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高齢者の水分補給の重要性

水分補給

水分補給は、年齢に関わらず非常に大切なものです。
そのため、高齢者に対しても常に注意しておきましょう。

人間は成人の場合、水分が体重の50~70%を占めています。
この水分量は加齢によって減少し、高齢者の場合は50%程度と言われます。

体内の水分量が少ない高齢者にとって、こまめな水分補給はとても大切です。

高齢者の水分補給の重要性

加齢によって、体重における体内の水分量の比率は減少します。
体内の水分量が約50%しかない高齢者は、脱水症になりやすいのです。

また、喉の渇きを感じる「口渇中枢」も減退します。
すると、実際には水分が必要であっても、本人は喉の渇きを感じないという状況が生じてしまうでしょう。
水分が失われても体が渇いていることを自覚しにくいため、水分の摂取が遅れることが多くなります。

さらに、高齢者は生活習慣病や体調不調を起こしやすく、体内の水分量やバランスの崩れが生じる可能性もあります。
そのため、脱水を引き起こす可能性が非常に高いのです。

高齢者が体内水分量のバランスを崩す原因には、以下のようなものがあります。

・食欲不振
・嚥下障害などによって水分が十分に摂取できなくなる
・糖尿病による尿量の増加
・降圧剤の利尿作用で多量の尿が排泄される
・夜間にトイレに行かないよう水分摂取を制限する

水分の役割と1日に必要な摂取量

さまざまな役割を担っている水分

体重の50~70%をも占める水分は、体内でさまざまな役割を担っています。

体温調節や筋肉を動かす働きにより、季節に応じて体をその環境へと適応。さらに血液として栄養素を全身に運び、汗や尿として老廃物を体外に出すという重要な役割もあります。

水分補給をしっかりとしないと、「発熱や尿路感染も多くなります」と説明する専門家の声もあります。

1日に必要な水分量

成人の場合は、1日当たり2~2.5リットルの水分を失っています。
失った分を補給しなければ、体内の水分は減少したままになってしまうのです。
すると、水分はその役割を果たせなくなり、体のさまざまな部分に支障が出てくる可能性があります。

厚生労働省の「健康のため水を飲もう講座」でも、「人間は1日2.5リットルの水が必要です」としています。体の中の水分が5%減少すると脱水症状や熱中症などの症状が現れ、10%失うと筋肉の痙攣などが起こり、そして20%以上の減少で死に至る危険性があります。

介護している人がチェックするポイント

高齢者を介護している人は、自覚がない高齢者の水分不足を常にチェックしておくことが大切です。

水分が不足しているのか、あるいは逆に過剰になっているのかは、次のようなポイントからチェックしましょう。

水分が不足している

・口の渇きがある
・頭痛、倦怠感、脱力感
・舌、唇、皮膚の乾燥がある
・尿量が減少する
・眼窩のくぼみがある
・せん妄(妄想・興奮・意識障害)、傾眠傾向、発熱、頻脈、血圧低下、ショック

水分が過剰な状態

・むくみがある
・多尿、頻尿
・喘鳴、咳、白色痰、血痰がある
・呼吸困難
・体重増加

高齢者の水分補給のポイント

高齢者の身体の状態によっては、誤嚥の心配やトイレの失敗を嫌がるために水分補給を避けてしまうことがあります。

そんな場合には、無理矢理ではなく楽しい雰囲気での”ティータイム”の時間を作ったり、ゼリーや果物など、水分の多いおやつを摂取したり、経口補水液を利用したりといった方法をとるといいでしょう。詳細は下記の記事を参考にしてください。
>>高齢者の脱水症状 原因・症状・対策