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誤嚥と呼吸困難への対応方法

ビジネスマン

誤嚥とは

誤嚥とは、本来なら食道に入るはずの食べ物が気管に入ってしまうことです。
>>誤嚥とは 原因・症状・対策

健康な人でも起こり得ることなので、高齢者や摂食、嚥下障害がある人ならなおさら注意が必要になります。

こんな症状が出ていたら誤嚥かも

【食事中や食後】
・ムセがある
・湿ったしわがれ声になる

【食後】
・食後に痰が増える
・熱が出る
・痰に食べたものが混ざっている
・口の中に食べたものが残っている
・食後に疲れている

【そのほか】
・常に喉がゴロゴロと鳴っている
・濃い痰がよく出る
・体重が減った
・尿量が減った
・寝ているときに急に咳込む

誤嚥による肺炎「誤嚥性肺炎」

誤嚥によって起こる病気で、気を付けたいのは「誤嚥性肺炎」です。気管に入った食べ物と一緒に細菌なども入りこむことで、肺が炎症を起こします。
>>誤嚥性肺炎とは 原因・症状・対策

肺炎は日本の死因の第3位。とくに高齢者の肺炎は、約70%は誤嚥が原因だと言われるほど、介護の現場では珍しいことではありません。

誤嚥性肺炎は、日ごろから口の中を清潔にしておくことで予防ができるので、高齢者の口腔ケアは命を守るためにも重要です。
>>高齢者の口腔ケアの目的と方法

誤嚥による呼吸困難が起きてしまったら

気管に異物がつまり、窒息を引き起こすケースがあります。場合によって生死に関わる、危険な状態です。

呼吸困難に陥った場合は、すぐに異物を取り出しましょう。
もし適確な対応をしなければ、5分前後で心停止する可能性もあるのです。

しかし、緊急時でも、正しく対処することで最悪の結果を防ぐことができます。ですから介護者は、いざという時のために誤嚥による呼吸困難が見られた場合の対処方法をしっかり覚えておくことが大切です。

ただし、意識がないなど、状態によってはすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。ここでは、呼吸困難が見られた際の対応について順番にご紹介します。

誤嚥による呼吸困難のサイン

誤嚥による呼吸困難や窒息が起こったら、どんな変化が起こるのでしょうか。

安心介護内にはこんな投稿がされています。

喉にパンを詰まらせて窒息した場合は、喉に手を当てて『チョークサイン』を出します。
また、手足をバタバタするので、状態の変化は一目で分かるはずです。
(専門家 あかもんゆう さんの回答)
引用元:介護のQ&A「介護事故ですか?

呼吸困難や窒息を見極めるポイントとしては、「喉に手を当てる」「手足をバタバタさせる」などの”チョークサイン”のほかに、唇が紫色になっている(チアノーゼを起こしている)かどうかがあります。

窒息の対策1. 声が出せるか確認

まず、声が出せるか確認します。出せる場合は本人に咳をしてもらうよう促し、異物を吐き出させましょう。

出せない場合は、すぐに異物を取り除かなければなりません。
なお、この時点で周りに人がいれば、救急車を呼んでもってください。

一人の場合は、救急車を呼ぶ前に異物を取り出すことを優先しましょう。

窒息の対策2. 異物を取りだす

食べていたものが固形物の場合は口を大きく開け、異物が確認できれば指を入れて取り出します。

このとき、異物がより奥に入らないように側臥位(腕を下にして横を向いて寝ている状態)を保ちましょう。

窒息の対策3. ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)

異物が指でも取り出せない場合、あるいは流動物の場合は、ハイムリッヒ法を試します。

方法は、背後から両腕を要介護者の腹部に回し、こぶしを作った片方の手にもう一方の掌を重ねます。
そして、胸骨とおへその間を上向きに強く圧迫してください。立っていても座っていても構いません。

詳しいやり方は、日本訪問歯科協会が公開している動画を見ていただくとわかりやすいでしょう。

ただし反応がない場合には、危険ですのでハイムリッヒ法を行ってはいけません。

窒息の対策4. 背部叩法

ハイムリッヒ法で取り出せない場合は、背部叩法を行います。

要介護者が座っている場合は頭を胸の位置より低くして、胸に手を当てましょう。
手をお椀型にして、付け根で両肩の肩甲骨の間を頭の方向に力強く叩きます。

寝ている場合は、まず側臥位にして気道を確保してください。そのうえでひざを立てて胸の前に足を当て、座っている時と同じように肩甲骨の間を叩きます。

詳しいやり方は、岸和田市(大阪府)が公開している動画を参考にしてください。

誤嚥による呼吸困難を予防する方法

誤嚥による呼吸困難を予防するには、主にこんな方法があります。

噛む力や飲み込む力に合わせた食事にする

食べやすく調理法を工夫したり、形態を調整する必要があります。こういった食事は、「介護食」や「咀嚼嚥下食(そしゃくえんげ食)」とも呼ばれており、やわらか食やとろみ食などいくつか種類があります。

こういった介護食を毎食準備するのは大変です。レトルトや冷凍などの形で市販されているものもあるほか、高齢者向けの食事宅配サービスで選ぶことも可能です。
>>介護食(やわらか食、とろみ食)とは

誤嚥を起こしにくい工夫をする

食事の姿勢を前傾姿勢にしたり、食器を工夫したりなどの工夫で、誤嚥を予防することも可能です。

詳細は下記のページを参考にしてください。
>>誤嚥を起こしにくい食事の姿勢のとり方

嚥下訓練をする

低下した嚥下力(飲み込む力)を取り戻すためノリハビリは、訪問リハビリやデイケア、かかりつけ歯科医、病院などで受けられます。
>>嚥下障害のリハビリ

また、家族ができるリハビリもあります。医師や専門家に相談の上、実践してみるといいでしょう。
>>自宅での嚥下のリハビリ(摂食訓練)の方法

食事の前にパタカラ体操をする

食事の前の準備運動として、「パ」「タ」「カ」「ラ」と5回発声しておきましょう。

これらの言葉を発生するときの唇や舌の動きは、食事をするときと同じです。事前にパタカラ体操をすることで、食べ物を押しつぶしたり飲み込んだりする動作がスムーズになります。