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中心静脈栄養とは メリットや介護方法

中心静脈栄養とは メリットや介護方法

中心静脈栄養(IVH)とは

中心静脈栄養(IVH)とは、口から食事がとれなくなった方が点滴で血管から栄養補給する事です。「高カロリー輸液療法」、「完全静脈栄養法」と呼ばれることもあります。

これは嚥下障害や病気、認知症などによって経口摂取ができなくなった場合に、栄養を補給するための手段のひとつです。

口からの栄養補給ができない期間が短期間の場合には、鼻に管を通す「経鼻栄養補給」が行われることが多いです。
>>経鼻栄養補給とは メリットや介護方法

ほかには「腸ろう」や「胃ろう」といった手段があります。
>>胃ろう(PEG)とは メリットや介護方法
>>腸ろうとは メリットや介護方法

太い血管に濃度の高い輸液を注入する

生きていくのに必要なカロリーをしっかり摂るため、濃度の高い輸液を注入することになります。

しかしその際、末梢の細い血管からでは静脈炎を起こしやすくなってしまいます。そのため、心臓の近くにある中心静脈という太くて血液量が多い血管に細いカテーテルを挿入し、エネルギーを補給します。これによって、より早く多くの栄養を届けられます。

胃ろうとの併用も可能

中心静脈栄養のポートを設置し、体調が悪くなった場合には中心静脈栄養を利用するが、普段は胃ろうを使用している方もいます。

どちらを利用するのかは、状態を見て医師が判断するようになります。

経口摂取に戻ることも可能

一度、中心静脈栄養にしても再び経口摂取に戻ることも可能です。訪問リハビリやデイケアなどを利用して、嚥下訓練を行うようにしましょう。

そのためにも体力の回復や、寝かせきりにさせないことも大切です。
>>経口摂取とは

中心静脈栄養のメリット・デメリット

メリット

負担の軽減

胃ろうや腸ろう等の経皮経腸栄養法や、経鼻経腸栄養法などをしたくても、消化器に何らかの問題がある場合や、安静が必要で動けない場合に、消化器系に負担を掛けずに栄養を摂取することができます。

正確に栄養を投与可能

経腸栄養では、注入量や速度、濃度に問題があると嘔吐や下痢などを招きやすいというリスクがあります。そのため、投与した栄養がすべて摂取できているかどうかはっきりしません。それに比べて中心静脈栄養は、体に必要な栄養を確実に正しく摂取することができます。

緊急時の素早い対応が可能

何らかの緊急事態に陥った場合、血管の確保に利用できるので、薬液の投与が素早くできます。

痛みを最小限に抑えられる

カテーテルを一度セットしてしまえば、何度も穿刺する必要がありません。そのため、痛みを最小限に抑えることが可能です。

デメリット

合併症のリスク

心臓付近の大静脈にカテーテルを挿入するので、空気塞栓や動脈損傷などの合併症を引き起こすリスクがあります。

感染のリスク

カテーテルからさまざまな感染リスクが高まるので、扱いには十分な配慮が必要です。

血糖コントロールが困難

高濃度の栄養が投与されるため、血糖のコントロールが困難になります。そのため、肝機能障害や合併症のリスクが高まります。

血栓

血液の逆流が見られる時は、血栓ができやすくなります。

消化器官の機能が低下

長い間、消化器官を使わないことで機能の低下がみられます。

入所できる施設が限られる

医療処置が必要なため、入所できる施設が限られてしまう可能性があります。安心介護内の投稿を見てみると、「胃ろうをつけている方よりも難しい」という意見が多く上がっていました。詳しくはケアマネジャーもしくは、入院先の地域連携室に問い合わせてください。

中心静脈栄養の方法

1.マーキング

エコーで静脈を抽出し、カテーテルを挿入する部位を決めてマーキングします。この際、挿入部位は鎖骨の下、首、腕などの静脈です。

2.局所麻酔

カテーテルの挿入は医師が行います。局所麻酔を行い、まず穿刺針を刺してから内筒を抜き、外筒をそのまま残します。

3.カテーテル挿入

残した外筒からカテーテルを挿入し、心臓の近くまで必要な長さが入ったら外筒を取り除きます。

4.挿入部位の縫合

カテーテルに注射器をつなぎ、血液の逆流を確かめた後、挿入部位を縫合します。

5.消毒と固定、輸液の接続

挿入部の消毒と固定を行ったら、輸液剤をカテーテルに接続します。

中心静脈栄養の経過

合併症の発症に注意

中心静脈栄養は、長期にわたって投与を続けることで、骨代謝の低下や胆のう炎、微量元素不足による皮膚疾患、さらに味覚低下などの合併症を招くことがあります。

感染症の発症にも注意

中心静脈栄養の場合、最も注意しなければならないのは感染症です。感染の原因にはチューブ挿入部の皮膚の汚染、輸液の接続部からの汚染、薬剤による汚染などが考えられます。感染予防のため、輸液交換時には衛生面の徹底や清潔、消毒に細心の注意を払う必要があります。

全身状態のチェック

また、カテーテルの挿入部はもちろん、皮膚の状態や味覚、さらには全身の状態を把握することも大切です。さらに血糖の変動をチェックし、意識の有無、あくび・手の震えなどが見られないか確認しましょう。輸液量が多いとむくみや痰が増えることもあるので、状態を見ながら吸痰する必要があります。

カテーテルの状態チェック

カテーテルは長いため、引っかかったり、抜けてしまったりすることが少なくありません。また、曲がったり折れたりすることもあるので、定期的にチェックしてください。

在宅での中心静脈栄養について

中心静脈栄養(IVH)をしている方を、在宅で介護することも可能です。在宅での中心静脈栄養は、「HPN」(Home Parenteral Nutrition)と略されています。

輸液や管の管理、入浴前後の処置を介護家族ができるように解説したマニュアルもありますが、安心介護内の投稿を見てみると、訪問看護などの手を借りた方がいいとの声が多いようです。
>>(参考・外部)株式会社大塚製薬工場「在宅中心静脈栄養(HPN)の手引き

在宅での中心静脈栄養についての介護専門家のアドバイスをまとめます。

▼24時間の訪問看護などを利用する

1)定期巡回・随時対応型訪問介護看護(一体型or連携型)または夜間対応型(巡回)訪問介護の事業所
2)夜間も対応が可能な訪問看護
等があるか否か を地域包括支援センターor入院先の地域連携室等で確認してみて下さい。

上記1)の前者については、24時間365日利用可能で、料金も月定額制で「訪問介護」と「訪問看護」が利用できます。主治医が記載する「訪問看護指示書」によっては、介護保険ではなく医療保険で利用が可能となり、20,000~30,000円分介護保険の利用枠が広がりますので・・。

2)については1)の訪問介護事業所が無い場合にも、24時間365日「訪問看護」が利用できる可能性があります。多くの訪問看護事業所は「夜間対応可能」の届け出をしていると思われますが・・。

 また、「訪問診療(往診)医」を探す必要がありますが、入院先や地域の相談センター等、医師会等でも紹介してもらえます。
(専門家 しーぴん さんの回答)
引用元:介護のQ&A「退院後 中心静脈栄養での自宅療養 高齢者夫婦

>>定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは 利用方法と選び方
>>夜間対応型訪問介護とは 利用方法と選び方

▼医師から特別指示書が出せるか確認する

末期がんで自宅に戻られた方がいましたが、IVHという栄養の点滴をやっていました。特別指示書が出れは(医者から)医療で医師の訪問や訪問看護士さんが沢山自宅に来ることができます。訪問入浴で体の状態を把握してもらいヘルパ-さんにきてもらえば自宅での介護は可能だと思う。
(ケアマネドットコム専門家 オレンジ企画さんの回答)
引用元:介護のQ&A「退院後 中心静脈栄養での自宅療養 高齢者夫婦

▼CVポートの設置を検討する

特に在宅で有効な方法として、「CVポート」という皮下に埋め込み管理する方法があります。
この利点は
1)皮下に埋め込んでいるので、普段の生活制限が殆どない。外見もあまり目立たない。
2)在宅であれば、家族が行うこともできる。(点滴の先端をCVポートのシリコン部分に挿入する)
3)感染症リスクが少ない
4)その他。日にちを空けて輸液(点滴)が必要でも新たな処置は不要等
 一般的な高カロリー輸液よりは利点が多いですが、もちろん欠点も諸々あります。代表的な事項として、最初にCVポートを埋め込む際には、簡単な処置(小手術)が必要となります。
 貴女様の母親が、このCVポートに適応しているか否か?。CVポート埋め込み処置(小手術)を主治医の病院(外来)で行うことが可能か否か? も含めて主治医に確認してみて頂ければ参考になると思います。
(専門家 しーぴん さんの回答)
引用元:介護のQ&A「嚥下障害と自宅での高カロリー点滴の是非

▼ケアマネジャーに相談をする

在宅で生活をされるのであれば、往診医も必要になりますので、認定がでれば、退院後のことも含めケアマネジャーさんにご相談されることをお勧めします。
(専門家 noriko さんの回答)
引用元:介護のQ&A「退院後 中心静脈栄養での自宅療養 高齢者夫婦

また、在宅での生活を考える場合、可能ならばより管理が簡単な「胃ろう」を選択するように勧める声も上がっていました。