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遺品整理や形見分け、遺品供養について

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親などが亡くなった場合、残された家族は故人の身の回りのものを「遺品整理」しなければなりません。また大切なものは「形見分け」をし、「遺品供養」する場合もあります。それらはいつ、どのように進めればいいのでしょうか。

遺品整理の目安は四十九日

亡くなった方が使用していた品物や愛用品などを整理するのが「遺品整理」です。これには特別な決まりはありません。

ただ故人の遺品をそのままにしておくよりも、きちんと片づけてあげることで、遺族も心の整理がつく場合があります。気持ちが少し落ち着いたら、家族や親族が都合の良い時期に集まって行うのがいいでしょう。

仏教の世界では四十九日に故人の魂が離れて行くと言われており、家族や親族が集まり法要を行います。これが無事に済むまでは、「大切な故人を思い、部屋の中の遺品もそっとしておきたい」という方が多いようです。

四十九日は親族などが集まるタイミングでもありますので、この日を機会に遺品整理を考えてみるのもいいかもしれません。神式の場合は、五十日祭や三十日祭、キリスト教の場合は1カ月後の追悼ミサや召天記念式を目安とするといいでしょう。

早めに整理する必要がある場合

ただし、早めに整理しなければならないケースもあります。

・故人が賃貸物件などに1人で住んでいた場合
早々に遺品整理をして部屋を明け渡さないと家賃が発生してしまいます。その場合は、なるべく日を空けずに整理を始めた方がいいでしょう

・貴金属や預金など財産となるものを把握しきれていない場合
相続税を申告する期限は10カ月以内です。それまでに整理する必要があります

慣習である形見分け

形見分けとは個人が愛用していたものを、「故人の記念品」として親族や親交のあった人に贈ることです。一般的には衣類、時計やアクセサリー、万年筆などの文具、書類や手紙、家具、趣味のコレクションなどを贈り、想い出を分かち合います。

これを行う時期は、遺品整理と同じく四十九日が終わった頃とされています。ただし、慣習である「形見分け」が、相続トラブルを引き起こさないように、遺産分割を終えてから形見分けを行うといいでしょう。遺言があるようならそれに従い、ない場合は親族間のトラブルに発展しないよう、平等に分配するのも大切です

贈与税

形見分けであっても贈与税がかかる場合があります。贈与税は1年間にもらった財産が110万円を超えると発生します。贈った側に迷惑を掛けることにもなりかねませんので、十分に注意する必要があります。

形見分けのポイント

・まだ使えるものを贈る
・金銭的価値の高いものは相続の対象となるので注意が必要
・あらかじめ手入れやクリーニングをしておく
・包装しない
・故人より目上の人に分けない
・コレクション類は価値のわかる人へ
・無理に渡さない

遺品供養とは

亡くなった人を見送る際には、棺に故人の大切にしていた品を入れます。しかし棺のスペースも限られているため、愛用品をすべて入れることはできません。

形見分けもしきれなかった故人の愛用品を「ゴミとして処分するのは忍びない」「残された品をそのままにしておくのは心苦しい」という場合、読経やお焚き上げなどで供養してから処分する「遺品供養」という方法があります。

日本では古代から物や自然に魂が宿ると考えられています。また、日本人にとって思い出の品を処分するのは勇気が必要です。そのため昔から「浄化によって天へ返す」、「故人と一緒に送る」という意味合いで感謝を込めて供養してきました。

遺品供養するもの

遺品供養するものは一般的に、時計やくつなどの愛用品、神棚・数珠・お守り・お札などの宗教的なもの、人形やぬいぐるみ、大切な手紙や写真などです。

最近ではパソコンや携帯電話なども供養に出されることが増えているそうです。

遺品供養の依頼先

基本的には寺院や神社などで行います。まずは菩提寺や氏子となっている神社、故人のお墓がある宗教法人などに相談するのがいいでしょう。

お焚き上げ供養は寺院の境内などで行っていましたが、近年では周囲の環境問題の影響から、回収したあと他の場所へ運ばれるケースがあります。気になるようでしたら事前に確認をしてください。僧侶が直接お宅へ訪問し、その場で供養してくれることもあるそうです。

また遺品整理業者も、遺品供養の手配をしてくれます。遺品をいったん倉庫で預かり、合同で読経やお焚き上げを行う会社もあります。

遺品供養の相場は、明確に決まっていませんが数千円~数万円程度です。供養する品物によっても変わります。遺品整理業者は明確に項目ごとの金額を提示しているので、参考にしてみるといいでしょう。

遺品の処分に困ったら

遺品を処分するといっても、故人とつながりの深い品は思い出も多く、「必要」「不必要」という選択ではなかなか決められません。どうしても判断できない場合は「保留箱」を用意するのがいいでしょう。

仕分けの仕方

1. 「捨てるもの」、「とっておくもの」、「捨てるかどうか迷っているもの」の3つに分ける
2. 「捨てるかどうか迷っているもの」を「絶対に必要なもの」と「もう使わないもの」を分ける
3. 「もう使わないもの」を「ゴミとして捨てる」、「誰かに譲る」、「保留箱」に分ける(未使用のものや、まだ十分使えそうなものは「譲る」など)。それでも判断に迷うものは「保留箱」へ
4. 数日~数週間後に保留箱を見直し、再び「捨てる」か「譲る」かを判断。まだ迷うようなら再び「保留箱」へ
5. 4を繰り返して、少しずつ整理する

もし処分に困るほどの量を抱えてしまった場合は、買い取りも行っている遺品整理業者などに相談するとよいでしょう。ただし、金額が不明瞭だったり、処分品を不法投棄するような業者もあるので、口コミや実績を十分に検討したうえで依頼することをお勧めします。