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介護拒否がある方への介護方法について

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介護拒否がある方の特徴

介護抵抗のある方は大きく分けて、二つのタイプが居ます。それは「介護される事自体に抵抗がある方」と「認知症のため、自分の状況がわからないため、抵抗する方」の二つです。

具体的にどういう事かと言うと、「介護される事自体に抵抗がある方」というのは、介護が必要になってまだ日が浅い方などが多く、「介護される」という事に慣れていないために抵抗があるのです。通常は、時間とともに、少しずつ自分の状況を受け入れ、介護抵抗もなくなっていきます。

しかし、個人差はあるので、時間がたっても「人から介護されるのは嫌だ」と言う方はいます。

「昔から、自分の身の回りの事は何でも自分でやってきた」という人や、人に頼る事が嫌いだというプライドの高い方もいます。そういう方の場合は、無理に介助をしようとすると、怒ったりする事もあるので逆効果です。

「自分でできる」と言って介護抵抗をする方には、まず、自分で実際にやってみてもらうのも一つの手です。介護者はできるだけ見守りをする立場にいて、本人が困った時に、手伝うという感じにしていくのです。大事なのは「あなたの意思を尊重しますよ」という事を被介護者の人に伝える事です。

安心介護内「介護のQ&A」にも、専門家の方から以下のようなアドバイスが寄せられています。

どうしても嫌がられる方の場合、サービスを受け入れて下さるのは結局はご本人様が「必要性を感じるとき」となると思います。

私の担当ケースでしたが、はじめ娘様からの強い依頼がありヘルパーを不要だとおっしゃる方のサービスをスタートしましたが、あの手この手を尽くしてアプローチをしてもヘルパーを一歩たりとも家に上げていただけずに1ヶ月で中止を決定した方がおられました。

しかし娘様も「もう通うのも気力も体力も限界、自分の家庭がおかしくなりそう」との事で半年後に再依頼がありました。

その際に、2度同じ失敗を繰り返したくなかったので、娘様に必ず守っていただくようにお願いした事は、「私はもう来れなくなる」という事を何度も何度も(お母様の頭に入るまで)伝えて頂く事と、腐った食べ物などを見つけた時に、批難せずにご本人に見て頂く事です。
これも、「ちょっと最近、失敗が多いかな…」と認識して貰えるまで、根気よく、批難せずに、続けて頂きたいとお願いしました。

この方は「もったいない」という感覚も拒否の一因だったので、ヘルパーの料金は公的なサービスなので一人暮らしの高齢者は無料だと伝えて頂く事もお願いしました。(うそも方便です)

その下準備をしっかりと行ったうえで、初回から5回はヘルパー訪問時に同席して頂く事をお願いし、その5回のうちに徐々にヘルパーとご利用者様だけの時間を増やして行き、自然とヘルパーになれて頂く事をお願いしました。

(専門家 まるこさんの回答)
引用元 介護のQ&A「ヘルパーさん導入成功例を教えてください

もう一つは「認知症のため、自分の状況がわからないため、抵抗する方」の場合です。認知症がすすむと、回りの状況が理解できなくなるため、「介護される」という事もわからない場合があるのです。例えば「これからお風呂に入るので服を脱ぎましょう}といっても、「なぜ、お風呂に入るのに服を脱ぐのか?」となってしまうのです。入浴介助で、体にお湯をかけると「何で体を濡らすんだ!」と怒る人もいます。「体を洗う」という行為自体が理解できなくなっているのです。

介助する側からしたら、その人のためにしている事を拒否されるので、困り果ててしまいますが、認知症の方からすれば「何をされるのかわからないから怖い」という思いがあるので受け入れられないのです。

この場合は、「服が汚れているから脱ぎましょう」と言って、服を脱がせて、その後は「寒いから浴室にはいりましょう」「寒いからお湯で温まりましょう」というふうに、行動の一つ一つを簡単に説明しながら介助をすると、すんなりすすむ場合もあります。

認知症の場合、順序を説明する言葉がなかなか理解できなくなってしまうので「今からお風呂に入って体を洗うから、服を脱ぎましょう}と一度に説明しても理解してくれない場合があります。

認知症の方の介護拒否については、介護のQ&Aでも同様の悩みが多く投稿されており、そのなかから専門家の回答をご紹介します。

ご両親の状況から「ヘルパーは何をする人」なのかの理解ができていないということと、「人の世話にならなくてもなんとかなる」という意見があるのではないかと推測いたします。しかしこの判断は「認知症の方の判断」であって、鈴子さんをはじめとした周囲の関係者の判断とは大きく隔たっている状況なわけです。

この隔たり、簡単には埋まりません。なぜならばこの状況に対しても大丈夫だ、なんとかなっているっていう理解「しか」できないのです。それゆえに「このまま」にしておいて「二人だけ」では暮らしていくことが難しい、って言うことが「実感」されてくるまでよいようにしておくということもひとつの選択肢です。

また、お父様とヘルパーとの信頼関係、つまりヘルパーが自分たちの暮らしに欠くことができない存在という意識ができてくるにしたがって、ヘルパーを窓口として、ヘルパーから「入浴してみませんか?」とか「回数を増やしてこういうことをしてみませんか」という提案をしてもらうことも一つの手です。

キーワーカー」という言い方をします。支援者の中の利用者と一番関係性の良い人、つまり言う事を良く聞いてくれる人のことです。これはご家族でなければいけないというわけではないので、ヘルパーを上手に使うことで変更する可能性があります。

(専門家 兼任CMさんの回答)
引用元 介護のQ&A「介護拒否をする認知症の両親について

介護拒否が多いのはどんな場面?

一言に「介護拒否」と言ってもいろんな場面があります。

多い順に書いていくと、①入浴介助拒否 ②食事介助拒否 ③服薬拒否 などがあります。介護施設で多いのは圧倒的に入浴介助拒否だと思います。

なぜかと言うと、根本的な問題になるのですが、「入浴自体が嫌」という高齢者の方が多いからです。

介助を必要とする高齢者の介護度は様々ですが、要介護1~3までの方なら、見守りと、一部介助で、あとは自分でできる事は自分でやってもらうというのが一般的です。

自分でやってもらうのも、自立支援の一つなのです。しかし、なかなか理想通りにはいきません。入浴は、服を脱ぐ→洗髪→洗体→浴槽に浸かる→体を拭く→服を着る、というたくさんの工程があります。なので「めんどくさい」という理由で入浴拒否をする方は結構います。認知症が進むと、物事の手順がわからなくなるので、特にこういう方は多いです。

>>【漫画】認知症の方に入浴してもらうには?強要せずに引くことも大事

次は食事介助の拒否の場合ですが、その理由は「食事が口に合わない」「お腹がすいていない」などさまざまあります。

特に車椅子で生活されている方は、体を動かす機会が少ないので、あまりお腹が空かないため、食事を食べてくれないという事もあります。こういう単純な理由の場合は食事時間を遅めにずらしたり、上半身だけでできる運動をする事で、拒否がなくなる場合もあります。

>>認知症の食事拒否 6つの原因と対策

服薬拒否の場合。介護拒否とは少し違うようにも思えますが、高齢者の方はほとんどの方が薬を飲まれています。中には血圧の薬や、精神薬など必ず飲まなければいけないものもあり、服薬拒否の方は介護業務に大きな支障をきたします。本人が薬を飲まないのは、「飲んで調子が悪くなった」などの他に、「毒が入っている」などの被害妄想で飲まない人もいます。医師に相談し、薬の成分に影響がないようなら、食事などに混ぜて服薬してもらうなどの対応が必要です。