【介護漫画】認知症で家族がわからなくなってしまったら?~「おじいちゃんの得意技」

長年一緒に暮らした家族やご近所さんの記憶が、認知症で失われてしまう……。

これはとっても悲しく、辛いことです。 でもこんな反応をしてくれるのなら、思わず笑顔になってしまうかもしれませんね。

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もし家族がわからなくなったら?

以前、「共感広場」に母親が孫娘のことを分からなくなっているという投稿がされました。

帰りの車で、見送ってくれた孫のことを、 「○○(孫の名)と同じくらいかい」というのでびっくり! 「あれが○○だよ」というと、「そうかい」とわかってるようなわかってないような…。 会話の中で孫の名前はわかっていても、姿を見てわかってはいなかったのかと、ショックでした。 5月に会ったときは、わかっていたのになあ。 こうやって、少しずつわからなくなっていくのかもしれないですね。 認知症って、悲しいですね…。 引用元 共感広場 「孫がわからない…」

認知症のご家族を持つ方の中には、 こんな瞬間がいつか来るのだと覚悟している方も多いのではないでしょうか。

もし自分の記憶が消えてしまっても、諦める必要はありません。

認知症の方は目の前にいる人が敵か味方か、 相手が安心して気を許せるかどうかを敏感に判断していると言われています。

もし自分のことを忘れていても、愛情を伝えることはもちろん可能です。

認知症のご家族と「どう接していいのかわからない」と感じたら、 以前も紹介した「バリデーション・セラピー」や 「ユマニチュード」の記事を参考にしてみてください。 

>>「ユマニチュード」とは 優しい認知症ケアの方法

辛いと感じたら、「家族の会」を頼りましょう

記憶がなくなっていく姿だけではなく、 今までできていたことができなくなっていく姿など、 介護をしていると辛い瞬間に遭遇することがあります。

こんな辛い思いを解消するにはどうしたらいいのでしょうか?

以前、「介護をしている義母が、認知症で記憶がなくなっていく」という方から、 こんな質問が投稿されました。

経験者の皆さま、専門家の皆さま「こんな風に乗り越えた」とか「こんな風にしたらありのままを受け入れられた」といった今後の心の持ちようを教えてください。 引用元 介護のQ&A 「認知症の来るべき日に向けて・・・心の持ちようを教えてください」

これに対して専門家からはこのような回答が返ってきています。

認知機能が低下してきた事への不安は一番本人が抱えています。 その不安を取り除くのは難しいですし正直無理だと思います。 大事なのは寄り添う事、一緒に悩んで、一緒に泣いて、一緒に笑って あなたの傍にいるという事を感情で訴えていくのが大事です。 認知症の方は記憶は失っていきますが感情は保持されます。 気持ちに訴えかけていきましょう。 (保有資格:介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護福祉士、ヘルパー2級の専門家) 引用元 介護のQ&A 「認知症の来るべき日に向けて・・・心の持ちようを教えてください」

 

認知症の進み方はいろいろとあります。 あまり気構えせずに 変化に応じて対応されればいいと思います。 具体的な問題が出たらここでまた質問されるといいでしょう。 認知症に関する本がいろいろとありますので 読んでみるおもいいかもしれません。 ネットでもいろいろと検索できると思います。 (保有資格:介護福祉士、ヘルパー2級、福祉住環境コーディネーターの専門家) 引用元 介護のQ&A 「認知症の来るべき日に向けて・・・心の持ちようを教えてください」

また、このような回答もありました。

一日でも長くお義母様の笑い声が聞くことができるように見守っていただきたいと思います。 ただ、介護はストレスが溜まると思います。 適度にストレスを発散されてくださいね。 認知症の家族の会等に顔を出されてもいいかもしれませんね。 (保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉主事任用資格、ヘルパー2級、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、認知症介護実践者研修、福祉住環境コーディネーターの専門家) 引用元 介護のQ&A 「認知症の来るべき日に向けて・・・心の持ちようを教えてください」

ここであげられた「家族の会」とは、介護をしている家族の方同士が、 気持ちを打ち明けたり悩みを相談したりする“寄合の場”です。

 

例えそれが赤の他人でも、経験や思いを共有できる仲間がいるのは心強いですよね。

冒頭の漫画は、ojityannさんよ りご応募頂いた介護エピソードを元に作成させて頂いております。漫画として分かりやすくするため内容及び設定を一部改訂させていただいております。また、 応募いただいたエピソードから漫画を作成しております都合上、登場人物のキャラ設定などが都度異なることがございますが、ご容赦下さい。この漫画はフィク ションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。