車椅子の1日レンタル は可能?料金は?

普段は杖などの補助具があれば歩行できる人も法事や旅行など、長時間出歩く場合はなかなか辛いものではないかと思います。普段使いはしないけれど 車椅子の1日レンタルを利用したいという方のために、ここでは 車椅子は1日だけ レンタル することができるのかどうか、また、介護保険は適応なのか、料金はどのくらいかかるのかを詳しくご紹介していきます。

車椅子 の 1日レンタル 料金はいくらかかるのか?

法事や旅行など 1日 だけ 車椅子 を レンタル したいという方へ、 車椅子 の 1日レンタル 料金はいくらかかるのかを調べてみました。

車椅子のレンタル料金は、レンタルを受ける会社や レンタル を受ける 車椅子 の種類によって異なります。

>>車椅子をレンタル するための準備
>>車椅子 とは 選び方と入手・レンタル方法

車椅子 の 1日レンタル 費用はどれくらい?

1番安いものでは1日400円~500円程度、ここでお高めと紹介しているものでも700円~800円程度と1,000円を超えないお値段が 車椅子 1日レンタル の相場となっているようです。また、リクライニングタイプは800円から1,500円くらいが相場となるようです。しかし、これは介護保険を利用して1割負担となった場合の値段となりますので、自己負担の場合は安くても4,000円前後と考えておくことが妥当でしょう。

また、レンタル会社によってはネット割引や早めの割引によってさらに値段を下げるサービスを展開していたり、送料別でもっと安く車椅子の1日レンタルを行っているところもあるため、いくつかの会社のホームページをチェックした上で比較してみるのも良いでしょう。

車椅子 の レンタル はもちろん 1日 からの レンタル を実施しているところもありますが、会社によっては1週間あるいは1か月単位での レンタル しか受け付けていないという場合もありますので、レンタル会社のレンタル方針をよくチェックしておく必要がありそうです。

>>車椅子の短期レンタル の費用、価格は?

車椅子 タイプはどれにするか?

車椅子 の レンタル を受ける上で1番安いタイプの 車椅子 はスタンダードタイプと言われるタイプです。

車椅子の1日レンタル スタンダード型
引用:ダスキンヘルスレント

介助者が運転することもでき、自走も可能なこのタイプの 車椅子 が1番低価格で レンタル することができます。肘の部分を跳ね上げることができたりするとまた値段が上がります。

また、車椅子 を レンタル するにあたりお高めになるのが六輪タイプと言われる、いわゆるタイヤが6個ついているタイプとなります。

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引用:ダスキンヘルスレント

サイズがコンパクトで小回りが利くものが多く、低床となっているため、両足を動かしてこぐことも容易となります。また、お値段が上がるものは、屋内だけでなく屋外の移動が楽であるもの、手すりを跳ね上げることができるなど何かしらの機能が追加されることによりお値段が上がる傾向にあります。

これ以外にも、電動式の 車椅子 やリクライニング式の車椅子となるとさらにお値段が高くつく傾向にあります。

介護保険は皆使えるの?

介護保険を利用しての車椅子のレンタルは、残念ながらすべてのレベルの要介護者に使えるわけではありません。

車椅子のレンタルは、要介護2~要介護5までの方がサービスを受けることができるようになっています。原則、要支援者および要介護1の方はサービスを利用することはできませんが、歩行が困難等の理由でレンタルが可能となる場合もありますので、お住まいの自治体やケアマネージャーにご相談されることをおすすめします。

また、車椅子 本体だけでなく、クッションや電動補助装置も要介護2~5の方は1割負担(一定の所得がある方は、所得に応じて2割または3割負担)でレンタルを受けることができます。

介護保険を利用してレンタルされる場合には、自走用・介助用標準型車いす、普通型・カート型電動車いすといったさまざまなタイプから希望にあった車いすを選ぶことが可能です。

>>介護保険の負担割合と利用できる限度額(支給限度額)
>>ケアプランとは

車椅子をレンタルするにあたり注意したいことは?

車椅子をレンタルするにあたり注意して起きたことがいくつかあります。

貸出中の破損や故障は自己負担

車椅子 を レンタル している最中に自分の不注意で 車椅子 が壊れてしまったという場合は、当然ながら弁償となり、その料金は自己負担となります。

レンタル会社によっては破損の程度によってはお金をもらわないという所もありますがやはり過度な故障については弁償の対象となるので故意ではなくても注意しましょう。

いつでもすぐに借りられるとは限らない

車椅子 を レンタル する会社にも台数に限りがあります。特にお盆や正月などでは車椅子が全部貸し出されてしまい、必要な時に借りられないこともあり得ます。

また、自分の希望するタイプの 車椅子 が早々に品切れとなってしまう可能性もあります。

レンタル を受けたい日取りが決まったのならばお早めにレンタルの申し込みをすると良いでしょう。

使用後に身体に不調をきたす場合も

特に普段 車椅子 に乗り慣れていない方は、 1日 使用した後に腰痛やお尻の皮膚の床ずれなど使用後に身体に不調をきたすことがあります。

そうならないように身体のサイズに合った 車椅子 を選択する、クッションを使うなど短期間の利用でも対策をして利用しましょう。

最後に

ここまで説明してきたレンタル費用や購入価格は、あくまで一例となっています。

福祉用具・介護用品を選ぶ際には、福祉用具の専門員(福祉用具専門相談員)や専門ショップの店員さんに相談したうえで選ぶといいでしょう。

介護保険制度を利用したサービスについては、各市区町村で異なる場合があるのでケアマネジャーや介護保険担当窓口で事前にご確認すると安心です。

ケアマネジャーのいない方は、地域包括支援センターや自治体の高齢者窓口、社会福祉協議会に問い合わせをしてみてください。

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【この記事の監修者】

中村 静江(なかむら しずえ) /訪問看護ステーションとんぼ

中村 静江

1998年理学療法士資格取得後、永生病院リハビリテーション科に勤務。病棟勤務を経て、訪問リハビリテーションおよびデイケア業務に携わる。2014年国際医療福祉大学大学院にて福祉援助工学分野修士課程を修了し、現在は福祉用具プランナー管理指導者として、福祉用具プランナー研修などの場で講師活動も行う。