【介護漫画】認知症によるモノ隠し「こんなとこにパンツが…」介護家族が気をつけるべき対応

認知症の方がモノを隠す現象に困られてる家族の方も多いのではないでしょうか?

「泥棒が入ってきて盗まれると困るから・・・」 「これはだれにも渡さない!!」

隠すモノは、財布やかばん、鍵や薬、自分の衣服・下着などなど人により様々です。 本人も隠したこと自体を忘れている場合も多く、「探し出すのに大変」「なんでこんなところに・・?!」と苦労や驚きの連続という話もしばしばです。

ak_4koma_002_150306-01

認知症の方がモノを隠すのには理由があるはず

認知症の方は時に思いもよらない行動を起こし、介護をされる方を驚かせることがあります。漫画にあるようなバッグからリハビリパンツが・・・!そんなこともその一つだと思います。

ですが、認知症の方も病気の経過にもよりますが物事を考え、判断する能力、記憶する能力が完全に消えてしまっているわけではありませんので、そうした行動には当人にとって何かしらの意味があって行っており、頭ごなしにそれらを否定をしないようにしたいものです。

たとえば、 下着などは羞恥心があったり、着衣済みのものはあとで自分で洗おうと考えて一時的にしまったり隠そうとしているのかもしれません。

あるいは、 物が少ない時代を過ごしてきたので「勿体無い」の精神があり、他人からはそうは見えなくても大切なものとして人に見つからないように色々なものを隠してしまったりということもあるかもしれません。

着衣済みの下着などはお風呂に入っている間に取り込んで新しいものに差し替えたり、モノがすぐに隠されたり、わかりづらい場所に移動させられてしまう場合は、「これはこの場所にあるほうが便利だよね!」といった具合に優しく声掛けをしながら対応される方法は試してはいかがでしょうか?

また、認知症の方はどこに隠したか・置いたかを聞いても覚えていない場合が多く、問いつめると過剰反応を起こしてしまうこともあります。 時間をかけて一緒にさがすことを試みてみましょう。その他、“そもそも隠せる場所を減らす工夫をする”、“鍵やメガネなど必要なもの・よく無くなるものは予備を持っておく”なども対策として行うことが出来ます。

隠すモノ・場所にはパターンがある場合もあります。 「またここに!」と思っても、「ま、ここでもいっか!」と家族が思えれば、少し気持ちが楽になれるかもしれません。

介護家族が気をつけるべき認知症のモノ隠しに対する対応

認知症のモノ隠しに対する対応をまとめます。

1.否定しない&怒らない

2.なぜ隠したのか、気持ちを考えてみる

3.隠せる場所を減らす

4.必要なものは予備を用意する

5.少しだけ気持ちをおおらかに!

冒頭の漫画は、安心介護に寄せられた「介護のQ&A」や「共感広場」の投稿を元に作成させて頂いております。漫画として分かりやすくするため内容及び設定を一部改訂させていただいております。この漫画はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。