車椅子用ベルトの使い方

車椅子用ベルトの使い方

 

車椅子 を準備し、乗せていざ出発と思ったが 車椅子 から落ちてしまいそうで不安…そんな時には 車椅子用ベルト が役に立つでしょう。 車椅子用ベルト を使う時にはどのような使い方をすればいいか、また使用することでどのようなメリットがあるのか。そしてレンタルの可否や購入費用に関してまでここで詳しくご紹介します。

 

車椅子用ベルトの使い方

車椅子用ベルトとは 車椅子から利用者が滑り落ちたり落下することを防ぐためのシート ベルト のようなものです。その種類はいろいろとあります。

シート ベルト タイプ

シート ベルト タイプ


引用:kurumaisu-miki.co.jp

お腹のところで ベルト をするタイプです。装着が簡便であり、衣服などによる身体のふくらみに対しても簡単に ベルト の長さを調節して対応できます。座位が安定できることも特徴です。

T字型タイプ

T字型タイプ


引用:kangoyohin.com

イラストのようにTの形をした ベルト で、 車椅子 の後ろで固定をします。

認知症などによって自分で ベルト のバックルを外してしまう方、前のめりになりやすい方や、力が強い方へお勧めとなります。

全身タイプ

ベルト が胸のあたりまであり、身体全体を固定するタイプです。

不随意運動など自分が意識せずに激しい体動がある方、姿勢の保持が難しく、すぐに前のめりになってしまう方には安定感があります。また、片麻痺用の ベルト も同じタイプで販売されているため、片麻痺の方が 車椅子 乗車時に麻痺側に倒れこむのを防ぐ効果もあります。

車椅子用ベルト を利用するメリットは?

車椅子用ベルト を利用する最大のメリットは 車椅子 からの転倒防止です。転倒をして骨折をしたり、脳の血管が切れてしまったりすると、今よりもADL(日常生活自立度)は低下し、 車椅子 にのることもできなくなってしまう可能性があります。少しでも安全に快適に 車椅子 に乗車してもらうということが 車椅子用ベルト を利用するメリットとなるかと思います。

車椅子用ベルト はレンタル可能?購入できる?

車椅子用ベルト は 車椅子 付属品として介護保険を利用して、自己負担1割(一定以上の所得がある方は、2割または3割)でレンタルすることが可能です。レンタルを受けられるのは原則として要介護2~要介護5の方となります。

また、レンタルできるお店は限られており、 車椅子用ベルト を扱っていないところもあります。また、価格についても直接お店への問い合わせとしているところがほとんどであるため、使用する際には自分の利用しているお店に 車椅子用ベルト があるかどうか、価格帯についてを問い合わせする必要があります。

また、 車椅子用ベルト は購入も可能です。購入の場合、シート ベルト タイプが5,000円前後、T字型のタイプが5,000円以上1万円未満、全身タイプが1万円前後が相場となっています。

最後に

ここまで説明してきたレンタル費用や購入価格は、あくまで一例となっています。

福祉用具・介護用品を選ぶ際には、福祉用具の専門員(福祉用具専門相談員)や専門ショップの店員さんに相談したうえで選ぶといいでしょう。

介護保険制度を利用したサービスについては、各市区町村で異なる場合があるのでケアマネージャーや介護保険担当窓口で事前にご確認すると安心です。

ケアマネジャーのいない方は、地域包括支援センターや自治体の高齢者窓口、社会福祉協議会に問い合わせをしてみてください。

【関連リンク】
>>車椅子 とは 選び方と入手・レンタル方法
>>車椅子用クッション の種類と選び方
>>初めて 車椅子の介助 をする時の注意点

 


【この記事の監修者】

中村 静江(なかむら しずえ) /訪問看護ステーションとんぼ


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