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介護用品と福祉用具の違い

Young nurse and female senior in nursing home

介護用品という言葉と、福祉用具という言葉。同居でなくても近しい人に要介護者がいる方や、高齢者と同居している場合などはよく目にする言葉ではないかと思います。介護用品と福祉用具と聞いて大体のイメージが湧いたとしても、これらの言葉の違いをはっきり説明出来ますか?

福祉用具は軽度の要介護者に対する制度変更の議論から注目を浴びつつもありますね。その辺も含めてお話したいと思います。

では、早速ながらこの2つの違いとそれに類する事柄について御説明していきます。

介護用品と福祉用具、それぞれについて

名は体をなすとの言葉通り、介護用品とは介護に用いる品の事です。

対して福祉用具というのは、使用する事で要介護者本人の日常生活動作能力の維持・改善を見込んで(少なくともそれを目的として)用いる道具の事を指しています。

主な介護用品として、紙おむつ・尿取りパッド・リハビリパンツが挙げられます。

対して福祉用具は貸与(借りて使用するもの)と販売しているものとがあり、貸与は、車椅子と付属品・特殊寝台と付属品・床ずれ防止用具・体位変換器・手すり・スロープ・歩行器・歩行補助杖・認知症老人徘徊感知機器・移動用リフトの釣り具部分以外・自動排泄処理装置などがあります。
特定福祉用具販売では、腰掛便器・自動排泄処理装置の交換が可能な部分・入浴補助用具・簡易浴槽・移動用リフトの釣り具部分などがあります。

介護用品、福祉用具の介護保険の適用について

介護用品には、介護保険の適用はありません。医療費として算定を認められている尿取りパッド(医療費控除対象と明記されている)などは、医療費控除の確定申告をする事で課税所得金額から差し引くことが出来ます。但し、傷病により概ね6ヶ月に渡り寝たきりの状態にあり、傷病の治療の間オムツの使用が必要と医師に認められた場合。

参考:「オムツに掛かる医療費控除に関する国税当局の解釈

>>医療費控除とは 

介護用品が介護保険の適用がないのに対して、福祉用具は介護保険の適用があります。

福祉用具は介護保険制度に基づき、所定の負担割合(通常は1割負担、所得要件に掛かれば2割負担)で、必要な用具をレンタル出来るというものです。これを『福祉用具貸与』といいます。但し、品目によって要支援者でも使用できるものもあれば、要介護2以上の認定を受けていなければならないものもあり様々です(要介護度の要件を満たしていなくても利用できる例外もありますから、気になった方はぜひ1度専門職に相談されることをお勧めします)。

「でも、レンタルできると言われてもどの用具が合っているのか分からないし、使う事で今抱えている問題がどう改善されるのか、そもそも改善されるのか全く分からない」と思った方、安心して下さい。利用する場合は福祉用具貸与事業所からレンタルする事になるわけですが、介護保険指定の福祉用具貸与事業所には、人員基準があり、介護福祉士か福祉用具専門相談員を常勤換算で2名以上配置する事が義務付けられています。この為、利用時には状況や問題解決に合った福祉用具の相談が可能で専門職の助言を得る事が可能です。

介護保険では、レンタルが原則なのですがレンタルには適さないものは、購入出来るようになっており、これを『特定福祉用具販売』といいます。因みにレンタルには適さないとされている物は、入浴や排泄に係る福祉用具で、使用により変質するものや、他人が使った物を使用する事に、抵抗感を感じるのが大多数の人の感覚であろうとされる事から、利用者に配慮する形をとっている為です。

福祉用具貸与に関して検討されている事

福祉用具貸与に関して現在議論されているのが、介護保険の福祉用具貸与を軽度の要介護者は給付対象から外すというものです。これは膨らむ社会保障費の抑制の為ですが、多々問題が発生するであろう事が懸念されています。

参考:「第66回社会保障審議会介護保険部会

上で、福祉用具貸与は使用目的を自立した日常生活動作を維持する事と書きました。要介護度が高い人はそもそも、福祉用具を貸与されても自立した日常生活動作を営む事が出来ない割合が高くなります。また、使用する事で自立した生活を営める人の割合が高いのは軽度の要介護者です。つまり、本当に必要な人たちから福祉用具を取り上げ、必要ない人たちへの給付は残すという事になりかねず、福祉用具を使用できなくなった(正確には福祉用具は使用できるがそれに伴う金銭負担が大幅に増す)為に要介護度が進行する事もあり得ます。

結果在宅での日常生活が困難になり施設を利用せざるを得なくなる事もあるのです。国が進めている介護予防・在宅回帰を逆行する流れという事ですね。

生活の質を上げる介護用品と福祉用具

介護用品と福祉用具は使用する事で、生活の質を維持、又は上げる事が出来ます。

では、其々について使用している場面を想像してみましょう。まず介護用品ですが、介護用品の中で代表的なものである尿取りパッド。商品によって容量が異なりますが、一定量までの排尿を吸収して使用者を尿失禁せずに済むようにしてくれるものです。勿論トイレで排泄出来るのが最も良いのですが、トイレで出来る時があれば間に合わない時もあり、そもそも尿意が無い人もいます。失禁を気にせずに日常を過ごせるというのは、ありがたいですね(排泄介助をしなくても良い、又は優先度を下げるという話ではありませんので、誤解が無いように一応併記しておきます)。

失禁の心配を理由に外出しなくなった人が尿取りパッドを使用する事で、再び外出するようになり気落ちする事が減った例など、尿取りパッドが生活の質を維持した典型的な例ですね。

福祉用具で言えば、杖・歩行器・車椅子等は自分の好きな所に好きな時に移動できる事は日常生活で重要ですし、手すりやスロープ(工事を伴うものは、住宅改修になり別の給付)は転倒を防ぐ事から転倒による大腿骨頚部骨折や橈・尺骨遠位端骨折を防いでくれます。特に大腿骨頚部骨折は寝たきりになる原因になりやすく、たかが手すりやスロープと軽く見てはいけません。

認知症老人徘徊感知機器(賛否はありますが)は行方不明を防ぎ交通事故などの危険から守ってくれることから生命を守る一因になっているとも言えます。

特定福祉用具販売では、入浴補助用具や簡易浴槽は高齢者に多い入浴中の事故から守ってくれますし、入浴を諦めずに済む要因にもなります。保清だけでなくリラックス出来る入浴を諦めずに済むのは大いに意義がある事ではないでしょうか。腰掛便器はオムツを使用せずに済むので尿便意の維持になりますし、人として生活していく上で大事な尊厳を守る事にも繋がっています。

食事・運動・生活スタイルで老化現象を遅らせる事は出来ても、止める事は出来ません。近い将来か遠い将来かは別にして、自分も老いて必要になった時には介護用品と福祉用具を利用して可能な限り長く自立した日常生活を送りたいですね。

>>福祉用具とは 種類別選び方と入手方法まとめ

>>福祉用具貸与(レンタル)とは 特徴と活用方法 

>>特定福祉用具販売とは 特徴と使い方