【漫画】認知症、早期診断の目安は初期症状“記憶力低下” ~ 愛犬の名前は・・・ ~

認知症の方との会話は、混乱してしまうことや分かり辛くて面倒くさいと感じることもありますよね。しかし、認知症の方同士だと、時にはこんなに楽しそうな会話が成り立つようです。 

【漫画】認知症、早期診断の目安は初期症状“記憶力低下” ~ 愛犬の名前は・・・ ~

認知症?物忘れ?

アルツハイマー病の初期症状の一つに、名前が出てこないなどの「記憶力の低下」があります。ただし、年齢を重ねると、誰でも記憶力が落ちてくるものです。日付や季節が混乱し、同じことを何度も言ったり聞いたりするようになり、名前を忘れてしまった……こんなとき、アルツハイマー病によるものなのか単なる年齢のせいなのか、判断が付きにくいかもしれません。 見分け方のポイントの一つには、「あとで思い出せるかどうか」があります。また、家庭でできる認知症の簡易診断に「長谷川式認知症・MCIテスト」というものがあります。

>>「認知症ネット」長谷川式認知症・MCIテスト

あくまでも判断の“目安”として参考にしてみてください。認知症と似た症状に、感染症、糖尿病、脱水、肝硬変、薬の副作用などによって起きる「意識障害」や「うつ症状」があります。また、数日から数週間で急に呆けたと感じられるときには、「脳腫瘍」の可能性もありますので、早急に医師に診断をしてもらいましょう。

認知症が疑われたら病院へ!

このように、記憶力の低下が認知症によるものかそうでないかは、なかなか判断するのが難しいものです。いずれにせよ、早急に病院で診断をしてもらいましょう。 それでは認知症が疑われる場合には、どこに行けばいいのでしょうか? かかりつけ医に相談をして紹介してもらうか、「精神科」「神経科」「神経内科」「老年病内科」「老年内科」などを訪れましょう。また、認知症専門の「物忘れ外来」も最近では増えています。 近隣の認知症専門医を探す場合には、こちらから検索も可能です。

>>外部サイト:日本認知症学会

認知症かどうかが早いうちからわかれば、症状が進む前に治療を受けることができます。早いうちから自治体のサポートを受けられるのもうれしいですよね。また、将来症状が進んだときのことを、家族で考えたり話し合ったりする時間が取れるのも大きなメリットです。

病院に行く際に準備するもの

病院に行く際には、あらかじめこんなことをメモしておくとよいでしょう。

・現在みられる症状は?

・いつから始まった?

・きっかけはあったか?

・今までもしくは現在かかっている病気やその経過

・現在服用している薬

また、本人の記憶力を確認するために朝食の内容や、病院への交通手段などが聞かれます。ご家族に対しても患者本人の過去や生活についても話を聞かれるので、準備をしておくとよいでしょう。

「セカンドオピニオン」を求める

認知症と診断を受けたら、ショックを受けるのは本人だけではなくご家族の方も同じです。もし、本人やご家族が納得して治療法を決定するために必要でしたら、他の専門医に第二の意見「セカンドオピニオン」を求めてもいいでしょう。 「セカンドオピニオン」は、他の病気の治療でも一般的に行われていることです。「セカンドオピニオン」を求めたからといって、元の病院の治療が受けられなくなるわけでも、必ず転院しなくてはいけないわけではありません。 また、正しく情報を伝え、合意を得たうえで治療を行う「インフォームド・コンセント」を重視している医師なら、失礼だとは受け取りませんのでご安心ください。もし失礼だと受け取るようであれば、その医師から「インフォームド・コンセント」が得られるかどうか、そこで本当に治療を進めてもいいのかどうかを考えてみるいい材料になるかもしれません。 現在多くの病院が「セカンドオピニオン外来」を設けていますが、ここは保険適用外となりますので注意が必要です。

 

冒頭の漫画は、みずるさんよりご応募頂いた介護エピソードを元に作成させて頂いております。漫画として分かりやすくするため内容及び設定を一部改訂させていただいております。また、応募いただいたエピソードから漫画を作成しております都合上、登場人物のキャラ設定などが都度異なることがございますが、ご容赦下さい。この漫画はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。