車椅子用テーブルとは何か
車椅子用テーブルとは、車椅子のひじ掛けに固定して使うテーブルです。車椅子用テーブルはさまざまな使い方ができ、また利用することによるメリットもあります。
車椅子用テーブルの使い方
車椅子用テーブルは、様々な使い方ができる便利な付属品です。
車椅子用テーブルを使うことにより、例えば車椅子に乗ったままで食事をしたり、ノート等に書いたり読書をしたりできます。また、軽い物なら上に乗せることもできます。
車椅子用テーブルを使うメリット
車椅子用テーブルを使うメリットの一つは、食事の際に姿勢の保持できる点にあります。
車椅子用テーブルを使うことによって、食事の際にちょうど良い高さにテーブルを設置することができます。これにより食事をしやすく、また姿勢も良くなりますので疲れにくくなります。
また車椅子用テーブルを使うことにより、食事以外でも読書や物を書く等、いろいろな作業をしやすくなります。そのためお使いの方にとって、生活の質を向上させることにつながります。
車椅子用テーブルの費用
車椅子用テーブルを使う場合は、購入するかレンタルするかの選択肢があります。それぞれの費用はいくらかかるのでしょうか。
購入する場合の値段
購入する場合は、おおむね5,000円から38,000円程度が必要となります。
中でも軽量タイプは1万円以上、右半身や左半身が麻痺している方向けの製品は2万円以上が必要となります。
レンタルする場合の値段
車椅子用テーブルをレンタルする場合は、1割負担の場合で、1カ月当たり500円から2,000円程度の費用で借りることができます。
購入とレンタル、どちらが良いか
車椅子用テーブルは、車椅子とともに使用する付属品です。車椅子は3年から4年程度使い続けるなら、購入の方が良いとされています。従って、車椅子を利用される方の状態が安定している場合は、購入する方法もあるでしょう。
しかし車椅子を利用されている方の多くは、1年後の状態の変化も予測できないことが普通でしょう。このような方の場合は、レンタルの方が機動的に変更できますので便利です。
なお車椅子をレンタルしている場合は、車椅子用テーブルも一緒にレンタルするようにしましょう。車椅子を交換した後、車椅子用テーブルが取り付けられないということになると、せっかく買っても無駄になってしまいます。
介護保険を利用したい場合
車椅子用テーブルは、介護保険でレンタル可能な「車椅子付属品」に含まれます。但し、介護保険で利用するには条件があります。そのため、高齢者であれば誰でも利用できるわけではありません。
介護保険でレンタルするための条件
介護保険で車椅子用テーブルをレンタルするには、原則要介護2以上の方が対象です。
申込み先もレンタル業者ではなく、担当のケアマネージャとなりますので注意が必要です。
介護保険でのレンタル費用
介護保険で車椅子用テーブルをレンタルすると、自己負担額が1割となり、月額100円から200円程度でレンタルすることができます。ただし一定以上の所得がある場合、所得に応じて自己負担額が2割または3割となります。
介護保険なしの場合に比べて10%~30%の料金で済むことになりますので、大変お得です。但し、車椅子と同時にレンタルする必要がありますので、注意が必要です。
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【この記事の監修者】
中村 静江(なかむら しずえ) /訪問看護ステーションとんぼ
1998年理学療法士資格取得後、永生病院リハビリテーション科に勤務。病棟勤務を経て、訪問リハビリテーションおよびデイケア業務に携わる。2014年国際医療福祉大学大学院にて福祉援助工学分野修士課程を修了し、現在は福祉用具プランナー管理指導者として、福祉用具プランナー研修などの場で講師活動も行う。