【介護漫画】1日の楽しみ「おやつ」!もっと楽しむポイントは?~消えたあんドーナツ~

子どもも大人もお年寄りも、みんな大好きなのが“おやつ”です。 おやつにかける情熱は、いくつになっても変わらないのかもしれません。

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おやつの目的は3つ

お年寄りのおやつには、3つの目的があります。

《目的1:楽しみを作る》 おやつは美味しい食べ物を味わう楽しい時間です。 好きな音楽をかけたり、親しい人と一緒に過ごすなど 楽しい環境が作れるといいですね。

《目的2:水分補給をする》 高齢者になると喉の渇きに鈍感になります。 おやつをの時間に水分を補給して、 脱水症状が起こるのを避けましょう。

また、1日に1~2リットルの水分補給をすることで、 認知症の予防や症状の改善ができるという説もあります。

《目的3:足りない栄養を補う》 3食バランスの良い食事をとるのが理想的ですが、 一度にたくさん食べられない方や食欲が衰えている方は、 おやつで足りない栄養を補給します。

例えば……

主食を残しがちな方=ふかし芋やおはぎなど主食に近いものを

おかずを食べない方=乳製品、卵、かまぼこなどでタンパク質を補給

ビタミンやミネラルが足りない方=果物を食べる

また、認知症予防が期待できる食材に“ナッツ類”があります。 おやつで取り入れられるといいですね。

おやつの注意点は?

楽しいおやつの時間ですが、いくつかの注意点があります。

・カロリーをとりすぎない(目安は100kcal~200kcal)

・食事に影響が出ない時間に食べる

・夜のおやつは避ける

嚥下機能(飲みこむ力)にあったおやつを食べる

 胃ろうをつけたらおやつは無理?

以前、安心介護内にこんな質問が投稿されました。

父は、今現在胃ろうからの栄養のみとなっています。 嚥下機能が落ち、自分の唾液でもむせてしまいます。 痰がからむため、日に何度か痰の吸引もしてもらっています。 口からの食事は禁止なのですが、 病院の主任看護婦さんの了解を得て、 棒つきの飴なら と言われ、持って行って舐めさせていたのですが、 今はそれもすぐにむせることが多いので、お休みしています。 甘いものが好きな父だったので、 何とか味を感じるものを食べさせてあげたいと思いますが、 何か口に入れても大丈夫なものはないものでしょうか。 引用元 介護のQ&A 「胃ろうの父におやつは無理でしょうか。

これに対して、専門家からこんな回答が寄せられました。

ご自分の唾液でもむせてしまう、日に何度かの吸引が必要な中で口からなにかをいれることは大変に危険なことです。 たとえそれがアイスクリームや氷をなめることであってもです。 お父様が味覚を感じられたとしてもそのあとにむせ込むことで感じられる苦しみは大変なものです。胃ろうにしても経口摂取に移行できることももちろんありますが、これはしっかりと嚥下テスト等しながら万一のときの吸引等の体制をとられてた中で徐々に行っていくものです。 主任さんといえども看護師ではなく、まずは医師に相談すべきことです。 (保有資格:介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護福祉士、社会福祉士の専門家とすかーなっちさん)

 

ただ、甘いものを口にというのならば口腔ケアジェルの中で甘いものがあります。 唾液でもむせるということなので、これも難しいかもしれませんが いちど担当の看護師さんにご相談ください。 (保有資格:管理栄養士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、その他の専門家風邪の栄養士ライダーさん)

 

 言語聴覚士のリハビリなどやっていますか?胃ろうのいいところは、リハビリ次第で口からまた食べることが出来るという事なんですよね。 (保有資格:介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、認知症ケア専門士、その他の専門家はらボーさん)

 

「甘いものを食べさせてあげたい」という優しい気持ちが伝わってきます。 必要に応じてお医者さんと相談をしながら、無理のない範囲でおやつを楽しみたいですね。

冒頭の漫画は、狭山ちゃんさんよりご応募頂いた介護エピソードを元に作成させて頂いております。漫画として分かりやすくするため内容及び設定を一部改訂させていただいております。また、応募いただいたエピソードから漫画を作成しております都合上、登場人物のキャラ設定などが都度異なることがございますが、ご容赦下さい。この漫画はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。