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家庭でできる軽度認知障害(MCI)の気づき方や予防、対応の方法

特効薬のない認知症では、いかに早くからその兆候を発見して診断を受けて治療を開始し、認知症の発症を遅くするか、症状を改善するかがカギとなります。

健常と認知症の間の状態と言われる、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)に家族が気づいて、病院で診断・治療を受けるのが重要です。

そのためにも、家庭でできる軽度認知障害(MCI)の気づき方や予防方法、対応方法を知っておきましょう。

家庭でできる軽度認知障害(MCI)の気づき方

【目次】

家族が気づける!軽度認知障害(MCI)の兆候
家庭でできる軽度認知障害(MCI)のチェック方法
軽度認知障害(MCI)を予防する5つのポイント
軽度認知障害(MCI)を発症した時の対応方法

家族が気づける!軽度認知障害(MCI)の兆候

チェックリスト

2015年8月29日放送の「世界一受けたい授業」で紹介された方法です。

下記10個の項目から、過去1、2年で起こるようになったものを選んでください。

・何度も同じ話をする
・水が出っぱなし
・同じ商品を買っていた
・「あれ」「これ」で話す
・外出が減った
・服装などに無頓着
・趣味が楽しめない
・家電操作にまごつく
・小銭を使わなくなった
・日付が出てこない

3個以上当てはまると、軽度認知障害(MCI)を疑ってみてもいいそうです。 

頭の中に地図を思い浮かべない

上記のチェックリストのような症状が出ていなくても、脳の変化が始まっている状態を“前臨床期アルツハイマー病(プレクリニカルAD)”といいます。

この段階では頭の中に地図を思い浮かべるのが苦手になることがわかっています。
具体的には、「画像を見て道順を覚える」、「覚えた道順の通りに進む」のが難しくなるそうです。
>>関連記事:頭の中に地図を思い浮かべるのが苦手=アルツハイマー病の潜伏期?【最新研究】

意欲や気分、社会適合性などが変化

最近では軽度認知障害(MCI)または認知症の前に起こるとされる、軽度行動障害(MBI)についての研究も進められています。

まだ具体的な診断基準はできていませんが、「意欲や気力」、「気分や不安」、「衝動制御や興奮」、「社会適合性」、「思考」について、「その状態が6カ月以上続き、以前とは異なる状態か」どうかで判断をします。

具体的には
・趣味や習い事、家族での活動に消極的になった
・急に怒ったり攻撃的になったり神経質になった
・他人への影響や気持ちを考えず、無神経な言動が出るようになった
・他人が攻撃や盗みを企んでいると考えるようになった
などの変化が起こっている状態です。
>>関連記事:気分や衝動、社会適合性などの変化=認知症の兆候?チェックリストを公開

また、認知症にも物忘れの症状がありますが、年齢を重ねると誰でも人の名前を忘れたり、すぐに単語が出なくなることがあります。認知症を単なる年相応の物忘れと間違えないためにも、それぞれの違いを知っておくといいでしょう。
>>関連記事:物忘れと認知症の違い

家庭でできる軽度認知障害(MCI)のチェック方法

スマヌ法

こちらも2015年8月29日放送の「世界一受けたい授業」で紹介された方法です。

背中に「ス」「マ」「ヌ」のいずれかの文字を背中に書き、なんて書いたかを当ててもらいます。

6回中3回以上間違えたら、軽度認知障害(MCI)を疑ってもいいかもしれません。

長谷川式認知症スケール

こちらは本人にやってもらう診断方法ですが、家できる認知症簡易診断プログラムに「長谷川式認知症スケール」があります。

下記のページから動画を見ながら気楽にできるので、気になる行動が目についたら、「ちょっとやってみよう」と声をかけてみるのもいいかもしれません。
>>関連記事:「もしかしたら?」と思ったらやってみよう!動画を見ながらできる長谷川式認知症スケール

軽度認知障害(MCI)を予防する5つのポイント

認知症は、進行を遅らせることはできても、完治させることはできません。そのため、まずは軽度認知障害(MCI)のうちに変化に気付き、進行しないようにしっかり対策することが大切です。

認知症には、生活習慣などの周囲の環境が大きく関わっています。認知症や軽度認知障害(MCI)を予防するためには、次の5つについて重点を置きましょう。

食習慣

野菜や果物、魚などを意識して食べるようにする。赤ワインに含まれるポリフェノールも有効

運動習慣

ウォーキングなどの有酸素運動を週に3日以上行う

対人接触

人と話したり社会的な交流を持つ

知的行動習慣

文章を書いたり読んだり、ゲームなどをしたりする

睡眠習慣

起床後は太陽の光を浴びるようにする。毎日30分以内の昼寝が理想

軽度認知障害(MCI)を発症した時の対応方法

軽度認知障害(MCI)であることが分かったら、脳トレや運動、生活習慣の見直しなどで進行しないように予防し、半年ごとなど定期的に診察を受けるようにしましょう。

そのほか、家族ができる対応方法には以下のようなものがあります。

地域包括支援センターに相談する

地域包括支援センターに相談し、要介護認定の申請をしましょう。介護サービスを利用したり、デイケアに通うようになれば、新しい刺激になるかもしれません。

要支援1、2でも様々なサービスを受けられます。また、ケアマネジャーがつくので、何かと相談にのってくれるでしょう。

また、要介護認定の申請以外でも地域包括支援センターでは、介護に関する様々な相談をすることができます。

地域には地域包括支援センターといって、介護の相談にのってもらえる窓口があります。
各地域では介護サービスとはまた別に、高齢者向けの色々なイベント等があります。
介護度がでない場合でも、地域で高齢者向けの食事の宅配があったりしますので、一度お母様のお住まいの地域包括支援センターに相談してみてください。(専門家 だるま さん)
引用元:介護のQ&A「軽度認知障害と診断され,遠距離で一人暮らしの母の介護について

記憶を補助するアイテムを利用する

本人にわかりやすい大きめのメモやカレンダー、薬のチェック表などを利用してみてもいいでしょう。また、物の置き場所を決めてしまうのも一つの手です。

また、本人が後で確認できるツールにもなります。

大事なことなどはカレンダーに記載する等お勧めになったり、できればノートに日記を書くことを提案されることもお父様自身の確認動作になると思います。(専門家 けいちゃんK さん)
引用元:介護のQ&A「軽度認知障害の父

周囲に見守りをお願いする

軽度認知障害(MCI)は自立して生活ができる状態ですが、それでも離れて暮らしている場合には、心配になってしまいます。

仲の良いご近所さんやその地区を担当している民生委員などに、日々の見守りや何かあったときの連絡をお願いしておくことも大切です。ただし、本人が軽度認知障害(MCI)を周囲に知られたくない場合も多いので、慎重に対応しましょう。

遠くの親戚より近くの他人という言葉のように近所の友人や近所の方、民生委員さん、地域包括などに声を掛け、関わって頂く事でネットワークを作る事をお奨めします。(専門家 アンシー さん)
引用元:介護のQ&A「軽度認知障害と診断され,遠距離で一人暮らしの母の介護について

運転免許の返納について話し合う

高齢になると認知機能だけではなく、視力や体の動きが悪くなることもあり、自主的に運転免許証を返納する高齢者が増えています。

軽度認知障害(MCI)の診断をきっかけに、免許証の自主返納について話し合ってみてはどうでしょうか。

すでに認知症の症状が見受けられる中、進行が早まるかもしれないとして車の運転を継続させるというのはあまりにも危険すぎると思います。

進行が抑制されるような別の手立てを検討されるほうがいいと思います。何もしないで廃用していくことが悪いではないかと言われますし、よくある手立ては通所サービスなどを利用して社会参加を促したり、日課を定めて生活のリズムを作るということが検討されます。(専門家 事務員 さん)
引用元:介護のQ&A「認知症と運転