手すりの介護リフォーム

手すりの介護リフォーム

高齢者や体の不自由な方の生活において、手すりはとても大切な支えです。体を支える役目だけでなく、運動能力の維持や回復といったリハビリにも活用されています。車イスから立ち上がり歩行訓練を行えば、やがて車イスのない生活に戻るための手掛かりとなるでしょう。また、高齢者の寝たきりの原因となる転倒予防からも、 手すりの介護リフォーム時 に取り入れたい用具として注目されています。

 

手すりとは

橋の欄干や階段の手すり、テラスの手すりなど、手すりは身近な場所で人々の生活を支え、生命を守る大切な役目を果たしています。また、建築基準法では2階以上のテラスやベランダ、階段や踊り場、屋上などに手すりの設置が義務づけられています。

手すりの種類

階段昇降用手すり

階段用の手すりは、本来ならば階段の両側に取り付けます。片側だけの手すりは、階段から降りる際に利用者の利き手側へ来るように設置します。取り付ける位置は、軽く肘を曲げた高さに。これが、最も体を支えやすい位置です。

階段昇降用手すり

玄関手すり

段差の大きな玄関は、転倒による高齢者の怪我も多い場所です。そのため手すりを取り付ける際、玄関は再優先の場所となるでしょう。壁に取り付けるほか、玄関台に取り付けるタイプなどの種類があります。玄関に手すりがあると、外出の意欲も湧いてくることでしょう。

 玄関手すり

>かいごDB(あがりかまちの手すり) 

縦手すり

普通の手すりは水平ですが、縦手すりは垂直になっています。その用途は、立ち上がったり腰かけたりといった、垂直行動を支えることです。主にトイレや浴室、玄関などに取り付けて利用します。

縦手すり

L字型手すり

垂直と水平が組み合わさったL字の手すりは、立ち上がったり腰かけたり、腰かけて水平にスライドできるように支えるものです。主にトイレや浴室などで利用されています。握りやすい太さを選ぶこと、また、浴室では浴槽の水面から少し上の位置に取り付けることなどがポイントです。

トイレの介護リフォームの方法

波型手すり

持ち手が波打っており、持ちやすさと滑りにくさに配慮して設計された手すりです。老人福祉施設や医療施設、駅などのパブリックな施設で多く採用されています。

 波型手すり

 

手すりの介護リフォーム 時のチェックポイント

手すりは、取り付ける場所によって注意すべきポイントがあります。

玄関に付ける際のチェックポイント

玄関に手すりを取り付ける場合、段差を降りる際に利き手の側へ手すりがくるように取り付けます。

廊下に付ける際のチェックポイント

廊下を歩くとき、肘を軽く曲げた高さに手すりがくるように取り付けます。肘を軽く曲げた位置が最も体重を支えやすい位置となります。

トイレに付ける際のチェックポイント

トイレでは腰かけて立ち上がる動作がしやすいよう、縦手すりやL字型手すりがおすすめです。腰かけた際に、体を支えやすい位置へ取り付けましょう。

浴室に付ける際のチェックポイント

入浴では、浴槽の縁をまたぐときに身体を支えるための縦手すりと、浴槽に浸かった際にスライドできるようにする水平手すりの付いたL字手すりがおすすめです。設置位置は、浴槽よりも10cmほど上に水平の手すりがあると使いやすいとされています。

浴室手すり

 

手すりの入手方法

ホームセンターに行けば、あらゆる種類の手すりが販売されています。実際に手に取って選べるので、使用者・用途に合ったものを選べるでしょう。店舗へ出向くことが難しい場合には、インターネット通販を利用するのも1つの方法です。ただしその際には、持ち手の太さや寸法をよく確認して注文するようにしてください。

手すりのリフォームに使える補助制度・介護保険制度

高齢者住宅改修費用助成制度を利用すれば、要介護要支援の認定を受けた方には手すりの取り付けリフォームで介護保険が適用されます。工事費や購入費の約9割が支給されるため、負担は1割のみです。尚、制度による助成額は20万円が上限ですので注意しましょう。

手すりを使った介助方法

歩く

手すりを使って歩行介助を行う場合は、要介護者にしっかり手すりを持ってもらい、横について介助しましょう。倒れそうになったり、よろけたりしたら支えてあげます。

立ち上がる

両脇をしっかり持って、倒れないように支えます。自力で立ち上がれる場合は、手を添える程度のサポートでかまいません。

座る

要介護者にしっかり手すりへつかまってもらい、両脇を支えます。倒れそうになったら、倒れないように支えてあげましょう。

 

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