お墓や自然葬など“埋葬方法”の種類

お墓や自然葬など“埋葬方法”の種類

 

長く一般的に行われてきた「埋葬」といえば、墓地または霊園に納骨して墓石や墓標を建てる方法です。菩提寺があれば菩提寺の墓地に埋葬されます。

 

墓地と霊園の違い

寺院の境内にあるものを「墓地」と呼び、宗教法人や公益法人、または自治体が運営しているものを「霊園」と呼びます。

墓地を希望する場合には、その墓地を管理する寺院の檀家になる必要があります。霊園はほとんどの場合、宗教や国籍の制約なく購入が可能です。

また、最近では費用を抑えるためや本人の希望から、下記のような様々な埋葬方法が選ばれるようになってきました。

納骨堂

屋外に設置する墓石タイプのお墓とは違い、遺骨を建物内のスペースに安置します。ロッカータイプ、棚に骨壺を並べるタイプ、コンピュータで骨壺や位牌を管理する貸金庫タイプ、屋内にお墓を建てるものなど、様々な種類があります。

「33回忌まで」、「50年まで」と期限が決まっており、その後は合祀墓で永代供養されることが多いですが、永代使用ができるところもあります。納骨のタイプや条件は寺院や霊園によって変わるので確認が必要です。

墓石タイプよりも安価であることや、比較的都市部に近いものが多いこと、将来の後継者を心配しなくてもいいことから選ばれています。

散骨

火葬した後に2mm以下の粉末状にした遺骨を、海、川、山など本人が希望した場所にまく方法です。中にはロケットで宇宙に打ち上げる宇宙葬もあります。遺灰を自然に返す「自然葬」の一つです。

日本で最も多く行われているのが、遺灰を海にまく「海洋散骨」です。

海洋散骨の方法

・委託散骨(5.5万円程度~)
業者に遺灰を預け、散骨してもらう方法です。多くの場合は、散骨をした証明書や写真がつきます。

・合同散骨(10万円程度~)
複数の遺族が同じ船に乗り、散骨場所に向かいます。日時の指定はできず、乗船人数(2名程度/組)が限られてしまいますが、遺族の手で散骨でき、さらに費用も抑えることができます。

・個人散骨(25万円程度~)
一組の遺族が船をチャーターして散骨します。お金はかかりますが、希望日時の融通がつくことが多く、遺族だけでゆっくりと過ごすことができます。

一部を手元で保管したり、お墓に入れたりも可能です。

 

>>散骨の流れや注意点(安心葬儀)

樹木葬

遺骨を自然に返す「自然葬」のひとつで、近年選ばれることの多い埋葬方法です。墓石の代わりに樹木を墓標として、遺骨をゆっくりと土に還します。

散骨と違って粉末状にする必要はありませんが、霊園によっては粉末状にするところや、土の中で溶ける素材の骨壺に入れるところなど様々です。

また、遺骨ごとに樹木を植えるケースや、1本の樹木を囲むように複数の遺骨を合祀するケースなどがあります。いずれの場合でも、墓石を建てるのよりも安価で埋葬できます。

樹木葬は墓地や霊園でしか行えません。遺骨をそのまま自宅の庭などに埋める行為は、墓地埋葬法で禁止されているので注意が必要です。

 

>>樹木葬の費用や流れ(安心葬儀)

手元供養

手元供養とは、遺骨や遺灰を自宅で管理する方法です。すべてを自宅で管理する場合には、遺骨の入れ物があればよいため、金銭的な負担がほとんどありません。

実際は遺骨や遺灰のすべてを手元に置いておくことよりも、散骨や樹木葬をした後で一部分を自宅に持ち帰ることの方が多いです。また、お墓を建ててあるものの、遠いので自宅で供養ができるように、一部分を手元に置いておくといったケースもあります。

遺骨や遺灰をアクセサリーやオブジェに収納したり、そのものを加工してアクセサリーやプレートにしたりも可能です。

もめないためにも話し合いを

お墓や納骨堂といった一般的な埋葬方法を選ばない場合には、たとえ本人の希望だとしても、快く思わない親族がいるかもしれません。

散骨や樹木葬、手元供養などを本人または家族が希望している場合には、親族ともめないためにも、生前に話し合い、エンディングノートなどに書いておいてもらうといいでしょう。

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