介護ベッドのレンタル と購入の費用は?

立ち上がる動作や起きる動作を補助するため、使う人が楽になる介護ベッド。自宅でシニアをお世話している人なら、レンタルや購入などで導入を考えたことがあるのでは。気になる介護ベッド(特殊寝台)のレンタル と購入の費用、介護保険が使えるかなど、介護ベッドに関する情報をお届けします。

 

介護ベッド(特殊寝台)を使うならレンタル?購入?

介護ベッドのレンタル はできるの?

介護ベッド というと高額なので、購入をためらうかもしれません。しかし安価にレンタルできるなら、暮らしの質を上げるためにも導入したいと思いませんか?レンタルまたは購入について、詳細を確認してみましょう。

介護ベッドのレンタル と購入の費用は? スタンダード
引用:ダスキンヘルスレント

介護ベッドのレンタル に介護保険は使えるの?

介護ベッドを導入したいなら、介護保険を使えるかどうか気になるところ。レンタルするにあたり介護保険が使えるかというと、条件付きですが可能です。費用も安価なので、早めに利用を検討してみませんか?

購入もできる?介護ベッド

介護ベッドを購入したい人もいるかと思いますが、シンプルなものなら2~3万円からあります。仕様によって価格は異なるので、どのような機能が必要か、購入する前にケアマネージャーに相談するのも一案です。

とはいえ介護ベッドは高い買い物、そこで注目したいのが、中古介護ベッド販売業者の利用です。新品よりも数万円は安く、洗浄や消毒もされているので安心。または、オークションなどで一般人から買う方法もあります。

介護保険を使って介護ベッドの導入を

気になるレンタル、購入の費用

では 介護ベッドのレンタル 費用は、どのぐらいするのでしょうか?介護保険を利用すれば1割負担(一定以上の所得がある方は、所得に応じて2割または3割)で月額1,000円以下から借りられるタイプもあるので、思っていたより安いと感じるのではないでしょうか。

自費でのレンタルだと全額自己負担なので、月額1万円前後してしまいますが、シンプルなタイプならば、自費でも月額数千円で借りられるものがあります。

購入の場合、残念ながら介護保険は適用されません。自費で購入するとなると、高価なタイプだと20万円以上かかることも。ただし不要になった際買取をしてくれる業者もあるので、下取り価格を前もって相談してみては。

>>福祉用具レンタルの無料相談

ベッドの種類とレンタル費用の違い

介護ベッドは種類があり、レンタル費用も異なります。標準タイプなら介護保険を適用して1割負担で、月額1,000円位からありますが、超低床機能設計や背中を起こす際に傾斜をつけるなど、機能がプラスアルファされると月額1,300円位になります。

また、細かい設定ができるかどうかという機能の有無の他に、インテリアとしての高級感など、デザインによっても価格は変わります。デザインよりもスペック重視なら、使う人にとって何が必要かをヒアリングしましょう。

ベッド導入にあたっての介護認定の制限は?

介護保険を使って介護ベッドをレンタルする場合、対象は要介護度2以上となります。しかし要支援要介護1であっても、福祉用具を必要としている状態ならば、例外給付申請を行うことで利用が認められることがあります。

>>要介護認定、認定調査の手続きと流れ

介護ベッドを実際に確認する方法

大きい器具だからこそ、サイズ感を確かめたい

介護ベッドは普通のベッドよりもやや大きいので、部屋によってはベッドだけでいっぱいになってしまうことも。そうならないためにも、ベッド販売業者やメーカーの店舗に行き、サイズを確かめボリューム感も確認を。

また、ベッドが使う人のサイズに合わないと、体がずれることにも注意したいもの。それを避けるためには、実際に店舗で使ってみて確認を。心配であれば、ケアマネージャーなどにも選ぶポイントを尋ねてみましょう。

介護ベッドを見ることができる場所とは

介護ベッドを使いたいけれど、部屋が狭いので心配…という人は、ベッドのサイズ感を実際に見てみたいかと思います。では店舗などで介護ベッドを見るには、どこへ行けばよいのでしょうか?

フランスベッド、パラマウントベッドなどの大手販売業者なら、ショールームがあったり提携店舗に実物を置いているので、まずはそこへ見に行ってみましょう。店舗の場所は、業者のホームページにたいてい掲載されています。

結局レンタルと購入、どちらがいいの?

さて、介護ベッドを導入するにあたり、結局のところレンタルと購入のどちらが良いのでしょうか。これはレンタル料金の安さからして、レンタルに軍配を上げざるを得ないでしょう。

レンタルならば、使う人の体に合わなかったり、介護度合いの変化に応じてベッドの種類を変えることも簡単です。レンタルする際には介護保険を利用して、ぜひ費用を抑えましょう。

介護ベッドをレンタルする場合、マットレスや床ずれ防止グッズも合わせてレンタルしましょう

>>体位変換器とは 選び方と使い方 じょくそう防止に効果あり

>>床ずれ防止用具・じょくそう防止用具の種類と選び方

最後に

ここまで説明してきたレンタル費用や購入価格は、あくまで一例となっています。

福祉用具・介護用品を選ぶ際には、福祉用具の専門員(福祉用具専門相談員)や専門ショップの店員さんに相談したうえで選ぶといいでしょう。

介護保険制度を利用したサービスについては、各市区町村で異なる場合があるのでケアマネージャーや介護保険担当窓口で事前にご確認すると安心です。

ケアマネジャーのいない方は、地域包括支援センターや自治体の高齢者窓口、社会福祉協議会に問い合わせをしてみてください。

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【この記事の監修者】

中村 静江(なかむら しずえ) /訪問看護ステーションとんぼ

中村 静江

1998年理学療法士資格取得後、永生病院リハビリテーション科に勤務。病棟勤務を経て、訪問リハビリテーションおよびデイケア業務に携わる。2014年国際医療福祉大学大学院にて福祉援助工学分野修士課程を修了し、現在は福祉用具プランナー管理指導者として、福祉用具プランナー研修などの場で講師活動も行う。