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経口摂取とは

経口摂取とは

食べ物を口から食べて咀嚼して噛み砕き、飲みこみやすい形状にして飲みこむという、いわゆる一般的な食事によって栄養を摂ることを、医学的な言葉では「経口摂取」といいます。

若くて健康な方の多くは、口から食べることを当たり前と思っているかもしれません。しかし病気や嚥下障害などにより口からの食事が困難になり、「経管栄養法」といった方法で栄養を摂らざるを得ない人もいるのです。

経口摂取のメリット・デメリット

メリット

・口で噛むことで咀嚼(そしゃく)機能が鍛えられる
・匂いを感じることで刺激を受けて食欲が湧く
・味覚を感じる
・見た目を楽しめる
・食べるという行為が楽しみや癒しにつながる

デメリット

・嚥下障害が見られる場合、誤嚥性肺炎を招く
・噛む力が弱まったなどの理由で、食事が面倒になり低栄養に陥ることがある

経管栄養とは

何らかの事情によって口から食べ物を摂取できない場合、消化管や血管を利用してそこから栄養を補給します。

経口摂取以外の栄養補給方法

・鼻にチューブを通す「経鼻栄養補給」
>>経鼻栄養補給とは メリットや介護方法

・腸や胃に開けた小さな穴から水分や栄養を補給する「胃ろう」や「腸ろう」
>>腸ろうとは メリットや介護方法
>>胃ろう(PEG)とは メリットや介護方法

・心臓近くの血管から点滴で栄養補給する「中心静脈栄養」
>>中心静脈栄養とは メリットや介護方法

経管栄養から経口摂取へ戻すには?

嚥下障害や誤嚥性肺炎の危険がある人は、医師から胃ろうや腸ろうを勧められることがあるでしょう。しかし一度経口摂取ができなくなったからといって、諦める必要はありません。実際に、胃ろうなどから経口摂取にへ移行したという人も少なくないのです。

経口摂取への移行について専門家の意見

▼言語聴覚士のいる施設やサービスを検討する

一度、胃瘻にしても本人が「何とかして口から食べたい。」という意欲があれば、「嚥下訓練」を看護師や歯科医師の指導の下で行い、ミキサー食まで食べられるようになった方は私が特養の職員だった頃にいらっしゃいました。
ただ、そこまで熱心に行っている施設は正直、少ないと思います。やはり、職員の手間が掛かるので現状、どこも職員が足りない状況なので。

老健やリハビリ専門病院等に「言語聴覚士」が配置されてきちんとした医師の指導の下行っている所はあるとは思います。
現在、入院中の病院に連携室等があれば、一度、相談されてみては、と思います。
(ケアマネドットコム専門家ケアクマ子さんの回答)
引用元:介護のQ&A「嚥下リハビリの得意な施設はありますか?

ほかにも回復期リハビリ病棟や特別養護老人ホームで、歯科医師や看護師、作業療法士の指導のもと嚥下訓練を行って経口摂取に戻ったという声も投稿されていました。

ただし、施設によって意識に差があるため、まずは施設に気持ちを伝えてみる必要があります。

▼リハビリと並行しながら経口摂取を始める

胃瘻にした場合でも、経口摂取と並行することは可能です。
現在の先生に紹介状を書いていただき転院をされてもいいのかもしれませんね・・
(専門家norikoさんの回答)
引用元:介護のQ&A「嚥下リハビリの得意な施設はありますか?

リハビリと並行するのは可能ですが、専門家の指示のもと状態を見極めて経口摂取を行う必要があります。

ただし、術後や病状の悪化で一時的に経鼻栄養や胃ろうになった人は経口摂取に戻しやすいのものの、嚥下障害に陥った人や認知症が進行してしまった方はかなり困難かもしれません。

経口摂取に移行するためには、経腸栄養を行っている間も積極的に嚥下訓練を行ったり、口腔内の清潔を心掛けたりといったことが大切です。

経口摂取へ移行する際のチェックポイント

経口摂取への移行する場合、「本当に経口摂取が可能か」をきちんと見極めなければなりません。まず、次のような点についてチェックしてください。

・座位の状態で30分いられるか
・咳払いができるか
・唾液が十分あるか
・本人が経口摂取を希望しているかどうか

これらをクリアしたうえで水飲みテストを行い、誤嚥の心配がなければ嚥下訓練食をすすめていくこととなるでしょう。とろみのあるものからきざみ食へと、段階を経て嚥下の状態を確認しながら、少しずつ形のある食べ物に移行していきます。
>>自宅での嚥下のリハビリ(摂食訓練)の方法
>>嚥下障害のリハビリ

胃ろうや腸ろうにならないための方法

胃ろうや腸ろうの予防には、食べ物をしっかりと噛んで飲みこむ嚥下力を低下させないことが大切です。そのために、嚥下機能が低下してきた際には、早めに嚥下訓練やトレーニングを開始しましょう。

口腔ケア

誤嚥した際、口腔内に細菌が多いと誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。口腔内を清潔に保つことで歯周病を予防し、誤嚥によって肺に細菌が侵入するリスクを抑えることが可能です。
>>高齢者の口腔ケアの目的と方法

ゆっくり咀嚼

普段からしっかりと咀嚼し、食べ物を細かくしてから飲みこんだり、噛んだりする力を低下させないようにしましょう。口に入れた食べ物は、きちんと飲みこんでから次の食べ物を入れるようにしてください。

咳払い

食べ物がのどに詰まった際にはしっかりと咳払いして、気管に食べ物や飲み物が入らないようにする力をつけておきます。

正しい姿勢

姿勢が悪いと、食べたものが気管に入りやすくなってしまいます。また、喉が圧迫されて飲みこみにくくなってしまうでしょう。背筋を伸ばして、正しい座位の姿勢を保つことが大切です。椅子には深く腰掛けてください。少し前かがみになるように、クッションを置くのもよい方法です。テーブルと椅子の高さを調整し、正しい姿勢を保てるように配慮します。
>>食事介護の食べこぼし対策

食事の形態

嚥下機能の低下が見られたからといって、柔らかいものばかり食べてはいけません。咀嚼力がますます低下するだけではなく、自分で噛んで食べようという意欲もなくなってしまいます。細かく刻んだ物は思っているより口の中でまとめられず、バラバラとして誤嚥しやすくなったり、むせやすくなったりするので要注意です。少し柔らかめに煮たり、つぶしたり、大きいものは一口大にしたり、とろみをつけるのもよいでしょう。
>>介護食(柔らか食、とろみ食)とは

在宅で介護をしている場合には、家族の食事とは別に介護食の調理をするのが難しい場合があります。そんなときには食事宅配サービス(宅食・配食サービス)を使うといいでしょう。栄養に配慮しながら、噛む力や飲みこむ力に合わせた食事を配達してもらえるサービスです。
>>介護食(やわらか食、とろみ食など)の食事宅配サービスとは

楽しく食べる

黙って食べるのではなく、会話を楽しみながら食事をするようにしましょう。そうすることで、自分で噛んで飲みこむことへの意欲を高めます。