性アルツハイマー病になった アリスと彼女を支える家族の物語です。

日々記憶が失われていく中で、 アリスがアリスのままでいられる残り少ない時間や アリスや家族が下した決断が描かれています。

この作品で若年性アルツハイマー病患者を リアルに演じたジュリアン・ムーアは、 アカデミー賞など主要な3つの映画祭で主演女優賞を獲得しました。

また、この映画でメガホンをとったリチャード・グラッツァー監督は、 2015年3月10日にアルツハイマー病と同じ神経変性疾患であるALSのため、 63歳で亡くなっています。 監督は自分の残り少ない時間をアリスに重ねたのかもしれません。 >>外部サイト:『アリスのままで』公式サイト

>>外部サイト:https://www.youtube.com/watch?t=41&v=u__C-PJ9j24【動画】

若年性アルツハイマー病の家族

ハリウッドには若年性アルツハイマー病の家族を持ち、 理解を広めることや患者とその家族の支援、 そして研究のための寄付を募る活動をしている俳優がいます。

それが『グリーンホーネット』や『40歳の童貞男』など、 おバカなコメディ映画で有名なセス・ローゲンです。 最近では彼が脚本・監督・出演をした、 北朝鮮をパロディにした映画『ザ・インタビュー』が、 北朝鮮からの怒りを買って話題になりました。

そんな彼の義理のお母さん(奥さんのお母さん)は、 家族性の若年性アルツハイマー病です。 元教師の女性が60歳までに自分や家族のことを忘れ、 食事やトイレなどの自分の世話ができなくなっていく姿を見てきたことが、 活動を始めたきっかけだそうです。

>>外部サイト:Seth Rogen Opening Statement (C-SPAN)【動画】

認知症は本人にも家族にも辛い病気です。 だからこそ「苦しんでいるのではありません。闘っているのです」と スピーチする力強いアリスの姿が、多くの人の胸を打つのかもしれません。

アルツハイマー病に関する安心介護の基礎知識

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>> 若年性アルツハイマー/若年性認知症とは 10の初期症状

(画像出展元:『アリスのままで』公式フェイスブック)