介護予防にも!「座る」、「歩く」の“良い姿勢”を知ろう

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年齢を重ねると筋力や体力が衰え、 “良い姿勢”を保つのが難しくなります。

だからといって“悪い姿勢”のままでいると、 体の1ヵ所に大きな負担がかかってしまったり、 骨や筋肉に無理な力や重さがかかってしまうこともあります。

“良い姿勢”とは骨格にも筋肉にも 余分な負担がかからない状態です。

良い姿勢で「座る」、「歩く」ことができると、 こんなメリットがあります。

・関節や骨、筋肉などに余分な負担がかからないため介護予防に ・食事中の誤嚥防止 ・疲れにくい

それでは具体的に、どんな姿勢が“良い姿勢”なのでしょうか?

良い姿勢で「座る」

「座る」ときの良い姿勢とは、 しっかりと背筋が伸びていて、両足でふんばれている体勢です。

ポイントは2つです。

・足の裏が地面に着き、膝が90度に曲がっている ・背もたれに寄りかからず背筋が伸びている

背もたれにもたれかかった座り方や、猫背、 足が前に投げ出された座り方だとお尻が前に滑っていってしまいます。

その体勢で食事をすると誤嚥しやすく、 不自然な場所に圧力がかかるため、お尻の褥瘡(床ずれ)の原因になります。

背筋を伸ばすのが難しい方は背もたれの間に、 左右に体が傾いてしまう方は傾いてしまう側に、 クッションやバスタオルを丸めたものを挟むと自然に背筋が伸ばせます。

食事の際には、自然な前傾姿勢になるように、 イスとテーブルの高さを合わせましょう。

良い姿勢で「歩く」

ウォーキングは健康に良いだけではなく、ストレス解消にもなる運動です。

ウォーキングを、良い姿勢で行うと 自然と良い姿勢で「立つ」ための筋肉も鍛えられます。

良い姿勢で「歩く」ポイントにはこんなものがあります。

・背筋を伸ばす ・アゴを軽く引く ・肩の力を抜く ・腕をしっかり振る ・軽く膝を伸ばす ・歩幅を大きくする ・親指の付け根で押し出し、かかとから下ろす ・内股で歩かない

気が付くと姿勢が悪くなってしまう人は、年齢に関係なく多いものです。

介護を受ける方だけではなく、介護をしている方の健康維持や疲労防止のためにも “良い姿勢”はお勧めです。