睡眠が浅いのは姿勢が原因?睡眠姿勢のポイントとは

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姿勢が崩れてしまうと、関節や筋肉、骨に余分な負担がかかってしまいます。 これは起きているときも、寝ているときも同じです。

良い睡眠姿勢は、楽に眠れる姿勢です。 良い姿勢で良質な睡眠をとることが、 心身機能や日中の活動にも影響を与えます。

それでは高齢者の方にとって、 寝るのに良い姿勢とはどういうものなのでしょうか?

寝るのに良い姿勢とは?

寝るために良い姿勢のポイントはこちらです。

《仰向けで寝る》 ただし、高齢者の方には心臓や肺に負担がかかってしまうため、 仰向けで長時間熟睡できないことがあります。

心肺機能が低下している高齢者の方は、 頭と上体を15~30cmほど上げる姿勢にすると、呼吸が楽になるそうです。

時間が経つとお尻が前にずり落ちてしまうので、 太ももの下に丸めたバスタオルなどを入れておくといいでしょう。

横を向かないと寝られない場合は、日によって向きを変えましょう。

《体に負担のかからないマットレスを選ぶ》 敷布団やマットレスが硬すぎると 当たる部分が圧迫されて痛くなってしまいます。

かといって柔らかすぎると背骨が余分に曲がってしまうので、 頻繁に寝返りをしないと体が痛くなってしまいます。

ちょうどいい硬さの敷布団やマットレスに変えることで、 それまで仰向けで寝られなかった方が、 自然と仰向けで寝るようになることもあるようです。

寝ている姿勢の直し方

睡眠時だけではなく、寝たきりの被介護者の姿勢を直すには どうしたらいいのでしょうか?

ポイントはあまり手を出し過ぎず、自分で直せるところはやってもらうことです。

介護者が楽なだけではなく、介護される人も 動かされるときにあまり痛みを感じずに済みます。

もしマヒなどがあり、必要がある場合だけお手伝いをしましょう。

《肩の位置を直す》 左右の肩の位置が歪んでしまっている場合には、

ひじに手を添えて、脇を開きながら肩のゆがみを直します。

《頭の位置を直す》 頭の後ろに手を入れて、しっかり伸ばします。 引っ張らずに自然に伸びる範囲で止めましょう。

《腰の位置を直す》 両ひざを曲げ、お尻を上げてもらいます。 両手で腰の位置を直します。この時、ベッドの上に片膝をつくと 無理のない姿勢で直せます。