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自宅での嚥下のリハビリ(摂食訓練)の方法

嚥下のリハビリ(摂食訓練)の方法

嚥下障害のリハビリの目的

口から食べ物や飲み物を取り入れ、食道を通って胃に送りこむことを「嚥下」と言います。そして、これらが上手くできないのが「嚥下障害」です。

嚥下障害と診断された場合は、積極的にリハビリを行うのが基本です。
かかりつけ歯科医院や病院、デイケア、訪問リハビリなどで専門家の手を借りることもできます。
>>嚥下障害のリハビリ

嚥下障害では、食べ物が気管に入ったり肺炎を引き起こしたりと、命に関わる危険を伴います。

リハビリの目的は、誤嚥を防いで安全に食べられるようにするだけではなく、必要な栄養をしっかりと摂取し、楽しく食事ができるようになることも含まれます。

嚥下障害リハビリの準備

毎日の食事が嚥下障害のリハビリとなります。リハビリを意識した食事の準備について説明します。

姿勢と環境を整える

姿勢が悪いとしっかりと飲みこめないのはもちろん、誤嚥の原因にもなります。椅子の背にもたれるようにしっかりと深く腰掛け、軽くあごをひいた姿勢をとりしょう。

また、飲みこむことに集中できるような、静かな環境を整えてください。

使いやすい食器を揃える

扱いやすい食器やスプーンなどを準備します。スプーンは先が平らなものや、柄が太いものなど、被介護者が使いやすい食器を探してみましょう。

握る力がない人には、ベルトなどで固定する必要があります。

食べ物の形態を工夫する

嚥下しやすい形態は、適度な粘り気があって形成が不ぞろいのものです。

ただし嚥下障害の症状によって、飲みこみやすい形態は異なります。
例えば食べ物を口腔から咽頭へ送りにくいという障害では、柔らかく舌で簡単につぶせるものがよいでしょう。あるいは、咽頭から食道に送りにくい障害の場合は、粘度が高く表面が滑らかなものがおすすめです。

障害の状態に合わせて、食べ物の形態を変えてあげてください。

毎日、毎食の準備は大変です。無理のない介護を続けるためにも、噛む力や飲みこむ力、栄養バランスなどを考えた食事を宅配してくれるサービス「宅食サービス」をうまく利用して、食事を楽しんでもらうといいでしょう。
>>らいふーど

嚥下障害のリハビリの方法

ではここから、具体的な訓練について説明します。

介助による訓練

実際に食べ物を用いて行います。まずは食べ物をよく見せて、「食べたい」という食欲をわかせましょう。

スプーンに少なめの一口の量を乗せ、口に近づけて口を開くようにうながし、舌の面を押し出すように食材を乗せてスプーンを素早く抜きます。一口運ぶごとに嚥下を促すようにしっかりと声をかけ、飲みこんだことを確認してから次のスプーンを運んでください。本人のペースに合わせて、1口ずつ飲み込んだことを確認しながらすすめてください。

状態に合わせた食形態を工夫し、30分ほどかけて7割程度の摂取を目安にしましょう。食形態は、誤嚥しにくいという点で液体よりも高粘度のペースト状が良いでしょう。

誤嚥は外からではわかりにくいので、リハビリ中はしっかりと様子を観察することが大切です。

《誤嚥のサイン》
・食事中や食後に湿ったしわがれ声になる
・痰が増える

自分の力で飲み込む訓練

自宅でできる食べ物を使った嚥下訓練には、食事以外でできることもあります。
五島朋幸歯科医が提唱している、舌を動かして唾液の分泌を促す訓練方法を紹介します。

スルメを使った方法
1.スルメを片側の奥歯で噛んでもらいます
2.2~4回程度噛んだら、舌で反対側の奥歯に移動してもらいましょう
3.1と2を繰り返します

初めは3分程度、様子を見ながら続けて、慣れてきたら5分程度まで時間を延ばします。

がんばりすぎるとアゴが痛くなってしまうので、楽しいと思える程度で止めましょう。

棒付の飴(チュッパチャプスなど)を使った方法
1.あらかじめ飴の部分を濡らしておきます
2.口の中に入れ、舌の動きを促すように左右に動かします。
3.10~20秒ほどで口から出します
4.また口の中に入れるのを2~4分程度繰り返します。
※飴が半分以下になったら、割れて喉に詰まる危険があるので捨てましょう。

食べ物を使わないリハビリの方法

誤嚥の危険が高く、食べ物を使った訓練ができない場合には「間接訓練」を行います。食べ物を使わずに口の中の状態を良くして唾液の分泌をうながしたり、噛む力や飲みこむ力を強くする訓練です。

具体的には口腔ケアや顔面のマッサージ、嚥下体操などがあります。

実際に食べ物を使っていないので、それほど危険はありません。ただし、介護者はできるだけそばについて、サポートするとようにしてください。

口腔ケア

基礎訓練の中でも、口腔ケアはとても大切です。実は高齢者の場合、誤嚥が肺炎につながることが多いのです。しかしその7割以上は、口腔内の唾液の中の細菌が誤嚥とともに肺の中に侵入することが原因だといわれています。ですから口腔内を清潔に保って、細菌を減らすことが重要なのです。
>>高齢者の口腔ケアの目的と方法

口腔マッサージ

 嚥下に関わる筋肉を刺激するマッサージや唾液の分泌を促すマッサージ、嚥下を促すアイスマッサージなどを行います。マッサージ方法を紹介した動画は、YouTubeなどで検索をするとたくさん出てきます。

その中から、毎日続けられそうなものを探してみてください。被介護者が「心地よい」と感じる程度の刺激を与えるのがポイントです。

▼嚥下に関わる筋肉を刺激するマッサージ

▼唾液の分泌を促すマッサージ

▼アイスマッサージ

嚥下体操など

「唇を出す」「すぼめる」「顎を突き出す」「頬を膨らませる」「舌を出して上唇と下唇につける」などの体操や、発声練習や呼気を鼻から吸って口から吐き出す訓練を行います。

「嚥下体操」についても動画や画像で説明しているサイトがたくさんありますので、続けられそうなものを探してみるといいでしょう。

終末期について

終末期になると。食事の場は非常に価値のあるものになります。しかしある程度になると、食事を摂ることが苦痛になり、また消化機能も落ちて栄養をそれほど摂取する必要もなくなってきます。

それでも家族として、「食べて欲しい」と思ってしまうのは誰でも理解できることです。

「身体的に食べることが無理」という状態を家族が受け入れる時期なのか、それともリハビリによって回復可能なのかを、医師や看護師などの専門家と相談をしながら、本人にとって一番良い方法を検討するといいでしょう。