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「認知症の母にすべて相続させたいのに・・」認知症だと遺産分割協議すら出来ない現実~前編~

公開日: : 最終更新日:2018/12/19 認知症のケアと介護

相続と後見人1

家族円満、相続トラブルなんて起きないと思っていたのに

<家族構成>
父:昨年他界
母(Aさん):84歳、認知症、特別養護老人ホームに入所中
長男(Bさん):59歳
長女(Cさん):55歳

昨年末に父を亡くした長男Bさんは、
父の四十九日も開け、本格的にその相続手続に着手しました。

父の相続人は、長男Bさんに加え、母Aさん、妹Cさんの3人であり、
それぞれ家族間の仲も良く、相続トラブルが生じる余地はない状況でした。

ただし、一つ気がかりなのは、
母Aさんが約2年前から特別養護老人ホームに入所しており、
認知症の診断(意思能力はない状態)を受けているということでした。

主な父の遺産

・自宅不動産
(父は他界し母は特別養護老人ホームに入所しているため、現在は空き家となっている。)

・預貯金の普通口座
(父の他界により口座は凍結しており、出入金できない状況にある。)

・定期預金口座

「認知症でも問題ないだろう」という考え

母Aさんは長きに渡り専業主婦であり、
父の遺族年金だけでは今後の生活に不安が残る状況でした。

そのため、父の遺産についてはすべて母Aさんが相続することとし、
妹Cさんもそれに了承しています。

それであれば、当然ながら母Aさんに不利益が生じるわけもなく、
たとえ認知症であったとしても問題ないだろうと判断していました。

以上のような状況の元、司法書士に父名義の自宅不動産の
相続登記手続を依頼した長男Bさんでしたが、
その想定とは異なり大きな問題となってしまいました。

はたして、それはどういったものだったのでしょう。

認知症だと遺産分割協議を行うことが出来ない

「長男Bさんの意向どおりに手続を進めるには、
相続人全員で『遺産分割協議』というものを行わなければなりません。」

「しかしながら、母Aさんは認知症の関係でその能力が欠如してしまっているので、
たとえそれが母Aさんにとって有利な内容であったとしても、
認知症により意思能力を欠く状況では、協議自体を行うことができません。
結果、今のままでは法律上、父の遺産をすべて母Aさん名義にはできないのです。」

どうにも納得のいかない長男Bさんは、一次的に不動産の名義変更については保留とし、
先に銀行に赴き凍結してしまった預貯金の解凍手続を行うこととしました。

しかしながら、銀行員に状況を説明したところ、
司法書士と似たような説明を受け、結局のところ手続を終えることは叶いませんでした。

困り果ててしまった長男Bさん。

司法書士や銀行員は『後見人』という言葉を出していたことを思い出し、詳しい説明を聞くことにしました。

※続きは次の記事で詳しくお話したいと思います。
>>後編記事:「認知症の母にすべて相続させたいのに・・・」認知症だと遺産分割協議すら出来ない現実

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司法書士九九法務事務所
       

尾形 壮一(認定司法書士)

http://99office.jp/
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